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るー、初旅行でおおあばれ


2002/03/23
今回はるー実質初の旅行。日本への里帰りで、なんとか4時間以内のフライトな らヨソ様にあまり迷惑をかけないでも済むんではないかと判断したため。他に候 補に上がったのはプーケット・クラビ・パタヤ・ラヨーン・ホアヒン・コタキナ バル・クチン・ランカウィ・パンコールなどだった。とにかく海に行きたかっ た。

最も安易なプーケットは、そのうち実家の両親などと合流していく機会がありそう なので今回はパス、コタキナバルとクチンは10連休が取れてしまい、シャングリ ラなんぞに泊まった日には予算オーバーなので見送り。結局、るー連れでどのく らい機動力があるかわからないので、とりあえず安易なところを第一地点とし、 動けそうだったら我々好みの田舎へ行くという判断で、シンガポールからティオ マン島へというルートになった。

ここにおケツがはまってくれるのは今年までか。→

飛行機はQF、カンガルーのマークのカンタスエア。ガルーダが最も安く、1200ド ル台(この円安でも邦貨二万円ぐらいっスよ)と激安で私は食指が動いたが、なぜ か相棒が強硬に嫌がり、1600ドル台のカンタスとなった。以前にジャカルタから シンガポールまで乗ったときの印象がよかったらしい。あの時はキャビンクルー が全員ポロシャツに短パンと、めちゃカジュアルな雰囲気で、それはそれで居心 地よかった。

さてチェックイン。前が広めの席をリクエストしたが、もう無いと言われた。乗 ってびっくり。ここは託児所かー!というぐらいあかんぼがいる。子供もいる。 隣とその後ろはそれぞれふにゃふにゃの新生児ちゃん。とにかくそこらじゅう子 供だらけで、イースターで里帰りのオーストラリア人+オーストラリア在住香港 人たちと見た。この便はシンガポール経由でパースへ向かうんである。 ちなみに乗務員はちゃんとした服を着ていた。

というわけでるー連れでもちょっと気がラク。とはいうものの、周りに迷惑をか けないように全力でるーの世話をしていたため、機内食は食べはぐった。(相棒 はしっかり食っていた。)飛行機は2時44分に離陸、6時に着陸。なんと私は自分 で予約した安ホテルの名前がどーしても思い出せず、空港の無料地図でめっこを つけてタクシーで乗りつけるという暴挙に。あはは、ビンゴ!タク代は空港から だと何かの費用がちょっと加算されて、S$19とちょっと高かった。

ホテルはSP$80のダブル。3階建ての小さな宿であった。部屋は狭いが清潔で、 シンガポールではこんなもんが相場だろうと思う。裏が公園で結構静か。シンガ ポールでいつも小さな幸せに浸ってしまうのが水道水。美味いのだ。むかしむか しの日本の水のように。歯磨きをするたびに幸福感に満たされる。香港の水はひ どいからなあ。シンガポールでは私は生水を平気でごくごく飲んでいる。ローカ ルもそうなのだろうか?

ささいなことだがホテルの便器。 SANITONというメーカー製である。 サニタリーなマートンかい!とベタな突っ込みを入れてしまった私であるが、 きっとそのまんまのベタなネーミング。(衛生的馬桶…)

さてこのホテル、チャイナタウンという場所柄、安い食事には事欠かない。 「お、これは福建菜(福建料理)?」と相棒が選んで入ったできあいメシ屋 で、相棒は魚の切り身のフライ、たたき肉とピーナッツの炒め物、魚のすり身を 蒸したもの、私がナスの水煮、豆とひき肉のいためもの、ひき肉とくわいを湯葉 でくるんで揚げたもの、を注文したところ、すべてがバナナの葉の上にてん こもりになって出てきた。もちろん全部辛い。な〜にが福建菜。相棒、とり あえず第一戦目は敗北である。

