Tran-DS
The Side Story of Tolled Armor Tran-D
Chapter 3: Tran-DS Eliminated
Epilogue

ラップトップに二つのウインドーが開かれており、軍服を着ている男が各ウインドーに写っている。

『そうか破壊されたか・・・・で彼女は?』

『意識不明だ。今医務室に治療を受けているが、本格的な施設につれていかないと危険な状態だ。常人なら死んでいる』

『相手は最後の一人まで抵抗したそうだな』

『ああ、撃沈された戦艦の中に異常なほどの「コンフィダンス・バーン」が見つかった。それで無茶な命令を聞いていたわけだ。こっちもいい迷惑だ』

「こちらへの到着はいつ頃になる?」

『三日後になる。君には見せたいものもある。』

「うん?なんだ?」

『キラーアニマル・・・というの知っているか?』

「いや・・・]

『動物型のキラードールだ』

『なに?!そんなものがあったのか!』

「・・・・・・」

『いかん!すぐに破壊しろ!!』

『いや、それには及ばない。キラーアニマルはキラードールとは敵対していたものらしい』

『なんだと?だれから、そんなことを?』

『零少尉、先ほどの戦闘記憶と操縦した本人から話を聞いたのでな』

『本人・・だと』

「ふん、面白い」

『一応言っておくが彼女は我々の手助けなどしないぞ』

「・・・・・・フェナか」

『そういうことだ』

『すべては彼女にまかせなければならないのか』

「そうだな、こちらの準備は出来ている。あとは彼と彼女がとこまでやるかだな」

『彼のほうはどうなんだ?』

「あれから自分を責め続け毎日トランゼスで模擬戦をやっている」

『・・・・どうだ零少尉と一戦やらせては?わたしからしては少尉の腕のほうが上だが?』

「私が手を出さなくてもそうなる」

『お嬢さんの方はどうだ?』

「ああ、彼の精神的サポートとしてよくやっている」

『ひどい親だな』

「そのつもりはないんだが?」

『貴様がそう思っていなくても外からみればそう見えるのだ』

『あ、そうそうトランゼス、トランゼスSの戦闘データを送らせてもらった。なかなかいい結果が出ている』

「それを彼女に渡せばいいのだな?ああ、それと彼の妹にもな」

『そんなに才能あるのか?その娘は』

「ああ、トランディーを使いものにしたのが彼女だからな」

『まあ、ことが運び初めるのは三日後からだ』

『それからは彼女らの力の見所だ』

「ああ、・・・・・本社への対応を頼む」

『それはわたしにまかせたまえ・・・おそらく奴等の手も回っているが地球とここは違う。その違いをみせてやるさ』

「よろしく総司令殿」

『かつての義理の親に向かってなんという口の聞きかただ』

「・・・・・・・」

『まあ、いい。わたしはここで失礼する。今度酒でも飲みにいこう』

「ああ、楽しみにしておこう」

『おれもここらへんで失礼する、三日後に会おう』

通信はそこで終わった。
通信ウインドーは閉じ、男は立ち上がり窓のそばに歩む。
そして一言口にする。

「さてこれから面白くなりそうだ」

彼の目にはビルの森の中にたっているENIAC社の物が写っていた。

Tran-DS:The Side Story of Tran-D 第一部完

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