明けて平成16年を迎えた元旦は、沖縄本島最北端の辺戸岬を目指す。といっても全部自転車だと走行距離が100キロを超えてつらいので、名護から辺戸名まで行きは片道輪行し、路線バスを利用する。
山を越えて再び島の西側を走る国道58号線に戻り、南下して名護を目指す。こちらの道は起伏がなく、しかも北からの軽い追い風を受け、スイスイと進んでいく。途中の「道の駅」で購入した沖縄産の黒砂糖の大きな塊を頬張る。強い甘さも、ペダルをこぎ続け、「ガソリン」を消費している身にはとても心地よい。 名護までの道のりを走り抜き、自転車を解体して、那覇行の路線バスに乗る。大きな輪行袋を座席に乗せて、景色のよく見える一番前の席に座ると、若い運転士がフレンドリーに話しかけてきた。やや失礼な言い方をすれば、どこか途上国のバスのような気さくさである。2時間余り、夜の国道58号線を走って、那覇バスターミナルに到着した。 翌日の記録へ(那覇・沖縄本島南部) HOME BACK |