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![]() 立派な建物ではあるが、建物自体は余所にもありそうなものだったので、敢えて写真には収めていない…建物の前にあった催事のポスターに眼を奪われた。伊達政宗の甲冑と、彼が欧州へ派遣した支倉常長の肖像をクロスさせたデザインだ。 たまたま、支倉常長一行の欧州旅行にまつわる展示を催していた。仙台の少し北にあたる港を発った一行は、フィリピンに立ち寄って太平洋を越え、メキシコを経て大西洋を越え、スペインを訪問している。帰国時は同じ経路を戻っている。私はシカゴ経由でドイツのフランクフルトに行っている(“漂泊の記憶T”参照)が、それでも年単位の旅ではない…彼らはどんな思いで旅立ったのか、思い巡らせながら展示を楽しんだ。 この博物館には、伊達政宗が愛用したと伝えられる甲冑や、華麗な陣羽織などが所蔵されている。時々行われる展示内容の模様替えで見られない場合もあるとは言うが、これだけは何としても見たかった。私の願いが通じたのか、幸いにして見ることが出来た。 |
![]() もしかすると、例えば「昭和になって」という程度の、存外新しい時期に全面改修工事で設置されたのかもしれないが、由緒ある場所の石段というものは、何となく見入ってしまう…長い年月の間に、夥しい人がここを踏んだことであろう…そう思う反面、この敷地には政宗以降の伊達家当主の廟所が他にも設けられていることから、藩政期には余人の立ち入りが厳重に制限されていたのかもしれないなどとも考える… とにかく想像力が刺激される… |
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