アシュランド(3):活き活きした中心部

並木が美しい幹線道路

街の中心部では幹線道路は2本の一方通行の道路に別れており、それぞれに沿って美しい並木が続いています。後述するシェークスピア祭のシンボル旗と合わせて、美しい景観を演出しています。


古い佇まいの残る広場

街の中心は幹線道路から横に入った広場であり、小粋な建物が大木を囲むように並んでいます。建物の多くは古いものを改装して使っており、以前からの街並みがよく保存されています。道路沿いには美味しいレストランや洒落たお店が並び、住民と観光客で賑わっています。


名士を称える噴水

広場の真ん中には、観光情報センターと並んで、街の名士であるカーターさんを記念する噴水があります。この銅像は1910年にニューヨークで作られて運ばれてきたもので、1982年にきれいに修理されました。実は、フレゴネシさんが市の都市計画課長になって最初に取り組んだまちづくりは、「さびれかけた街に潤いを与えたい」という素朴な動機に基づく芸術プログラムであり、この修復もその一貫でした。初めはプログラムに賛否両論だった住民も、実際に出来上がった作品を見てその素晴らしさを認めるようになりました。思い切ったリーダーシップの成功と言ってもよいでしょう。今では、街のあちこちに噴水や彫刻などの芸術作品が見られ、日常の景観に溶け込んでいます。


小さく親しみやすい市役所

市役所は広場に面する数棟の小さい建物に分散していますが、これは都市計画課が入っている建物です。れんが造りの建物は、以前は牢獄にも使われたという歴史的なものですが、改装されて居心地が良いオフィスになっています。特筆すべきは役所が大変開放的なことです。私がリード議員や都市計画課の職員達と談笑している間にも、何人もの市民が開けっ放しのドアから入ってきて、役所手続きの後でおしゃべりにふけっていました。小さい街に相応しく、素朴で親しみやすい役所です。メトロやポートランド市など、大都市の役所とは趣がかなり異なります。


歩いて楽しい歩道

幹線道路には良く整備された歩道に沿ってお店がならんでおり、アメリカの地方の小都市には珍しく、歩いて楽しい空間になっています。アーケードやプランターの植物、街灯のデザインなど、細かいところまで気が配られています。小さい街ではお店の数も限られてきますが、それらをばらばらに点在させずに道路沿いに密集して連続させると、活動の集積効果が大きく活気が生まれます。


歴史的なランドマーク

街のシンボルとなっている白い建物は、1925年に建てられたリティア・スプリングス・ホテルであり、国の歴史的資産に登録されています。9階建ての高さは、建設当時は、サンフランシスコとポートランドの間で最も高いものでした。この建物は、現在でもマーク・アントニーというホテルとして使われており、宿泊も可能です。手前にある緑の映画館も、なかなか味のある建物です。


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