夕涼みにぶらぶらする人々にまじって我々もそぞろ歩き。串売りのパパイヤ・ジ ャックフルーツ・パイナップルを買い食いし、冷たい豆乳を飲んでから、小さい シャンプー&リンスを買って帰ってきた。私は今日32歳になった。いい誕生日 だ。


←ホテル。ベッドの幅と部屋の幅がだいたい一緒。

相棒シャワー時にるー、うんこ。こぶりの鶏卵大のがふたつ、ごろっとでていた ので、今日は固かったわねと思いつつおむつをはずしておしりを拭き、相棒と入 れ替わりにシャワーなのでそのままおけつまるだしにしておいた。目を離してい ると妙な予感。っていうか妙なにおい。るーのいる方を見ると、うずらの卵大の やつがキレイな等間隔に、ぽとんぽとんぽとんと3つ落ちており、その先でるー がしっかり中腰でよっつめをふんばっていた。るー!産むなー!








2002/03/24
朝食は麺。

日曜で、航空会社もどこの旅行会社も休み。旅行会社が休みなのは、商売第一の 香港では考えられん。ティオマン島行きの飛行機が予約できないので、やはりフ ェリーで行く事にする。子連れだからゼイタクしてみたかったのに。くっすん。

MRTとエアコンなしバスを乗り継いで、空港そばのタナメラ・フェリーターミナ ルへ。大人往復S$150+ターミナル使用料S$2、あかんぼ往復S$42の計SP$346。を をを、HK$1500近いではないの。けっこうするなあ。チケット購入し、明日の分 のボーディングパスまで先に取ってしまってから、またしてもエアコンなしバス +MRT+エアコンバスと乗り換えて動物園へ。っていうか全然ゼイタクしてない、 あいかわらずのみみっちい旅行だ。おまけに昼食はKFC。動物園には他に選択 はなかったのだ。

るーは始めてみる動物に興奮しっぱなしだったが、最後にゾウに至近距離でぱお ーんと吠えられて一瞬固まったあと爆泣き。周り中の大人に笑われていた。私は オランウータンに再会できてうれしかったし、るーよりちいさいコビトカバの赤 ちゃん(まるまるしていて、つるつるしている)にも会えてうれしかった。

←これは普通のカバ。だからでっかい。





ここにサルがいる↓





夕暮れ、チャイナタウンに帰って夕食。ちょっとは美味いものも食いたいが、一 方が食べている間は一方がるーを連れてその辺を歩いておらねば成らず、ドアの ある店ではだめなのだ。というのは口実で、なんとSP$2のハイナニーズチキン ライス(海南鶏飯)を私が発見、指差すと相棒が突進。チキンライスを2皿と揚げ 豆腐を注文。この安い鶏飯がしかもけっこう美味かったのでさらに一人分打包してお持ち 帰り。今日の夕食はそれでも全部で550円…

またしても果物をどっさり買い、持ってかえって鶏飯弁当といっしょに夜 食。シンガポール、英語と普通語が共通語なので、いつも香港で不自由な思いを している私にとっては外国に来たとは思えないお気楽さ・お便利さである。





2002/03/25
6時前に起床。タクでフェリーピアへ。船が出るのは8時半だが、イミグレを越 える必要ありなので念のため。タク内でるーの朝ミルク。早すぎたのだろうか、 フェリーピアの待合室ではしゃぎまわって全部吐く。 自分が病弱な相棒が「風邪か!?」と血相を変えるが、 何事にも鷹揚な母は「いつもに比べて早かっただけじゃい」と気にも 止めない。果たして、乗船後にもういちどどっさり飲み、ぶりっとうんこをたれ て元気一杯であった。








1時、ティオマン島に到着。神秘的な起伏を持つ島である。

フェリーの乗客が皆、五ツ星級リゾートホテル差し 回しの迎えの車に乗るのを見送りながら、屋根もない、公園の遊覧ボートにエン ジンつけただけのような船でエア・バタンビーチを目指す。一人RM20もしくは S$10も取られてしまった。岸を遠く離れた海上で何度もエンジントラブル、けっ こうはらはらした。いつもなら笑い話だが、今回はるーがいる。









