The boss already knew what I came in for. He saved the article on my brother for me. He always know what I want and read my mind like a book. I'm thankful I work under him. I know that I'm in good hands. Like how I felt with my brother.
Blank
by Lilinpo



Part 4








「先輩、はい。コーヒー」
自分のデスクに戻るとチャドがコーヒーを約束通り用意してくれていた。
「サンキュ。オレがいない間 色々迷惑かけたな」
「とんでもないです。‥‥先輩は大丈夫ですか?」
オレはコーヒーを飲みながら新聞を手にする。
「ああ、もう心配はない」
オレは新聞をひろげながら読み始める。オレは他の会社の新聞をみるのが好きで 一回ボスに嫌味を言われたことがある。
『うちの新聞は情報が足りてないのかな?』
後ろから覗きながら不満の声をかけてきた。オレは適当に、
『より良い記事を書く為の勉強ですよ』
それにボスは「いやー、やっぱお前には頭が上がらないなぁ」と言い、それから何も言ってこなかった。扱いやすい上司でなによりだ。

「先輩‥‥‥、その…お兄さんのストーリー」
オレはまだ後ろに立っているチャドの遠慮がちな声に振り向く。
「ああ、オレが担当だ。」
うるさくてちょっと抜けている奴だが、こういう所は察しが良い。
「‥‥‥‥」
「何だよ? ‥オレは別に自分の兄だからって手は抜かないぜ。‥‥徹底的に調べてやる」
オレは心からそう誓う。
オレにはどうしてもニックが自殺するなんて考えられない。

「先輩‥‥、おれも何かできることがあったら…」
「ああ、ありがとな」
オレの笑顔に満足したのか、奴はスキップでもしそうな身軽さで自分の席に戻る。
『相変わらずな奴‥‥』
オレは苦笑しながら新聞に目を通す。殆ど軽く読むだけで次々と他の新聞を手に取る。
と、オレはある記事に目が止まる。

“Death of a young LAPD officer: Nicholas J. Bryant
Officials say the once courageous officer was depressed about the recent case he was assigned to. Stressful of the dead end investigations, he has ended his life.


オレは何だかむかついた。
普通にかかれてある、普通の記事‥。
ニックのことを何も知らない、どっかの誰かが適当に出した‥‥。
‥‥‥でもオレも他人のことは言えない‥。オレだって何人か傷付けている。
人の不幸を面白がって世間に広げる‥‥。

『‥‥自工自得だな』
オレはふと笑い、ジャケットを羽織る。
「あれ? 先輩どっか行くんですか?」
チャドが椅子から立ち上がる。

「ちょっと21分署に行って来る。すぐに戻る」
















Part 4:
End


Back  top  Next