赤ん坊連れ家族海外旅行の勧め (2/2)
主に 2歳未満の乳児連れ飛行機利用のノウハウを報告します。
● 航空会社によってサービスが違う
ベビー食 ・ 紙おむつ ・ 座席指定(乳児連れは大抵可能なので, 乗務員に注文し
やすく 出入りしやすい禁煙席通路側のスクリーン前を選びましょう) ・ バシネット
(揺り籠)を、予約時に航空会社に依頼できます。
食事に関して、乳児に子供食(英国航空等)や特別食(パキスタン航空等)を予約でき
たり、ベビー食しか認めなかったり(タイ国際航空等)、ペースト状のベビー食(月齢に
合わせて用意されるわけではないので, 例えば4か月児では全く食べられないことも
あります)を卒業した乳児?に固形食の用意があったり(カンタス・オーストラリア航空
等のtoddler食)、様々です。
紙おむつについても、サイズやメーカーを選べたり(キャセイ・パシフィック航空
等)、数枚 束ねて用意しておいてもらえたり(ガルーダ・インドネシア航空等)、サイズ
を選べないけれどアメニティセット(紙おむつ・お尻拭き・ベビーパウダー・ウエスト
ポーチ等)に含まれていたり(エミレイツ航空等)、リクエストすらできなかったりします
(ユナイテッド航空等. ただし, 機内に積んである場合があります)。diaper(紙おむつ)
という単語を知っていると役立ちます。
バシネットは壁取付け型(ロイヤル・エア・モロッコ航空等)と床置き型(ユナイテッド
航空等)があります。壁取付け型は前壁に取付けるので 利用できる座席が限定されます
(機材にも依存)。乳児が入っていなくても物置として便利です。床置き型では物置場が
増えませんし、大人の足場に困ります。(ユナイテッド航空のマイレージプラス上級会員
向けサービスのように)隣席を空けてもらうように(予約時や)チェックイン時にお願い
しましょう。
複数の航空会社を利用する旅行では、最初に利用する航空会社から全航空会社にリク
エストを流すのが基本ですが、赤ん坊に関する細かな希望は別途 各航空会社に直接
連絡しましょう。パッケージツアーの場合も各航空会社に何がリクエスト可能かを調
べた方が良いと思います。
● 乳児用航空券は発券する所で値段が違う?
航空運賃の専門家ではなく 経験則によると、基本は、同伴する大人と同一旅程 ・
クラスの航空券で、大人が複数の航空券を組み合わせる場合、乳児も組み合わせねば
ならないようです。
国際線では、乳児運賃は 大人以上の運賃体系で 大人運賃の1割です。大人がPEX運賃
や団体割引運賃ならば その1割ですし、PEX運賃等の格安(旅行代理店等による割引)で
も元のPEX運賃等の1割です。PEX運賃等の格安でない航空券(日本航空とエミレイツ航空
の組み合わせ等)は正規運賃の1割です。無料航空券は正規運賃扱いなので正規運賃の
1割です。国内線は各国ばらばらで、日本国内 ・ 米国内 ・ ミクロネシア領域内(グアム
とパラオ間等) ・ オーストラリア国内等は無料ですが、マレーシア国内 ・ モロッコ
国内等は大人運賃の1割です。遊覧飛行の運賃は全く別で各社各様です(アイスランドで
の氷河遊覧は大人の約4割でした)。
(航空会社は旅行代理店での発券を勧め, 旅行代理店は大抵 正規航空券を発券しよう
としますが,)航空券は旅行代理店でも航空会社でも購入できます。注意すべきことは、
特に乳児の場合、発券する人の裁量で運賃が異なる実態です。乳児の航空券だけを
航空会社で購入できる場合もあるようです。(運が良い場合の)規則外と思われる例を
挙げます。
■大人 : 無料航空券、乳児 : PEX運賃の1割
■大人 : グアテマラIN エルサルバドルOUTの格安航空券と、グアテマラとエル
サルバドル間の正規航空券との組み合わせ、乳児 : 通しで1つの団体割引運賃の1割
■大人 : 米国経由欧州往復の1つの格安航空券、乳児 : 太平洋線(ホノルル等)
と大西洋線の2つのPEX運賃の1割
● 手荷物を減らせない
旅行に持参する荷物について
「赤ん坊連れ家族海外旅行の勧め (1/2)」で述べました。
消耗品は旅程に応じて現地購入を試してみて下さい。ベビー用品(紙おむつ, 食品,
食器, 玩具等)に日本には無い種類のがあって楽しめます。Tシャツ等の衣類は日本
よりずっと安価で家族お揃いのを入手できます。
空港や機内で利用する荷物は、日帰りでの散策時と同様、ミルク(ジュース)の入った
哺乳瓶(マグマグ) ・ 水筒 ・ 離乳食(お菓子) ・ 紙おむつ ・ お尻拭き ・ ガーゼ
・ ベビーカー ・ 着替え( ・ 靴)等です。数量は少ないものの持参する荷物の殆どを
身近に持ち歩く必要があります。機内で残した食事やアメニティも含めると大層な荷物
になります。
● 空港や機内で上手にサービスを受ける
空港でもベビーカーでの移動(中小型飛行機利用時にはチェックインカウンターや
搭乗ゲートで預けなければいけませんが, 機内まで持ちこむ方が, 空港内で便利です
し, 手荒い扱いや行方不明になることを心配せずにすみます)、授乳室や遊戯室(や
ラウンジ)での休憩と、日常の買物と大差ありません。空港にある子供用玩具(コペン
ハーゲンの空港では搭乗ゲートにもあります)や遊戯室の清潔そうな所を選んで、
乳(幼)児に好きなだけ遊ばせ 歩き回らせると十分 満足するようです(何でも口に
入れようとし 肌も弱い乳児のためには, ホテルの部屋も全般に清潔で 風呂に入れる
所が望ましいです)。
搭乗時にはファーストクラスよりも優先されます(チュニジアでは自由席を利用
しましたが, そこでも優先され助かりました)。さっさと入って、ベビーカーを
しまうか、乗務員に託しましょう。更に 皆が来る前に、どのトイレにおむつ交換台
があるかや紙おむつが備えられているかも調べ、哺乳瓶(の洗浄後)にミルク(ジュース)
を入れてもらいましょう。(機内で乗務員や他の乗客にお願いすることも含めて) 何
とか連続する3人席を確保すると快適に過ごせます。私達は、赤ん坊を足元や隣席で
(機内食の食器やヘッドホンを玩具にして)遊ばせながら、(搭乗時すぐにもらえず)
頼まないともらえないアメニティ(ぬいぐるみ・ 筆箱等)や哺乳瓶等の洗浄や飲食物
の温めや水筒等へのお湯 ・ ジュース入れをお願いしています。
竹岡ファミリーへのお手紙は、こちらまで。mtakeoka@oocities.com
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