はじめに

日本でも爆発的なブームを迎えたインターネットの利用。 インターネットとは、言うまでもなく大手商用コンピュータ通信とはその成り立ちもシステムも異なるものですが、ここではそうした仕組みや原理などについては述べません。

また、オンラインでのプライバシーは著作権とも関わりがありますが、これについてもここでは取り上げません。

再度注意!
最近usenetニュースグループなどでも、日本でも、そして世界各国でも禁止されており違法であるネズミ講(英語では Pyramid scam または Pyramid scheme と呼びます)の宣伝ポストをしている日本人がいるようですが、そうした人たちはすぐこのページへのアクセスを止めてください。

また、自身のアイデンティティを秘匿して他人を攻撃したり誹謗中傷するために匿名化ツールや方法を使おうとしている人も、アクセスを今すぐ止めてどこでも他のお好きなWWWページに移動してください。 もしあなたがそういう人なら、あなたは最低です。 今これを読んでいるあなたがそういう類の人ではないことを期待しています。


オンラインでのプライバシーとは?

さて、インターネットを利用している人で、どれだけの量をどの程度の頻度でやりとりしているかは別として、電子メールを使わない人はまずいないでしょう。 この電子メール、とても便利なものですよね。 電話とは違い、声でではありませんが(可能ではありますが)文章を書くことによって、時間や場所を問わずに他の人とのコミュニケーションを図ることができますし、場合によってはプログラムや画像、音声データなど、コンピュータ上で扱えるほとんどすべてのものをやりとりすることができます。

ところで通常あなたが相手に送る、また相手からあなたが受け取る電子メールについてですが、

あなたのメールの内容を知ることができるのは、あなただけでしょうか?

答えはNoであり、あなた以外の他人の多くにその内容を知ることができるチャンスが存在します。

例えば、あなたが契約して使用しているISP(インターネット・サービス・プロバイダ)が現在一番普及して使用されていることが多いメール受信システムの規格(プロトコル)であるPOP3を採用している場合、ISPのスタッフはあなたのPOPパスワードを知っているか、あるいは現在のパスワードを知らずとも当然変更することができます。 システム側ではPOPパスワードを知っているだけで、相手を「正当なユーザーである」と判断し、それがあなた以外の誰であろうと、正しいパスワードを入力できる相手にはメールの受信を許します。 自分が以外に誰かがあなたのパスワードを知っているとなると、あなたのメールはどこの誰だか判らない人間に読まれてしまう可能性があるということになります。 それもあなた自身読まれたことなどまったく気付かずに。 あなたは実際に会ったこともないであろうISPのスタッフたち、あるいはあなたの会社のシステム管理担当をしている人を100%信頼できますか?


ハガキか、それとも封書か?

「何をそんなに心配することがあるんだ。 そんなことを気にするのは、犯罪行為や悪事を行なう不心得者だけだろう。 私は他人にやましいことをしている覚えはない」という方もたくさんいるでしょう。 もしあなたがそう言う方だとするなら、あなたは他人(友人その他)への手紙をいつも、例外なしにハガキに書いて出しますか?  封書は使わないのですか? プライベートに関することや、例えば銀行のATMカードの暗証番号、クレジットカードの番号と有効期限などを、公衆の面前で誰にも聞こえるよう大きな声で話しますか?

郵便物であるハガキと封書とも、マナーあるいは「お約束」のルールとして、配送に関わる人間はその内容を伝聞してはいけないことになっていますし、通常は守られていると私も思います。 ただし、ハガキはその形態から、相手に伝えたい文章などの内容は晒された状態のままで送られ、届けられます。

もし、あなたが彼女やカレシ、あるいはそれに準じた、つまり思いをつのらせている相手にラブレターを出すとしたら、相手の親が目にする可能性が高いハガキで送るでしょうか?  万が一、あなたが相手の住所などを間違えて出したり、あなたが知らない間に相手が引越ししていて住所が変更になっていたら、親切にもそのハガキはあなたのところまで戻され、あなたの家族・同居人が目にすることになるやもしれません。

インターネットへのアクセス、メールの送受信を勤務しているオフィスのマシンとLAN環境から行なっている場合はどうでしょう。 これは私が以前実際に経験したことですが、勤務しているオフィスのLAN・システムの管理者が悪意を持っていて、管理者であることを悪用(どのユーザーのパスワード保護も管理者には意味をなしません)し、他人のメールを覗き見しているかもしれません。 あなたが隣の課の女性とデートの約束をするメールを読んでいるかもしれませんね。(笑)  また、あなたがSEXについてある種の嗜好・趣味を持っていて、同好の士、友人たちとの連絡を読まれてしまい、それがあなたの上司にも伝わることもあり得ます。

SEXについてどんな嗜好を持っていようと、犯罪行為でない限りそんなこと他人の知ったことではありませんけれどね。:)

郵便物のハガキ、封書と電子メールなどが決定的に違うのは、後者は誰か他人が覗き見してもそのことが後で分かるような証拠が残りにくい、ということです。

オンラインでのプライバシーの基本は、まずこうした私信であるべきもの(メール)をより私信、あるいは「親書」としての確実性を高めることにあります。

あなたが普段メール用ソフトウェアを使っているのとさして変わらない手間で、毎日やりとりするメールを「ハガキ」ではなく「封書」化してしまえば、こうした「覗かれる危険性」を低くすることができます。

またさらに言えば、メールその他の内容だけではなく、あなたが「どこの誰であるか」、そして「どこの誰と交流・交友関係があるのか」などもプライバシーと言えます。

ここまで読んで「ばっかじゃね〜の?」「偏執症じゃないの?」「オレには関係ないね」という方は、以降も読む必要はありません。 あなたのプライバシーについてどうしようとそれはあなたの自由かつ権利であって、それを放棄するのもあなたの自由です。


次のページでは、主に 電子メールでのプライバシーを守るためのツールや方法について述べます。

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