このページはこの HP を運営していて感じたこと、Red Sox のことなどその時書きたいなと思ったことを不定期に書いて行く Column です。matsudy が気が向けば書くということなのであまり期待しない下さい。 "Upcoming Sox Dynasty" というTitle はただそうなればいいなと思ってつけました。


Upcoming Sox Dynasty(3/6/99-2/8/2001)
Upcoming Sox Dynasty(7/15/99-12/29/99)
Upcoming Sox Dynasty(5/1/98-6/27/99)
Upcoming Sox Dynasty(3/8/98-4/23/99)
Upcoming Sox Dynasty(1/27/98-2/28/99)




Little 監督の采配(5/29/2002 Update)

開幕から約2ヶ月がたちやっと Little 監督の采配と Williams 監督の采配の差というのが少しずつわかってきたような気がする。以下に類似点、相違点を述べる。

類似点
1)守備を重視している

 2B Sanchez が 2B を勝ち取ったのは彼の守備がいいからであった。もちろん打撃好調であるのは喜ばしいことである。Offerman 2B とうのはほとんど見ることはないと思われる。1B で使われることが多く、ごくたまに OF で使われることもあるだろう。

2)25-man Roster をうまく使う
 できるだけみんなを試合に出そうという感じがする。これは Williams 監督もそうだった。

3) Pedro はできるだけ中5日で投げさせる。
 Williams-Kerrigan 時代と同じで Little 監督も可能な限り中5日で投げさせている。6-man Rotation の導入は現時点ではなさそう。Pitch Count もきちんと守っている。

相違点
1)Starters に関して Little 監督の方が我慢強い。
 Williams 監督は Pedro 以外の Starters の見切りが早かった。 それが Bullpen 酷使に繋がったこともあった(2001年)。Little 監督は Williams 監督よりかなり我慢強いように感じる。夏場を乗り切るためにはいいかもしれない。

2)Lineup は固定している
 Little 監督は Williams 監督より Lineup を固定する傾向にある。もちろんけが人、その時の調子等で変えてくることもあるが、そういう時にはかなりきちんとした理由が容易に考えられるし、Williams 監督時代のように今日の Lineup はどんな感じだろうと考えてもいつも裏切られるというようなことはない。戦う選手にとっては分かりやすいと思う。

3)走ってくる
 従来の Station-to-station 型ではなく盗塁を狙ってくる。Damon 加入は大きいとはいえ Williams 監督時代なら Damon でも今ほど自由には走らせてくれなかっただろうと思う。


6-man rotation (4/28/2002 Update)

Pedro の肩が完全では無い今、6-man rotation の導入もあり得るのではないかという話が出ている。MLBではこの時代通常5-man rotation で5人の Starter が先発している。また25人しか登録できない状態では投手陣は 11 人が普通である(春先の Starter が 100 球前後しか投げない時期には12人でいくことも稀であるがある)。投手不足に悩む MLB ではレベルの高い 5 人を集めることは難しく、Rotationの最後に投げる 5th が勝てるかどうかでかなり連勝できるかどうかの差がでてくるのである。他の Team が一時的にも 6-man Rotaion を導入した時には News になる時代に Boston は 6-man rotation が導入できる可能性があるのかどうかを検証してみる。

まず Pedro の肩。本人も100%ではなく、本調子ではないという。できるだけ中5日で投げさせたい。また Pitch count も 105-110 に押さえたいと監督は考えているようである。ここまで日程的に休みが多く Pedro を中4日で投げさせる必要はなかったがこれからは連戦が続き中4日で投げないといけない場合が出てくる。この時に誰かを入れて 6-man rotation にして必ず中5日で投げさせるようにするかどうかは思案のしどころである。

現在の Rotation は Pedro-Burkett-Lowe-Castillo-Oliver である。DLに Hermanson が入っている。その他先発できる投手は Wake, Fossum, Arrojo も可能だ。仮に Hermanson の復帰が遅れても Pedro-Burkett-Lowe-Castillo-Oliver-Wake/Fossum/ Arrojo でまわすことができる。

