
1998年5月の日記風ひとりごと...
Juniek's Diary, May 1998
目次(抄)
Sir Simon
Rattle 絶対音感 新国立劇場の「魔笛」 札幌旅行記 弦楽アンサンブル初共演の巻 歯科での出会い 二人のRichard マタイ受難曲をめぐる青春の思い出? 道路の渋滞と自己組織現象 二人のChris 制服女子校生と官能検査 つくばの音楽家 受難週 お勧めの歯医者さん
1998年4月 1998年3月 アメリカ旅日記Jan-98 岡崎旅日記3/9-11/98
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5/31(日)
スポーツクラブの風呂場がリニューアルされました。最近、サウナと水風呂に浸かることに体が慣れてしまいました。「健康の質(ランク)」という概念があるそうですが、このところ自分の体のことを気にしています。ヨガ(ストレッチング)をやって、体を柔らかくしておきたくて。
ヨガを健康法として考えるととてもよいのですが、それを一種の精神修養と考えるといろいろ問題があるという話をSさんから聞きました。修行と努力で救われようとすると、自分をどんどん追い詰めていくことになるというのです。オウム真理教はもっと悪質ですが、最初のつまずきは共通しているかも。
今日はペンテコステ礼拝。外国人たちが英語で歌を歌うのに飛び入り参加しましたが、外国人との交わりは、いつも自分に新たな視点を提供してくれます。
Rattleのコンサートを聴いてから、Haydn
のことが気にかかり、「天地創造」をちょっと練習してみました。大学1年の夏休みに指揮をした、第1部の最後の合唱曲"Die
Himmel eraehlen die Ehre
Gottes"は、とても好きな曲なのに、考えてみたらちゃんと歌ったことがありません。Haydnって、多作だけど面白味のない作曲家と考えられがちですよね。コンサートでもあんまり人気がなかったり、前座的な役割だったり...。でもRattleとか、Adam Fischerとか、何人かの名指揮者たちは、とても大切にして重要なレパートリーにしています。Hogwoodも、あまり目立たなかったようですが、かなり力を入れていたみたい。しばらくBachが気になる存在でしたが、季節もかわり、最近はMahlerとHaydnかな?
5/30(土) Sir Simon Rattleのこと
今をときめく指揮者のSir Simon RattleがThe City of
Birmingham Symphony
Orchestraと共に、ノバホールにやって来ました。1955年生まれだそうですが、このくらいの年代でめちゃくちゃ優秀な人たちが世界中いろいろな分野で台頭していますね。僕は安くて響きがよい最前列に座って、指揮者を凝視していましたが、Rattleさんも、とにかく優秀な人だという印象。もっと大柄な人かと思ったら案外小柄。トレードマークのモジャモジャ頭はグレーに変わっていました。新しいタイプのロマンスグレーか?
