オストワルド法

硝酸の工業的製法


要はアンモニアを酸化して二酸化窒素を作り、水に溶かして硝酸を得る方法。

簡単にまとめてしまえば、

NH3 + 2O2 → HNO3 + H2

という事だが、実際には多段階反応に分けられている。

第一段階

4NH3 + 5O2 → 4NO + 6H2

アンモニアを空気と混合して、白金触媒で600〜800℃で酸化します。すると一酸化窒素が得られます。二酸化窒素ではなく一酸化窒素になるのは、平衡移動 の関係で、高温では二酸化窒素よりも、一酸化窒素の方が安定だからです。

第二段階

2NO + O2 → 2N2

一酸化窒素から二酸化窒素を得る反応です。この反応は常温では容易に起きる反応ですから、第一段階で得られた一酸化窒素を140℃以下に冷却する事で、反応させます。

第三段階

3NO2 + H2O → 2HNO3 + NO

そうして得られた二酸化窒素を温水に溶かしますと、硝酸が得られます。

温水でなく冷水に溶かすと、違う反応をするので注意してね。(詳しくはここ参照)


アンモニア硝酸二酸化窒素一酸化窒素目次へ


This page hosted by Get your own Free Homepage