クリスマス・イヴ。だからといって特にやる事も無いので来週提出のレポートを作成のために図書館に行ったら、何やら日本語を話す団体がいる。率いているのはこのレポートの提出先、W教授だ。教授の助手として図書館の案内をしているクラスメートを、説明の合間を見て捕まえる。
「こちらの方々は?」
「W教授が日本に留学していた頃からお付き合いなさっている台湾研究者の皆さんです。あちらは東京大学から、あちらは学習院、あちらは東京女子大……。今日台北で座談会を行って、その後こちらの新図書館の案内にと。」
「何やらそうそうたるメンバーのようですね……。」
いきなりW教授:「この後みんなで会食だから、屈君も後で活動中心に来るように。」
と言う訳でイヴのイベントが降って湧いたように決定されてしまった。指定された集合時間にはまだ余裕があるのでとりあえずレポートを書き上げ、それをもって学生活動中心へ。台湾史研究に何か有用な助言でもあるかな?と思ったが、会食の時にわざわざそんな難しい問題を言い出す野暮天はさすがにいるわけがない。くだけた会話が続くので、お得意の「ガイドブックには絶対載らない台湾観光案内」を少し披露。顔は売ったが名刺を頂くのを忘れて、一枚しか手に入らなかった(私は名刺を持っていないため、「名刺交換」と言う儀式が出来ない)。まあ後で助手のクラスメートに聞けばいいか。
散会の後、皆さんタクシーでホテルへ。最初の乾杯+数杯しかビールが無かったので、どうも呑み足りない。そこでこの間押しかけた友人宅(12月18日の日記参照)へふたたびGo!手ぶらでは何なので、途中のスーパーでビールとつまみを購入。しかしこの「サッ○ロ北海道生ビール」っていつの製品だっけ……。確か私がまだ日本にいた時CMが流れていたような記憶が。
友人宅でしばらく呑んでいると、彼に電話がかかってきた。近くのスナックで呑んでいる彼の上司から呼び出しがかかったらしい。「どうせ奢りやし、一緒に行こか」という訳で二人揃って繰り出して、日付が変わるまで呑んでしまった。まあせっかくのイヴだし、こういう日もたまにはいいかな。「呑む事」に関しては「たまには」じゃ全然無いところが問題。