東京からとんぼ返りだったので、バスがちょっと遅れて遅刻してしまい、最初の武満徹の曲をモニターTVで聴く羽目になってしまいましたが、隣に座ったおばさんがぺちゃくちゃうるさくて、咳払いしても全然気づいてくれなくて...。どんな響きで鳴っていたのか、興味があるんですが...残念。
Haydnの第86番の交響曲。初めて聴く曲です。とっても楽しめましたが、他の指揮者だったらもっと凡庸な曲に聴こえたかも。明らかに古楽器のオーケストラを意識して、それを上回る演奏を目指そうという気概がびんびん飛んできます。驚いたことに基本的にノンビブラート。細かいところまでRattleがdynamics, articulationをきちんと指示しているのがよくわかるのですが、軍隊式とは対照的にメンバーが音楽を楽しもうという雰囲気を作ろうとしています。
Beethovenの5番の交響曲(「運命」)は、ビブラートを全く使わないところと、ビブラートをかけてロマンティックな香りの片鱗を表現しようとするところを完全に対比させた演奏。Rattle程の指揮者だからこそできる芸当では?たまにわずかにアンサンブルが乱れるところから考えると、楽員個々人の実力は、超一流のオーケストラとは言えないでしょう。でも、みんながこの若くて優秀なボスを尊敬し、力を合わせようとしているのが伝わってきます。その結果、とても個性的かつ魅力的な、超一流のBeethovenが出現するわけですね。素晴らしい演奏でした。
指揮者のキャラクターとしては、5/9に魔笛を聴いた、大野和士さんが、やや似たタイプでしょうかね。これからどんな活躍ぶりを見せてくれるのか、楽しみです。
5/27(水)
先週まであまりに忙しく、体調を崩してしまったので、ここ数日ペースダウンした生活をしています。ご多忙のI教授も休講にされたそうですね。
このようなときに聴いている音楽は、音楽ノートにも書いた、作曲家兼ピアニストの加羽沢美濃さんのCD。ミーハーとお笑い下さい。完全にはまってしまいました。心が洗われます。ナツメロを懐かしむ年でもないのでしょうが、疲れているときホッとする音楽というのは、十代の頃耳にしていたメロディーのような気がします。編曲のアイデアがとっても豊富です。他愛もない音楽なんだけど、芸大大学院作曲科を出られたばかりの方だそうで、安っぽさがありません。お詳しい方、この方の活動のことなど、ファンになったばかりの私に是非教えて下さい。
こんな時こそおいしいものを食べて元気を付けようと思って出かけても、あまりおいしいものにありつけません。メモリーズさんのホームページに、僕の食べ物の好みは庶民的と書かれてしまいましたね(笑)インド風のカレーショップも、1000円のランチは全くの期待はずれ。博多風とうたった1200円もするラーメンにもがっかり。お勧めコーナーに書いたおじいさんのやっているレストランは、休業ばかり。体調を崩されているんでしょうか?
FMで偶然、最近有名な中国のソプラノの方の夜の女王のアリアを2つとも聴きました。新国立劇場の「魔笛」で、僕が行かなかった日に歌われた方です。さすがにコロラトウーラのテクニックはなかなかのもの。でも第1幕のアリアの音程がめちゃくちゃ。あれを録音し直さずに発売した神経が理解できません。もちろんほんのわずか低いだけですが、僕には全く興醒めです。Mozartが聴いたら、さぞガッカリすることでしょう。第2幕のアリアの方がまだずっとよいのは、僕が聴いた日の菅さんと同じ。第1幕のアリアの方が難しいのでしょうか?<ソプラノの方。
5/19(火)
G3とかいうマシンが好評だそうですね。あっ、Macの話です。ボーナスを一挙投入した愛機、2400cも、色褪せてしまいましたねというメールをいただきました。ああ、無情。
