≪黒衣の看護婦:第ゼロ章≫[ふろく]
by ?バレバレ〜(^O^;;;;;
車窓越しに前方に眼をやると、沈みかけた夕日の陽炎にゆらめくビル群が燃えて
いるように見えた・・・・
ザーーーー
とっくの昔に木っ端微塵に粉砕してしまった筈の理性が、そうさせるのか気まずく静まり返った車内に、エアコンの音だけがやけに大きく響き、とてもお喋り好きな年頃の女性2人が乗っているとは思えない。
秋色のジャケットをザックリと着こなし、その下に真っ白いボディコンシャスなワンピースの端から見える脚にはグロスブラックのパンティストッキングと 同じ黒いハイヒールでキリっと引き締めた足先でアクセルを踏む運転席の女性が、やっと口を開いた。
「なにも貴女1人が悪いとは思ってないわ。あいつらがあんなに焦っているなんて考えてもいなかった こっちにも油断があったのよ・・・ただね、そのノモ粒子を配合したラテックスボディスーツの性能をもう少し理解して欲しいのよ。解るでしょ?」
「・・・それは解ったけど、こんなのって・・・・なんでなの?せめて、このロープだけでも解いてほしいんだけど・・。」
「でも貴女って、そうされる事が気持ちいいんでしょ。それに こんなコトも・・・」
「駄目っ!あぁぁっ、」
運転席の女性の手が助手席で後ろ手に緊縛されて座る女性のスカートの奥に分け入って刺激すると、助手席の女性は大きく身震いし格好よくブラウスを押し上げる乳房がふるるんと揺れて、軽いウエーブのかかった長い髪がむわっと膨れてから銀杏の葉のように広がった。
『ほらね、ふふふふふ・・・素直なのは良いんだけれど、少しやかましいかな。猿轡。この先の非常駐車スペースに車を停めて、念入りに嵌めてあげますからね、、楽しみにしているのよ。』
その女性のタイトスカートから伸びる脚は、すんなりとハイヒールのパンプスに吸い込まれ、脚線は光るストッキングの為に、より陰影を強調している。この格好で街を歩けば、誰だって彼女の事を本物の女性としか思わないだろう。だが、その長い脚をばたばたさせて抵抗する彼女が自由になれる可能性は絶望的だった。
帝都高速の要所要所に設置されている、非常駐車スペースに車を止めた頃には街は夕暮色につつまれていた。助手席の彼女は蜘蛛の網にかかった、いたいけな獲物でしかない。スカートからこぼれる脚を惜しげもなく さらして、どんなに抵抗しようとも逃げる事は出来ないのだ。
「あふっ、、 」
『まだしばらくは街中を走るから、貴女には物足りないでしょうけど猿轡は簡単なものにしておくわよ。ほら!赤いゴムボール、、そのお洋服にも合うと思わない?この革ストラップもなんか それっぽいでしょ。』
大きく開けさせられた口の中に乱暴に押し込まれたゴムボールに、思わず呻き声を上げていた彼女が市販のSMグッズ」とは言っても馬鹿には出来ないと知った時は遅かった。
押し留める事の出来ない鳴咽にも何の同情も見せずに、嬉々として革ストラップを首の後ろでガッチリと固定してしまう運転席の女性。これでは自力でそのボールを吐き出す事などはできないし、たとえ悲鳴を上げたくとも、舌の動きや息の流れは口いっぱに押し込まれている大きなボールに遮られて呻き声にしかならないのだ。
そんな呻き声に触発されたのか運転席の女性は、別な縄を取り出して助手席の彼女を縛った縄に絡ませて胸縄を巻き付け身動きできないように拘束した後、緩みがないかを念入りに確かめてからその縄尻をそのまま首に回してから乳房の谷間を通すようにして縄を垂らし改めて胸縄に繋ぎ、彼女の乳房を絞り上げる様にして一気に縛げてしまった。
服の上から縄がぐいぐいと食い込んでいく度に、助手席の女性の猿轡の奥と鼻孔から吐息と鳴咽が漏れるが、運転席の女性はそんな事にもおかまいなしに足首と膝にも縄を巻き付けている。勿論その間にも、彼女達を乗せた車のほんの1m横を、ひっきりなしに様々な車が通り越していく事など彼女にはどうでもよかった。
女性の顔を驚く程に無残に変形させているボール猿轡を隠すように大型の白いマスクをその上から嵌めさせて運転席で喜んでいる女性。
『 ほら、早島さん出来たわよ。猿轡のサイズはぴったりだし、とってもよく似合うじゃない。』
「う・・ううむんんんっっっ」
嬉しそうに言う言葉に対する返事は当惑と屈辱のこもった呻き声でしかなかったし、それは、縛られている彼女の瞳からも はっきりと読み取る事が出来た。
『 あら?どうしたの?まだ すこし縄が緩いのかしら?』
「ううううんん!むふっくむむぐっっ・・」
『 赤いボールギャグがマスクから透けて見えて とても綺麗よ。やっぱり赤にしてよかったわねぇ。』
「むむむっっっっっ・・むむうううんんんっっ」
少しでも自由になろうとキラキラ輝くパンティストッキングを穿いた脚で身体を支えて必死にもがく時に漏れる彼女のかすかな呻き声と身体に食い込む縄のきしむ音が車内に響く、、だが、厳重に縛られた彼女の全身は僅かに微動するのみで、縄の戒めも猿轡も緩む事はない。
「うむんんうんんっっ・・」
『じゃあ、出発しましょうか、ふふふふふ・・・少し物足りないかもしれないけど1人で興奮していてちょうだいな。』
「・・むぐんうんぅぅぅぅっっ!!!!」
高速の本線に入った車の全開にした窓から入る夕暮れの風にウエーブヘアを遊ばせながら女性はハイヒールを履いた脚でアクセルを踏み込んだ。
「!んんん、んふっうん、、、、ふーっうふう、」
緊縛と猿轡の拘束姿で助手席のシートに身を沈める女性の名は早島早紀、そして
その早島早紀に彼女に被虐と恥辱のドライブを強制しているもう1人の女性、それも・・・・やはり「早島早紀」だった。
「ふうううぅぅ」
「あらあら早島さんったら、もうそんな声をあげちゃって、、、でも、どんな大声を上げてもかまわないわよ。だってその猿轡なら、どんな大声も呻き声にしかならないしね。」
それにしても本部も変な事を考えるものよね。
トップを狙うライバル2人が自分の気に入っている女性に変装してドライブして、その往復で、お互いのフェチポイントを責め合って、先に満足してしまった方が、あの病院に戻って次のオトリ役をするだなんて、大方、京 部長と吉岡部長が 飲みながら考えたんでしょうけど、2人とも何を考えているのかしら?
でもジャンケンで私が勝ったお陰で、この勝負はもらったような物かしら?
あははははははは
ねぇ?[=====]さん?
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[ふろく]
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