現在の投手陣は以下の通りである。
P12
Starters(5)
1) RHP Pedro
2) RHP Burkett
3) RHP Lowe
4) RHP Castillo
5) LHP Oliver

Long Reliever(1)
6)RHP Wake

Setuppers(5)
7)RHP Arrojo
8)RHP Banks
9)RHP Kim
10)RHP Garces
11)LHP Fossum

Closer(1)
12)RHP Urbina

DL RHP Hermanson


現時点ではStartersの頑張りでかなり Bullpen は酷使されてはいない。Wake が Spot Starter として Rotation 入りしても問題はないだろう。もし休日が間に入る時は Wake を Bullpen に落とせばいい。Hermanson が復帰すれば Oliver を 6th, Spot starter にすれば問題ない(Kim もしくは Banks を降格)。

Spring Camp では Pedro, Hermanson, Burkett, Lowe, Castillo, Oliver, Wake の 7 人が Rotation 入りを争った。かなり激戦だったが結局 Pedro, Hermanson, Lowe, Castillo, Burkett(開幕 DL 入り。しかし復帰可能な 4/12 まで 5 th Starter不要)が残った。開幕第2戦では Hermanson が故障し DL 入りし Oliver が Rotation 入りし現在に至っている。少なくとも Pedro, Hermanson, Burkett, Lowe, Castillo, Oliver, Wake の 7 人は先発し勝てるだけの実力はあると言えるだろう。仮に現時点で誰かが DL 入りしたとしても 6 -man Rotation は保てるはずだ。2人以上 DL 入りすることになって Arrojo が Rotation に入るようであれば Bullpen はかなり厳しくなるであろうが Kim が思ったより好調であるのでなんとかやっていける可能性はある。またここで重要なのは Wake。彼は中5日のうち多分1回は Relief をやれるだろう。早い回に Starter が打ち込まれた場合や延長戦で投手がいなくなった場合には彼の登板があると予想される。

投手陣に限っていえば 基本的には 6 man-rotation は可能である。しかし12人投手にする場合には通常1・人である野手の数を 13 人に減らさなければいけない。C 2 人は固定(C2, Tek and Mirabelli)なので実質 11 人になる。これで長い夏を乗り切れるのかというのがもう一つの焦点となる。

現在
INF (7)
15)1B Clark
16)DH/1B Offerman
17)DH/1B Daubach
18)2B/SS Sanchez
19)3B Hillenbrand
20) SS Nomar
21)UT/DH Bearga

OF (4)
22)LF/DH Ramirez
23)LF/DH Henderson
24)CF Damon
25)RF Nixon

である。Burkett の復帰に伴い AAA に落とされたのが UT Lou であった。今の状況で Lou の存在はそれほど重要では無い。またたった4人しかいない OF でも問題ないと判断し故障から復帰しようとしていた CF Coleman を昇格させることはしなかった。CF Damon を休ませる時は Henderson を使ったり、また Offerman を CF で使う用意があるらしい。

けが人が出ていない状況では 6-man rotation を導入しても問題はなさそうだ。最大の課題は Pedro が 9 月まで故障しないで 10 月に Playoff で投げるようにすることだといえる。年間33回の先発が 27 回程度になろうとも彼が1年を通して投げ切ることが重要なのである。理由がはっきりしている 6-man rotation ならば誰も文句はいわないだろう。


Young Starters (5/22/2001 Update)

僕の注目している Young Starters 4 人。

1) Houston RHP Scott Elarton
2) Cleveland LHP C. C. Sabathia
3) Montreal RHP Tony Armas Jr.
4) Boston RHP Paxon Crawford



Geogia Tech 3B Mark Teixeira (5/22/2001 Update)