最近、東京-つくば間の高速バスの中で、メールやHPを読んだり書いたりすることが増えました。余談ですが、この高速バスは3月のダイヤ改正でまたもや本数が増えて、夜遅くなど、5-10分おきに走っています。この間、夜11時の最終バスを目指して東京駅に行ったら、ちょうど発車してしまい、一瞬青くなりましたが、それは10:55発の、一つ前のバスでした。所要時間は約1時間ですが、それにしてもこれほど本数の多いバス路線って、そうはないんじゃないかなあ。皆さんもどうぞ遊びにおいで下さい。ノバホールのコンサートの後のパーティーは楽しいですよ。会費500円。著名な演奏家も缶ビールを紙コップに注いで乾杯します。
5/18(月) 会議
朝一番で、バリウムを飲んでの胃の検査。その後一日会議。このところ会議がやたらに多いです。レハールのオペレッタ「メリー・ウィドウ」の、ダニロの登場の歌「マキシムの歌」は、好きな曲でよく歌いますが、ポンテペドロ国の公務員(外交官)のダニロは「会議は大嫌い!」と歌います。もう少し何とかならないものか...。
5/17(日)
体調を崩してしまい、声が出ません。いつも大声がうるさいと思っている人には、ちょうどよいかも。ある方がメールで、このページは自信に満ち溢れた感じがすると批評して下さいました。ううん、そんなことないつもりなんだけど...すみません。元気なように振る舞っていて、実はから元気かも知れない。
今夜は、Jim
Hiskyさんという、アメリカ人のプロゴルファーの話を聞きました。学問や芸術の評価は、ある意味で相対的ですが、スポーツ選手などは、勝ち負けがあまりにはっきり出てしまう。大変な世界だと思います。そうした中で成功しながら、心の空虚さを覚え、それをどのように克服していったかというお話は興味深いものでした。
5/13(水) 絶対音感
絶対音感に関する本が評判になっているようですね。書評を読んだのですが、まだ手に入れていません。絶対音感というと、あるかないかどちらかのように思われていますが、僕は、いい加減な絶対音感を持っているような気がします。音の高さはある程度聞き分けられるけれども、この音の名前は何っていう対応づけの訓練が不充分なのでしょうか。
Aの音は、NHKの時報を思い浮かべます。大学の合唱団の指揮者だったとき、練習の最後に、「夜の歌」という曲を毎週指揮しました。指揮を始める前にピアノでたたいたDの音がまだ耳に残っています。
調性の感じのことはよく言われますね。ヘ長調は絶対柔らかい感じがするし。でもいい加減な絶対音感なので、メリットもデメリットも、それほど切実ではなかったりします。例えば、最近はバロックや古典派の音楽はオリジナル楽器で演奏されることが多いですよね。その場合およそ半音低いわけですが、現代楽器(ピアノなど)で絶対音感の訓練をやりすぎてしまうと、オリジナル楽器と演奏するとき、困りますよね。僕はオリジナル楽器のオーケストラと歌ったときに、特に困らなかったから、やっぱりいい加減な絶対音感なのでしょう。こんな人って、結構ほかにもいるんじゃないかと思ってるんですが、どうでしょうか?
先日、チェンバロ奏者として活躍中の友人に楽器を見せてもらう機会がありました。この方は、古楽器(A=415
Hz)、現代楽器(A=442
Hz)の両方のオーケストラと頻繁に共演しています。鍵盤の横にストップのような機構がついていて、鍵盤は同じで、ワンタッチでピッチを切り替えられるようになっているのですね。チェンバロはピッチが狂いやすい楽器ですから、もちろん微調整は調律で行うわけですが。それにしても、現代ピアノの訓練で厳密な絶対音感を身につけた方は、このようなピッチの切り替えで、頭が混乱するのでしょうか?友人の話では、絶対音感を持っている人は最初は苦労することもあるけれども、プロとしては違和感なく両方に対応できるように訓練するのだそうです。