さて目指していたABC(エア・バタン・コテージ)が混んでいて、RM45の狭い部屋 しか空いていない。人気のバンブー・コテージはもちろん満室、隣のNazri IIで エアコンとホットシャワー付RM100の部屋を見つけるも、4泊分 しか空いていないのだと。週末からのイースターホリデーにシンガポールから大 量に行楽客がくるのだなあ。それにしてもたった4時間でこんなところに来られ るシンガポール人のうらやましさよ。

←とりあえず4泊をRM320に値切って部屋を 確保。一泊RM80、HK$162、邦貨2700円。タイやインドネシアと比べるとやはり高 いなあという感は否めない。




まあいい、とりあえず洗濯だ。

部屋はなかなかよかった。エアコンはリモコン付き、ホットシャワーとともにな んとシャープ製。ベッドはダブルで、ソファとテーブルに鏡台もあった。コンセ ントがあって、るーミルクが作れるのも大助かり。特大のスーツケースを開けら れるだけのスペースもあった。そして目の前が海。むふふ。のほほ。ひょへへ。










昼食は鯖のフライ、いかとたまねぎのいためもの。るーごはんはバナナミルクシ ェイク。魚の皿がテーブルに到着したとたんに、猫が足元にわらわらと集まって きて、生きて動いている猫を初めて見たるー、大興奮。宿の子も出てきて、るー と遊び始めた。遊べ、るー。社会性を身につけて来い。












ビーチ沿いの小道を散策。せせらぎやラグーンを越える木橋をいくつも渡る、 気持ちのよい道であった。

















←バンガローがいくつもあったが、今夜の宿よりよさそう なところはなさそうだ。安いことは安そうだが、狭かったり、隣のバンガローと くっつきすぎていたり。見たところ一番よさそうなのはビーチ端の バンブー・コ テージだが、ここを2ヶ月前に調べたときには、もう予約は一杯 であった。次の機会があれば泊まってみたいなあ。












宿で50センチぐらいのトカゲを見かけ、「スリランカで見たやつより小さいな あ」などとぬかしていたら、散歩の途中の川べりで見てしまったのが、なんとび っくり2メートル。もっとか。













私:
「ぎゃー、草食やろなこいつー!」

相棒:
「おお?マレー人はトカゲは食わんのか?」


全く正反対の発想である。










で、でけえ…。こんなんが民家の周りをうろうろと…。
















さて夜。おむつをはずしてもらってすっきりおけつのさっぱりるーちゃん。さっ そくママのひざの上でちっちをたれただけではあきたらず、たち あがってそのままうんこ。パパがシャワールームにかっさらっていったが、パン ツの横からぽろりとおちた、モンキーバナナそっくりの黄色いにゅるっとしたや つに、わあわあ言うだけで手が出ない。見かねた私がためらいなく素手でつかん で便器に放り込むと、相棒は静かにショーゲキを受けたようだ。アホですかあん たは。私はるーのママなのよ。




2002/03/26
の〜んびりまったりゆっくりぼけぼけ。

「仲間に入れてよ。」



「身長おんなじくらいだね。」



「あっちにだれか来たよ。」



「みんなで遊ぼう。」



「それ、おいしい?」



「あげようか?」



「ぱくっ。」



なにこれっ、おいしいおいしいっ。はぐはぐはぐはぐっ。(↓註:ポテチ)」



「そっちもちょうだい。」






2002/03/27
の〜んびりまったりゆっくりぼけぼけ。

"A boy meets a boy."



浅黒い肌の彼と出会った。



年上の彼は積極的だった。(僕もヘソを出してこたえてみた。)



僕らはすぐ親しくなれた。



砂遊びをして遊んだ。



誰だ、ぼくらのことをむちむちブラザーズと呼ぶのは!?





