検札にやって来た車掌に訊ねると、青森まで来た下の2枚の指定券はもう関係無く、持ち帰るのも捨てるのも構わないが、札幌・仙台の乗車券と、この<スーパーはつかり>の指定券と新幹線の指定券は、盛岡駅で乗り換える際、自動改札機に通すことになっているそうだ。そうすると、乗車券と新幹線の指定券が手許に残る仕組みになっているという…
話しが半分しか判らない感じではあったが、「行けば判るだろう…」位に考えた。そして、随分以前に利用した時、盛岡駅の乗り換えは随分歩かされたことを思い出す…
盛岡駅に着くと、何やら気忙しい…エスカレーターを上がって結構歩き、手許の切符を確かめてこの自動改札を通ると、漸く新幹線に乗ることが出来る…
乗り込む列車を確認し、とりあえず駆け込む…
「間に合った!」と安堵していると、「ドアが間もなく閉まります。お見送りのお客様は、ホームでお願いいたします。」のアナウンスが車内に鳴る。
そして扉が閉まる音…
その時、私は重大なことに気付いた。荷物が一つ無いのである…
盛岡で下りた列車の中か、自動改札で忘れてきてしまった…
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