5/12(火) 風変わりな飲み会
偶然が重なり、夜遅くに、普段およそ顔を合わせそうもないメンバーが集まりました。芸大美術学部工芸科助手で、染物が御専門のMさん、鋳金(鋳物)の先生で、芸大講師のMさん、鈴木雅明氏(バッハコレギウムジャパンの音楽監督)の高弟でチェンバロ奏者のTさん、下水道の設計技師として世界中で活躍中のUさん、それに私です。驚いたのは、みんな同世代だったこと。5人中、私を含む3人が同年、一人が1才年上、残る一人が2才年上でした。それにしても、全教科の中で美術が一番苦手だった私が、芸大美術学部の先生と友だちになるとは...。それぞれ違った道に進んだ同世代の人々が、日頃何を考えているかを語り合うのは、おもしろいですね。
5/11(月) 弱肉強食の生存競争
アメリカでお世話になった、N社のF博士(生物物理学者)が訪ねて来られたので、イタリア料理店にお昼を食べに行きました。スパゲッティがおいしいと評判の店で、平日の昼だけは、食べ放題とのふれこみです。ところが...一皿運ばれてくると、店中のお客が群がり、アッという間になくなってしまいます。食べ放題といっても、厳しい生存競争を勝ち抜かないとおいしい料理にありつけません。いやはや、飽食の時代とは言いながら、自分も含めて、人間の食い意地の強さを思い知りました。
5/10(日) 歌い振りデビュー
教会のコンサートで、violin 3, viola 2, cello,
organというオーケストラを指揮しながら、「マタイ受難曲」の64,
65番のレチタティーヴォとアリアを歌いました。自分では気分が高揚していたせいか、独りよがりですが予想以上に満足しています。練習量が充分というわけではなかったので、本番直前まで少しずつうまくなっていったからですね。ちゃんと仕上げるためには、もっと細かいところを徹底的に練習しなくちゃダメだけどね。もし僕が聴衆だったら、へたくそ!と怒っていたかも知れません。こういうときに限って、録音を聴いてみるとガッカリするような気もするんですが、まだ聴いていません^^;。
弦楽アンサンブルの人たちが、とても喜んでくれたのがうれしかったです。またやりましょうってね。聴衆は、声楽のコンサートなんか、あんまり行ったことのない人が多かったので、声がマイクなしに響くんで、びっくりしていたみたいです。天井の高い教会ですから、響くんですけどね。中学生のかわいい女の子が走り寄ってきて「とっても良かったです〜」と言ってくれました。僕は断じてロリコン趣味はありませんが、うれしいものです。あと、アメリカ人がたくさん聴いてたのは知ってたけど、聴衆にドイツ人が二人いたことをあとから知らされ、赤面しました。「言葉がよくわかったよ」って言ってくれました。
5/9(土) 新国立劇場の「魔笛」
札幌では幸運にも美女とデートした私も、生まれて初めて新国立劇場に行った相棒は、飲み友だちのKさん。女性を誘おうとしてうまくいかなかったから、Kさんはこんな野郎をお誘い下さったのでしょうか?とにかく、チケット争奪戦が大嫌いの私が、全席売り切れの素晴らしい公演を見に行けたのですから、Kさんには感謝感謝。
今回の公演、指揮の大野和士氏の実力の程が証明されたと思います。大野氏の指揮では、以前Wagnerのタンホイザーの大行進曲を歌ったことがあるのですが、頭の中に音楽のイメージがとても明確にあり、それを効果的に能率的に伝えていく能力は本当に素晴らしいと思います。今回の魔笛は、アンサンブルが素晴らしく、大野氏の指導のもと、歌手たちがかなり綿密にリハーサルを繰り返した成果ではないでしょうか?重唱はおおむねとてもよくまとまっていた(ガッカリすることの多い、三人の童子もすてきでした)ため、歌手の独壇場とも言えるアリアの部分で、歌手の優劣がかなりはっきり出てしまった公演でもありました。