 今年のDraft予想の現時点で全米 No.1 候補と噂されているのが Geogia Tech の 3B Mark Teixeira である。彼は 3 年前の Draft で Sox から 9 位で指名されたにもかかわらず Geogia Tech に進学した。この件で GM を避難する声が出ているのは事実だ。しかし彼と契約できなかったことにはきちんとした理由があったようなので今回はそれについて書くことにする。彼は高校卒業時時点ではそれなりの評価は高かった。Baseball America 誌の記事にあったのだが本人は Draft 1 位で指名されたならばどこの球団でも契約する用意はあった様だ。しかしそれ以外ならGeogia Tech に進学する予定だったらしい。本人は結構意志の強い人柄らしくどこの球団も 1 位で指名してこなかった時点で Geogia Tech 進学は決定事項だったらしい。僕の予想では Sox としてはとりあえず 9 位の指名権が回ってきた時点で彼がまだ指名されていないのでダメ元で指名したのだと思う。9、10位ぐらいからは結構契約できない場合が多く、こういうことはよくあるのだ。結果的には1位でなかった時点で本人はもう Geogeia Tech 決定なのに Sox は指名をした形となっていた。家族はとりあえず Sox の契約金提示を聞いてみたら通常の 9,10 位への契約金であり彼らの望む1位程度($ 1.8 M) とは大きくかけ離れていて愕然としたらしい。ここで注意してもらいたいのは Sox が彼を 9 位で指名していることだ。もちろん Sox は Sox で独自の金額査定法があるはずで 9 位へ払える金額というのは決まっているはずで、1位に払うような金額を 9 位に提示することはできない。その年の 8 位以上で指名された人や次の年のことも考えなければいけないので実際 の9 位に億の金はつぎ込めないのである。  またよく話題に上る Boston では未だほとんど活躍していない韓国人選手に2年契約で$ 2 Mも出した金があるのならなぜ彼に $ 1.8 M 払わなかったのかという議論があるが、このことと Geogia Tech の 3B Mark Teixeira への契約金提示を同列で議論するのは明らかにおかしいのだ。MLB で未知数であっても FA で契約なのだから FA での相場があるわけで 9 位に出す契約金とは違うのである。そこのところをしっかり理解してないと 3 年前に $1.8 M 出していれば今頃全米 No.1 で指名されるであろう選手が Sox の Prospect であったのにという記事を真に受けてしまうことになる。すべての記事を信じることはできないが彼が Darft 1 位でどこの球団からも指名されなかった時点で Geogia Tech 入りは確定していたので Sox は責められるべきではないのだ。3 年前に彼が本当に Draft 1 位の価値があるのならどこかの球団が指名していただろう。それ故に彼にその当時それだけの評価がなかったのも確かである。しかしたまたま Sox が Gamble で 9 位を指名したがダメだったと言う事実が残っただけなのだから、それを今になって GM を責めるのはおかしいのである。この背景にはアジアのマーケットに金をつぎ込み国内の Draftee には非常にケチである GM の契約方針に疑問を持つ人がたくさんいることがある。これから 6 月の Draft まで(それ以降も) Geogia Tech 3B Mark Teixeira の記事を見かけることがあるだろうが 3 年前の件で GM を責めることは僕はおかしいと思う。


 ここまで書いてきてもしかしたら僕が間違っているかもしれないと思ってBaseball America の Back Number を確認したらやっぱり僕は間違っていた。Pre-Draft Deal で満足できる金額提示ができなくて Mark Teixeira を回避し SS Adam Everett を指名したのである。後に Everett は Houston に CF Carl Everett 獲得のため Trade された。Sox としてはうまい使い方をした訳だが金を積めば Mark Teixeira をとれていたかもしれない。
 とここまで書いてから Update を忘れていた。2ヶ月の間に Mark Teixeira はくるぶしを骨折。今回の Draft では全米 No.1 にならないかもしれないが上位では指名されるだろう。彼をとれなかったことを残念に思うときが来るかもしれない。