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2004.12.30
今日の深夜からパレスチナ自治区ガザのハーン・ユニスにある難民キャンプに侵攻したイスラエル国防軍ですが、戦車の発砲の合間をぬって突撃を掛けてきたゲリラを上空援護していたヘリが発見し、ミサイルを発射しました。
このミサイル攻撃で2人のハマスのゲリラが戦死しました。しかし、さらに1人の少年も巻き込まれ死亡してしまいました。
イスラエル国防軍は盛んに発射される迫撃砲やロケットに対する報復として、ガザに侵攻を繰り返しています。

インド洋での津波ですが、イスラエル人も未だ27人と連絡が取れていない状態だということです。 

2004.12.24
今日の夜明け前、パレスチナ自治区ウエストバンクの町、トルカレムでイスラエル国防軍とパレスチナゲリラの間で戦闘があり、3人のゲリラが戦死しました。
一方ガザでは、ハマスの攻撃隊員が爆発物を準備中に誤って爆発が起させてしまい、2人が死亡し、9人が負傷したとのことです。

先日、イラクのモスルにあるアメリカ軍の基地に攻撃があった事件ですが、調査しているアメリカ軍の発表によると、アンサル・アル・イスラームが自爆攻撃を行ない、この攻撃を行なった特攻隊員はイラク軍の軍服を着用していたということです。 

2004.12.24
今日の夜明け前、パレスチナ自治区ウエストバンクの町、トルカレムでイスラエル国防軍とパレスチナゲリラの間で戦闘があり、3人のゲリラが戦死しました。
一方ガザでは、ハマスの攻撃隊員が爆発物を準備中に誤って爆発が起させてしまい、2人が死亡し、9人が負傷したとのことです。

先日、イラクのモスルにあるアメリカ軍の基地に攻撃があった事件ですが、調査しているアメリカ軍の発表によると、アンサル・アル・イスラームが自爆攻撃を行ない、この攻撃を行なった特攻隊員はイラク軍の軍服を着用していたということです。 

2004.12.23
昨日、イスラエルとパレスチナ自治区ウエストバンクを分断するセキュリティーフェンスの建設現場で、ベドウィン人のガードマン、サミ・アル・カムラト氏(36)Sami Al-Kamlatが、射殺されました。
建設現場の土地を所有するパレスチナ人と交渉をしていたところ、言い争いになりもみ合いとなりました。するともう1人のパレスチナ人が現れ、2対1となったカムラ氏は銃をもぎ取られ、射殺されたということです。カムラ氏が携帯していたサブマシンガンも持ち逃げされたということです。
現場に居たほかの警備員はそのパレスチナ人を追いかけなかったようです。もっとも警備員の戦力では逆襲に合い危険なので国防軍の到着を待っていたということです。
アル・アクサ殉教者軍団が攻撃声明を出しましたが、イスラエルは土地の所有者との言い争いがこういう結果を招いたもので、ゲリラの攻撃ではないと発表しました。
 
昨日、イスラエルのテルアビブ近郊のキリアト・オーノにあるガソリンスタンド近くで、車が突如爆発しました。自爆したのではなく、リモコン操作で爆発したということですが、乗っていた運転手は当然死亡しました。攻撃声明などは出ていません。

2004.12.22
昨日のお昼、イラクのモスルにあるアメリカ軍基地で爆発がありアメリカ兵等が少なくとも26人が死亡し、60人以上が負傷しました。
攻撃を受けたのはイラク北部に展開する”オリンピア機動部隊”の基地でした。攻撃を行なったのはアンサル・スンナと名乗る組織で自爆攻撃を行なったと声明を出しました。

一方、パレスチナ自治区ガザに報復侵攻していたイスラエル国防軍は三日目の今日、撤収しました。この作戦に対してのゲリラ側の反撃もたくさんあり、迫撃砲やロケット弾が発射されたということです。 

2004.12.21
今日、パレスチナ自治区ガザにあるユダヤ人入植地に向けて、二発の対戦車ロケットが発射されました。これはシナゴグ(ユダヤ教の教会)に向けて発射されました。ちょうど人々が集まっていましたが、人的被害はありませんでした。
ゲリラが使用する対戦車ロケットは、決まってロシアが開発したRPGシリーズです。正確に言うと、携帯型対戦車ロケット弾発射機です。イラクのゲリラも声明を出すときなどの映像を見ると、よくこれを持っています。
この発射機で発射されるのは成型炸薬弾と呼ばれる弾薬で、爆発によって戦車を破壊するのではなく、命中するとジェット噴流が起こり装甲に穴を開けるというものです。 

2004.12.17
昨日、イスラエル国防軍のアタックヘリがパレスチナ自治区ガザのラファにある難民キャンプに飛来し、武器工場と見られる板金屋にミサイル攻撃を行ないました。
一方、ゲリラからはガザの入植地に向けて迫撃砲が撃ち込まれ、国防軍の兵士11人が負傷したということです。
そして、今日の早朝、イスラエル国防軍はパレスチナ自治区ガザのカーン・ユニスに侵攻し、ゲリラが拠点としている家などを破壊しました。
パレスチナゲリラはこれに対し反撃を行い、対戦車ミサイルや爆弾で攻撃してきたということです。イスラエル国防軍によるとこの戦闘でゲリラ5人を射殺したということです。 

