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■テニスの競技特性
テニスは,ネットを挟んだ2人が,ラケットを用いてボールを打ち合うスポーツである.
また,テニスは一回行われたプレーを再現することができない(一回性)社会現象である.
そのためテニスプレーヤーには,刻々と変化する状況に応じて,
自分のプレー(戦術+動作)を対応させていく能力 が求められる.
テニスのゲームにおいて,1ポイントを獲得するまで男子では平均1.05-3.40 回,
女子では1.80-5.00 回のラリーを行うため,ポイント獲得までの時間は平均7秒前後である.
さらに,3セットでは平均1時間半,5セットでは最高で5時間以上競技が続くこともある.
そのため,テニスプレーヤーには,有酸素系(有気的)持久力が求められる.
テニスコートで直進できる最長距離は,約14 mであり,
ボールを打つごとにコート中央部へ約3-7 m移動する.
1ポイント毎に3回のラリーがあるとして計算すると,平均14-15 m走っている.
3セットマッチでは誤差はあるものの,平均1800-2200 mは走る.
そのため,テニスプレーヤーには,無酸素系(無気的)パワー及び方向転換能力が求められる.
以上のことから,テニス競技は,
持久力をベースとした間欠的(ハイパワーの持続)運動
であると言える.
■テニスのパフォーマンス・競技コンディション構造とトレーニング領域
テニスの競技力をは,パフォーマンスと競技コンディションによって規定される.
パフォーマンスは,さらに競技(ゲーム)で発揮されるものとフィールドや実験室でのテストで発揮されるもの
とに分かれる.
競技(ゲーム)パフォーマンス
・ゲームパフォーマンス:ゲームの質・量
テストパフォーマンス
・戦術 :予測力,判断力,状況適応力
・スキル(技術) :サーブ,グラウンドストローク,ボレー
・運動能力 :打つ,方向転換する,走る,止まる,蹴る,跳ぶ,投げる
・体力(フィットネス):能力の発揮=無酸素系パワー(ハイパワー),筋力,無酸素系持久力(ミドルパワー),有酸素系持久力(ローパワー)
能力の利用=調整力,柔軟性
競技コンディション
・コンディション :体力的,メンタル,生理学的,メディカルコンディション