「夜の女王」の第1幕のアリアはその意味でとても残念。緊張していたのか、コンディションが悪かったのか、実力なのか知りませんが、大野氏が小気味よいテンポでグイグイ引っ張って行く中で、かなりの興醒めでした。第2幕のアリアは持ち直したものの、僕の好きな第1幕のアリアがあれでは、ちょっと...。ザラストロは低音を響かせるのが難しい役ですが、Mozartがあえてあんな低い音で書いている以上、もっと低音の魅力をふんだんに聴かせてくれないとドラマが引き締まりません。タミーノの吉田浩之さんは、1996年のN響の第9公演のビデオを友だちから借りて見たときに、これは素晴らしいテノールだと思った覚えがあります。他の歌手が苦労するところを難なく歌い切る危なげのなさに感心しました。パパゲーノの近藤均さんは、最初のアリアはイマイチだったけど、だんだん調子をあげてきて、最後はふくよかな声がよく響き、素晴らしかったです。この方、パパゲーノにとってもよくあってるキャラクターですね。パミーナの斉田正子さんは、必ずしもMozart向きの声ではないかも知れませんが、第2幕のアリアなど、素晴らしい歌唱でした。この方、ずいぶん以前に共演したときの印象がとても良かったんです。曲はVerdiのRequiemじゃなかったかなあ?曲を忘れてしまったのに、顔を覚えているという...美人ソプラノに弱いと、こめえじさんに掲示板に書かれたばかりなのに、また性懲りもなく肩入れしてしまった...^^;。
「魔笛」のストーリーの謎と矛盾のことはよく話題になりますが、ザラストロと夜の女王が昔夫婦だったという説、細かいところで矛盾はあるかも知れませんが、結構的を射ているんではないでしょうか?ザラストロはパミーナに気があるんだという説もあるようですが、どうかなあ。ワーグナーのニュルンベルクのマイスタージンガーのハンス・ザックスは、エーファに気があるというのはわかる気がするんですが、ザラストロが夜の女王やパミーナを見る目は、ヒステリーの妻に手をやく夫や、そんな中で娘のことを心配する父親の目のように感じられます。的外れでしたら、御教示下さい。女性の皆さん、夜の女王の気持ちに感情移入できますか?
「魔笛」といえば、アメリカで買ってきたアニメ版のビデオ"Magic Flute"というのがあって、すごいんですよ、これが。夜の女王は実は悪魔で、最後は龍に変身してしまう。輸入ビデオショップで見つけたら、是非見てみて下さい。
5/7(木) 札幌旅行記
連休というのに、5/3〜5/7は、札幌で学会。久しぶりに国内線の飛行機に乗りましたが、羽田も千歳もなかなか快適ですね。早割が取れればJRより安いし、サービスもいいし、見直してしまいました。アメリカに住んでたときは、いろいろなものが安くて合理的なのに驚きましたが、日本も価格破壊が進んだことを実感します。札幌は、大学の教養の時以来本当に久しぶり。北大のキャンパスはきれいですね!便利なところにこれだけ広いキャンパスがある大学は珍しいのでは?
アメリカに住んでいた関係で、この学会に出たのは4年振り。というわけで、毎晩いろいろな方と飲み歩くことになりました。研究のアイデアを交換したりする貴重な機会です。
5/3 今年は初めて学会の評議員になってしまったので、「評議員会」に出る羽目に。先輩方で会議をさぼって飲みに行かれた方もいたようですが、「君は初めてなんだから出なさい」とか言われて、延々3時間以上。全く会議ってもっと短くできないんでしょうか?お弁当はおいしかったけど。翌朝一番で、これまた初めて、「座長」をしなければならなかったので、この日だけは早々に退散。今回は安いだけが取り柄のビジネスホテルに宿泊。これほど小さいお風呂は初めて見た!でもゆっくり寝られるんだから、ま、いいか!
