一関駅も盛岡も仙台も全てそうだったが、ホームに出る駅員の居る改札口がある一方で、必ず自動改札機を備えた新幹線改札口というものがある。在来線から乗り継ぐと、少なくとも2回、改札を通らされる。序でに車内の検札まである…虫の居所が悪いと「鉄道会社は乗客を何だと思っているんだ!」と気分を害することさえあるかもしれない…もう少しどうにかならないものかと思う…
これは恐らく、国鉄を民営化した際、新幹線は独立した法人が保有し、JR各社に貸し出す方式が採られ、新幹線は“別会計”のように営業収支が計算される仕組みになっているからであろう。
その昔、ソ連から亡命した作家が来日し、こんなことを口にしたというのを何処かで読んだ。「日本の駅はソ連の駅より官僚的だ。ホームに余人を寄せ付けないようにガッチリと検問を設けている。」この発言をした方に、昨今の様子をご覧いただきたいものだ…
|
駅でこの種の案内板を見ると「よく出来ている。」と感心することがある。新幹線は途中駅の停車時間が短い。乗客が乗車予定の指定席がある車両、或いは自由席は何処なのか、予め把握してホームに居なければ、多分列車の発着に混乱が生じてしまうであろう…バルト海のフェリーに乗った時、朝食を摂っていてフィンランドの紳士と相席した際、私が実は日本からの旅行者であると判ると、彼が日本を訪ねた際の話しになった。彼は、整然と列車をホームで待ち、何の混乱も無く整然と乗車し、1分と遅れずに発車する新幹線の様子を見て、日本はとんでもない国だと思ったと話していた。そんなことを思い出していたが、この案内板は、様々な種類の車両で編成している新幹線の各列車について、外観の特徴を巧くイラスト化し、判り易い案内となっている。欧州でもこの種の案内は見かけるが、ここまで凝った感じではない…
|