2002/03/28
の〜んびりまったりゆっくりぼけぼけ。


人見知りってなんじゃらホイ?


左から、1歳・3歳・4歳。



猫と俺。


ん〜、水がウマイ。


疲れたらそのへんのハンモックでお昼寝。


こうやって三日が過ぎた。





2002/03/29
朝8時ごろ、次の客が到着したからなるべく早くチェックアウトしてくれと頼ま れてむかっ。ベイベエ連れになんてこと言うんだ。昼寝の場所が必要なんじゃわ いとゴネて居座りつつ、今夜の宿が空き次第移ることにする。


宿が空いたので移動。


















今夜の宿はバルコニーが広く、椅子のほかにハンモックが ついているというラブリーさだ。さっそくるーを昼寝させる。小さいので網の両 脇が余ってしまい、押さえていないとるーが完全に中にくるまって繭状になって しまう。それはそれでかわいいが。















そんでもて目の前が海!
美しいビーチ!!!


さて暑い日中は昼寝で過ごし、夕方からボートをチャーターしてスノーケリング におでかけ。コーラルアイランドといういかにもな名前の離島に行くのだ。ちび 連れで行くので屋根つきの大きなボートをチャーター。送迎だけではなく3時間 程度借りっぱなしにしたので、RM150と高くついた。小さいほうのボートだと RM100。チャーターではない場合、コーラルアイランド往復がRM30 、モンキーベイ往復一人RM20、ティオマン島一周一日ツアーが一人RM35。


るーに海パンをはかせ、水とおやつを持ってさあ乗船。宿のオヤジが自ら運転す るようで、私たちに「友達を乗せていってもいいか?」と言い出した。私は相棒 と顔を見合わせ、「その「友達」とやらからもカネを取るんなら、私たちはこの ボートをチャーターしたんだからお断りする」と言いかけたところ、水中メガネ と浮き輪を抱えてやってきたのは彼の奥さんと姪と3人の子供たち。それって 「友達」じゃなくて「家族」じゃん!子供とるーは毎日遊んでいるうえ、おもち ゃを貸してもらったりもしているのでもちろん快諾。

というわけでアイランドホッピング。かっとばして20分程度、ここがベストスノ ーケリングポイントだと島沖の岩場に船をとめてくれた。確かに珊瑚は見事で、 3-4mの水深に見事な枝サンゴの群生が見え、ダイビング中の船も何艘か停泊 している。たがここだと子供たちは船から下りられないし、女性2人も島の人な のになんと泳げないようで、救命ベストを着込んでいる。ビーチ近辺に珊瑚礁が あるならビーチに行ってくれとお願いし、美しいビーチに付けてもらった。

薄力粉のように粒子の細かいビーチから、数歩ですぐに珊瑚礁。引き潮なのでサ ンゴでおなかをこすりそうである。気をつけて少し沖まで出た。ん〜。ん〜んん ん〜。あーもうイヤになってしまう。なにこのラブリーな枝サンゴは!ああ、2 年ぶりなのでちょっと興奮しているのねワタシ。でも2年前のフィリピンはセブ 沖でダイブだったのであんまりたいしたことなかったぞ。香港のサンゴはたいし たことないし、その前のピーピー島がよかったな〜、ボートのチャーター代は安 かったしな〜、特大の石班を2条もモリで付いてもらったしな〜、でもサンゴは こっちのほうが上かな〜。

などとすっかりハイになりつつも堪能し、相棒と交代。ビーチ奥の日陰で遊んで いたるーを波打ち際に連れ出し、水につけて遊ぶ。ってるーを遊ばせているとい うより、あたしがるーで遊んでるのか。足元まで寄ってくる魚をひゃあひゃあ言 いながら指差するー。ママの支えつきで背泳ぎを楽しみ、波打ち際のサンゴを拾 ってはかんかん打ち合わせて喜び、波に足をすくわれてすってんころりんし、宿 のおっちゃんが拾ってきた黒ナマコを不審そうにみつめ、触り、けっこう楽しん でくれたのであった。