5/4 寝坊したらえらいことなので、早起きして会場へ。「座長」は、普通関連分野のセッションを担当するはずなのに、僕が命じられたのは、自分の仕事とあまり関係ない、二次代謝の分野。最初の2題は、京大のY先生の研究グループの発表でした。もう10年以上前だと思いますが、ムラサキという植物の培養細胞を使って、シコニンという天然色素を生産することに成功し、カネボウが「バイオ口紅」という名前で商品化したことがありましたね。松田聖子が「Pure
Pure
Lips」とかいうコマーシャルソングをヒットさせて。この仕事には、Y先生もその一員だった京大グループの地道な研究が基礎となっていたのです。専門外ですが、その後の進展が聞け、Y先生とも初対面だったのに、話がはずんで、良い経験でした。
午後、今度は、自分の研究発表。いやはや今回は、いろいろ忙しくて準備にもあまり時間がとれず、十二分に満足のいく成果ではありませんでしたよ^^;。でもそこは、一生懸命自分の仕事のおもしろさを強調しましたがね。歌をやっていることが仕事に少しでも役に立つとしたら、大きい声が通るこんな時だけですね。
夜は懇親会。学会会長のA教授とは久しぶりでしたが、昔の僕の仕事を評価し、激励して下さいました。こういう人柄のよいencouragingな先生には勇気づけられます。自分の研究にはとても厳しい方ですから、言葉の裏では、君も自分のようにもっと頑張れとおっしゃっているんでしょう。
懇親会で、今原稿を抱えている出版社の編集担当者とその上司の方につかまってしまいました。すみません、早く原稿書きますから!と言いながら、HPの更新をしている自分...。ああ、このHPの存在は秘密です^^;。その後、大学院時代の恩師、M先生にお会いし、二次会、三次会は、一門の先輩たちと一緒に飲みまくり。ボタンエビ(大きな甘海老)がおいしかった。
5/5 自分の発表が終わったあとは、少し気が楽に。夜は、親友のT博士と二人で、サッポロビールの工場跡地にできたビアガーデンへ。バブルの頃できたのかなあ?やたらきれいな建物。真夜中にすすき野の繁華街を通ってホテルに帰ろうとしたら、呼び込みがうるさくて...!女性には読ませられないような言葉をかけてくるんですよ〜。もちろん振り切って帰ったんだけど、すごまれたりして、恐かった。
5/6 この日だけは、学会の始まりが少し遅かったので、早起きして、北大植物園を散歩...しようと思ったら、連休の翌日のため休園。気を取り直して歩き出したら、名古屋大のO教授とばったり。「休みだったでしょ」と。さすがO先生、読みが深い。植物園を見逃したのは残念でしたが、北海道庁の前の庭の桜やチューリップがとてもきれいでした。夜は、二次会終了後、博士課程を修了したばかりのM君を連れて、時計台近くのラーメン屋へ。やっとサッポロラーメンが食べられた。
5/7 学会は昼まで。今をときめくS先生に共同研究の話を持ちかけ、興味を持ってもらったのはいいけれど、こんな状態でできるんだろうか?と心配になる。親友のK博士が、「学会期間中何度も話しかけようとしたのに、お前いつも誰かとしゃべってたな!」と。確かに今度はそんな感じでしたね。飛行機は夕方6時だから数時間しかないけど、今まで遊べなかった分遊んでやるぞと思っていたら、旧知のI博士とばったり。年上ですが、とにかくきれいなお姉さま!まじめに学会に出ていると、最後にいいこともあるものです。美女と二人で、北海道版明治村といった感じの開拓記念村でデート!鉄道馬車に乗れて楽しかった。I先生と別れて、飛行機の待ち時間にCDショップに入り、作曲家兼ピアニストの加羽沢美濃さんの新譜を試聴しました。ジャケット写真を見てふらふらっと聴いてしまったんですが、懐かしいフォークソングをピアノにアレンジしたアルバム、なかなか趣がありました。でも美人に弱い自分を自覚し、衝動買いはやめようとじっと我慢して帰途につきました。
5/2(土)
浮気性の私は、友だちからイタリアオペラとかオペレッタの話を聞くと、すぐ歌いたくなってしまう。でも今はマタイ!弦楽器の人たちも張り切ってるのがわかります。歌詞対訳のOHPを作り、司会者に聖書を読んでもらって...などといろいろ考えてるんですが、準備はギリギリになりそう。
学会で音楽の話するんですかっていうメールを下さったFさん、そりゃあんまりだよ〜。植物の情報伝達の話をして来ます。今度はモバイルできるでしょうか?
5/1(金)
自分でアクセス数400番を取ってしまいました。111番を取られた方から、プレゼントにこれ下さいって、中身まで指定したメールが来てしまった...おいおい、こんなのあり?^^;;次は500番。お祝いしなくちゃね!?