As I thought more of my brother, the more I became sure he didn't take his life. How could he? Why did he? It just didn't make sense. It's not like him... I know him better than anybody.He was stronger than anyone.. Stronger than me... |
「‥アレン? いるんでしょう?」
コンコンと、ドアからのノック。 お袋だ。 お袋以外オレをミドルネームで呼ぶ人はいない。 「母さん?どうしたの?」 オレは重い体を持ち上げてドアを開ける。 「まっ、あなたったらまだパジャマなの?いい加減着替えなさい」 野菜やらシリアルの入ったスーパーの袋を持ちながら、さっさと入る。オレは苦笑しながらドアを閉める。 「この部屋冷蔵庫じゃないの!どうしてエアコン付けないの!!まったく」 早速騒がしくなったオレの小さなアパートは67゜‥。確かに寒かった‥。 「あなた仕事はいいの?」 久し振りに食べたお袋の夕食に満足しながら新聞を読んでると、食後のコーヒーを作りながらお袋が尋ねてきた。 「ん、‥ああ、ボスがいくらでも休みをとれだって‥‥」 オレはそっけなく答える。 「あなたお金とか大丈夫なの?家賃とかちゃんと払えてるの?」 ‥きた。 やっぱりこれか…。 「…アレン、もし生活が苦しかったらいつでも家に帰って来てもいいのよ。お父さんだってー」 「母さん、もう何回も話したろ? オレは大丈夫だから心配しないで」 オレは溜め息を付きながら新聞をめくる。 「でもアレンっ、あなたも‥‥」 お袋が急に静かになる。オレもなんなんだ? 「昔から変わらないんだから‥‥その頑固さ‥」 お袋は溜め息を付きながらコーヒーメーカーのスイッチをONにする。 一体お袋は何が言いたかったんだ? オレも一人でここにいたら餓死するとでも思っているのかよ‥‥。 ‥‥まぁーこの状況が続けば時間の問題かもな‥。 そう、オレはニックの葬式以来 ずっと部屋に閉じ篭もっている。電話のコンセントも抜いてあるし、電気も一切付けていない。母親が心配するのも無理ないだろう‥。 「‥‥‥いい加減、‥立ち直りなさい。‥ニッキーは自分で選‥」 オレは新聞をバンっとテーブルに叩き付ける。 「ニックは自殺なんてこと絶対にしない!‥母さんの口からそんなこと聞きたくないよっ!!」 オレは一瞬でカッとなる‥‥が、お袋の涙を見て一気に冷める。 お袋がこんな悲しそうな顔をするのは初めてだ。 お袋のこんな顔、知らない。 オレはソファーから立ち上り、ゆっくりお袋を抱き締める。 「‥ごめん」 オレってやっぱ単純馬鹿だよなぁ‥。 …お袋のあんな台詞、誰よりも本人を傷つけるってゆーのに‥‥。 Part 1: End Back top Next |