さっきの沖合の岩場に未練があり、やはり行ってもらうことにする。オヤジがる ーは見ていてやると言うので、相棒と2人で飛び込んだ。う〜ん。お見事。もう日がかげってて太陽光の入角度が浅いのが惜しいが、それでも楽しめた。るーといっしょに楽しめるようになるにはあと10年かなあ。ダイブは15年。それまではこうやってちまちま楽しむか。 船にあがると、すっぽんぽんのるーはバスタオルにくるまれ、体格のいいおっちゃんに抱かれてまったりしていた。全く人見知りをせんヤツよのう。帰って夕食とって本日は終わり。ティオマン最後の日はなかなかいい日であった。


2002/03/30
朝から大雨。なんてこと。どうやってシンガポール行きフェリー乗り場までたど りつけばいいのだ。道がないので小船を出してもらうより他は無いのだが。うう う。

荷物の整理をして、るーを遊ばせる。昨日の宿より広いテラスでよかった。空が だんだん明るくなってきて、12時過ぎ、雨はほぼあがった。チェックアウトして 船を出してもらう。飛行場へむかうアメリカ人夫妻とまとめてもらったので、屋 根のある大きい方のボートになった。信じられないほど透明な水の上をボートは かっとばし、フェリーピア到着。

そこはベルジャヤ・ティオマン・リゾートというファイブスターホテルの敷地内 で、前は素敵なビーチである。泳ぎ足りないままに海パンはきっぱなしの相棒は 早速走っていった。(で、そのまま海パンはいたままシンガポールに帰った。)  私は荷物とるーとともに取り残され、炎天下にはしゃぎまわるるーを追いかけて 死ぬ思いをし、とうとうるーを座らせる必殺技「かっぱえびせん」を乗船前から 繰り出さざるを得なかった。えびせんぱーんち!えびせんきーっく!えびせんす くりゅー!えびせんぼんばー!ぎゃらくてぃか・えびせん!

船に乗ると同じような月齢の子が2人ほどいた。どちらもオーストラリア人で、 中華系オーストラリア人のママに、一方のご主人はオーストラリア白人、もう一 方はインド系。む、よく考えるとるーもハーフか。将来言うんかい。「俺、ハー フやし。」どの口が言うねん。この口か。ひねったろか。今ひねっといたろか。 そして17ヶ月だと言ったらでかい白人パパに「う〜ん、Big boy!」と言われるるーのでかさよ。ほんとはFat boyと言いたかった…なんてことはないだろうな。

美しい夕焼けとともにシンガポール・タナメラ・フェリーターミナル到着。タク でホテルへ。もう日が暮れてしまった。夕食はチャイナタウンの屋台街で。私は 薄餅とサテー(マレー風味の串焼肉)、相棒は羊肉スープと揚げ豆腐。鬼畜な両親 が先に満腹してから、おっとり刀でるーミルクを探すも、いつも飲んでるやつが なく、同じブランドの廉価版しかない。るー、飲むかなあ? 明日の飛行機内用 のかっぱえびせんとあわせて購入。

るーが突っ込んでいったみやげ物屋の店員にいきなり「あんた何人だ?」とマン ダリンで聞かれた。「どこだと思う?」と聞き返すと、「中国のどこなんだ?」 と。香港だと答えて立ち去ろうとすると、私がるーに話し掛けている日本語をし っかり聞いていたらしく、香港にそんな「語言」があるのか?としつこく聞いて きた。私のベタな大阪弁を、中国のどこかの方言だと誤解したらしい。珍しくシ ョージキに答えてなごんでみた。

果物をどっさり買い込んで宿に戻った。甘い、ねっとりしたジャックフルーツ。 パパイヤ、黄色いのと赤いの。メロンはマレーシアのとオーストラリアの。この オーストラリアのメロンがほっぺたが落ちるほど甘く、るーに食べさせるとおい しがっておいしがってぱくぱく食べた。どんどん食え。もっと食え。パパイヤも やわらかいなりに歯ごたえのある食感がおもしろいらしく、ひときれほとんど全 部食べてしまった。食え食え。

食って寝た。明日は帰国だ。


2002/03/31
目が覚めると雨。荷物の整理をしてるーにミルクをやっていると、だんだん小降 りになってきた。るー、パパイヤ匂いのうんこ。9時ごろに雨がやんだので、散 策に出かける。宿のすぐそばに観音廟があり、無事の航程を感謝し、帰途の安全 を祈願して丁重に拝む。

裏の公園でるーを少し歩かせてから、チャイナタウンへ朝食に出かける。相棒、 もはや我慢できなくなったらしく、飲茶屋へ入る。帰ったらいくらでも食べられ るのに…。果たしてたいして美味くない。551の蓬莱とみまごうばかりのサイ ズの肉まんがあり、香港では見ないサイズなので注文してみたら、これはおいし かった。

相棒と私の職場の土産用に、肉乾(はちみつを塗って焼いたやわらかいジャーキ ー)を購入。300gのが4袋、500gのをひとつ。500gのは自宅用だ。でへへ。干し マンゴーとするめも買った。シンガポール航空のフライトアテンダント制服布で 作ったるーパジャマを探すも、どれもこれも大きすぎる。相棒は福建語TVコメ ディのVCDを2枚、私は「小さい靴」というイラン映画のが投売りに出てたので 購入。全然シンガポールみやげとちがうやん。3枚で10ドル。残っていたマレー シアリンギットをシンガポールドルに替えると、もう時間だ。


チェックアウト。まあまあの宿であった。 タクシーで空港へ。チャンギ国際空港は本当によくできた空港 だ。堅苦しさの全くない、くつろいだイミグレーション、にもかかわらずきわめ て効率よく合理的なデザインと運営。香港空港の無機質さに比べるとやはり私は シンガポールに軍配をあげてしまう。






るーは空港を暴れまくり。走り回り、免税店に突進し、階段があれば登り、降 り、清掃用ワゴンが通ると自分も押したがり、電動カートが有れば自分も乗りたがる。 疲れ果てた私は空港内のおもちゃ屋で、 つまらんおもちゃを9ドルも出して買ってしまった。これでおとなしくし てくれ、頼む…。おもちゃをもらったるー、大興奮でおもちゃをもって走り回 り、挙句にところかまわずおもちゃをぶんなげる始末。あかんやん、るー。

やっとこさ登上時間。行きと同じ機体でおなじアテンダント。席もほぼ同じ。行 きはもらえなかった子供用おみやげをもらう。ウォレスとグルミットのウェスト ポーチに、トランプと色鉛筆と鉛筆削りとぬりえ絵本と迷路のおもちゃが入って いた。るーには早すぎ…なのでママがもらってあげよう。うはははは。旅の終わ りに誕生日プレゼントもらっちゃったよ。あとはるー、到着までおとなしくして てくれ…ってあかんか、やっぱり。


支出まとめ。 エアチケットHK$4,060(JPY69,233) フェリーHK$1453(JPY24,781) シンガポールでのタクシー HK$269(4,584) ティオマンでのボートチャーター HK$483(8,236) 交通費総計HK$6,265(JPY106,883) ホテル一泊平均HK$242(JPY4,118) 宿泊費総計合計HK$1,932(JPY32,945) おみやげ HK$420(JPY7,162) 食費その他 HK$1,485(JPY25,323) 出費総合計HK$10,228(JPY174,412) るーを0.1人として一人HK$4,870(JPY83,053) 以上だホイ。中級レベルの旅行であった。