2004.12.16
昨日の夜、ガザでイスラエル国防軍と市民の乗る車に銃撃があり、5人(内4人が国防軍兵士)が負傷しました。国防軍は銃撃されるとすぐさま反撃し、ゲリラ1人を射殺したとのことです。イスラミック・ジハードとアル・アクサ殉教者軍団が共同で攻撃声明を出しました。
攻撃があったのは、水曜日の早朝に国防軍が基地に接近していたゲリラ2人を射殺した場所の近くでした。 

2004.12.14
更新が遅れまして、申し訳ございません。パソコンのCPUを交換したら起動しなくなっていたのです。さらに風邪を引いてしまい、修理も出来ない状態だったのです。パソコンの方はどうやら起動できましたが、完全に使えるようになったわけではありません。まいった・・・。

今日、イスラエル国防軍はパレスチナ自治区ガザのカーン・ユニスにある難民キャンプへ、戦車10台を伴って侵入し、7棟の家を破壊しました。先日から続いている入植地に対する攻撃への報復です。 

2004.11.30
昨日、パレスチナ自治区ガザとエジプト国境に作られた密輸トンネルの爆破作業を行っていたイスラエル国防軍ですが、爆破のために穴を掘り広げていたところ崩落が起こり、潜って作業していたモシェ・タラント大尉が生き埋めになりました。
すぐさま、掘り返し救出を試みましたが、掘り出したときには大尉はすでに意識不明で、そのまま亡くなってしまいました。崩落した原因は雨によって地盤が緩んでいたためであると言うことです。
このタラント大尉は半年前に密輸トンネル捜索隊の隊長に任命されたばかりでした。 

2004.11.25
今日、パレスチナ自治区ウエストバンクで作戦中のイスラエル国防軍が、捜索中だったハマスのメンバー2人を射殺しました。
ヘブロンで上記の作戦を行ったイスラエル国防軍は、中心部にある建物に3人の容疑者が隠れていることを突き止めました。そして、降伏を勧告しましたが、反対に銃撃されたので戦闘となりました。
その結果、2人が戦死し、もう1人は負傷して捕らえられたのでした。国防軍側に被害はありませんでした。 

2004.11.22
昨日、パレスチナ自治区ウエストバンクの町に捜索に入ったイスラエル国防軍の特殊部隊とゲリラの間で銃撃戦が発生し、アル・ファタのメンバー3人が戦死しました。
捜索に入った特殊部隊は目的の容疑者が乗っている車を発見し、近づいていきました。すると、車の中にいた本人とその仲間は特殊部隊に気づき、車から飛び出すなり発砲してきて、銃撃戦となったという事です。この戦闘で国防軍側にも1人の負傷者が出ました。

一方ガザでは、ユダヤ人入植者専用道路(パレスチナ人が近づくことは禁止)をパトロール中のイスラエル国防軍のギバティ普通科師団の部隊が、武装したゲリラ2人を発見し銃撃戦となりました。
この戦闘で1人を倒しましたが、もう1人は負傷しながらも逃走し、パレスチナ人地区に逃げ込みました。国防軍が捜索を行うと、この男の死体が発見されました。ゲリラの作戦は失敗に終わりましたが、イスラミック・ジハードが攻撃声明を出しました。 

2004.11.20
昨日、パレスチナ自治区ガザでパレスチナ自治政府の警察官がイスラエル国防軍が発射した戦車砲によって死亡したとパレスチナ側から発表がありましたが、国防軍はその時間帯に砲撃の事実は無かったと発表しました。
昨日、ガザではユダヤ人入植地や国防軍の野戦基地に対して迫撃砲が撃ち込まれました。数発は敷地内に着弾しましたが、被害はありませんでした。

現在シナイ半島からイスラエルに向けてイナゴの大群が押し寄せているのですが、政府は取りあえず防虫剤を飛行機で噴霧する計画です。イナゴはすでにイスラエルに上陸していると思われます。 


2004.11.19
昨日、パレスチナ自治区ガザ南部のエジプト国境でパトロール中のイスラエル国防軍がエジプトの国境越しに銃撃を行い、エジプト国防軍の兵士3人が死亡しました。
イスラエル国防軍はパレスチナゲリラが密輸のために国境で活動していると勘違いし、攻撃してしまったのでした。シャロン首相はエジプトのムバラク大統領に電話で謝罪し、大統領はこれを受け入れたと言うことです。
さらにこの国境では、パレスチナゲリラが作った密輸トンネルが雨によって崩落し、ちょうど中にいた3人が生き埋めになりました。パレスチナ自治政府警察が駆けつけて救助に成功しましたが、3人はそのまま逮捕されました。 

2004.11.15
昨日、ガザに故アラファト議長を偲ぶために作られている”もがりテント”を訪問したムハンマド・アッバスPLO議長とムハンマド・ダーラーン元治安長官に向けて銃撃がありました。この銃撃でボディーガード2人が死亡し、5人が負傷しました。アッバス議長とダーラーン氏は無事でした。
覆面をした武装集団がもがりのテントに現れ、『アッバスとダーラーンはアメリカの手先だ。』と叫び撃ってきたということです。
攻撃声明は”アブ・アマル(アラファト議長のこと)軍団”という組織から出され、『我々はアラファト議長の指示した方向に進み続けるのだ。』と発表しました。このアブ・アマル軍団はアラファト議長が設立したアル・ファタに傘下のアル・アクサ殉教者軍団の一部の者が集まったのだと思われます。
ちなみにこの”アブ・アマル軍団”は攻撃の前にも声明を出しており、『我々は射程18キロのロケット”ヤセル1”を開発した。』と発表しました。 

2004.11.12
 昨日、アラファト議長のご遺体がフランス軍の基地で軍楽隊の演奏に送られながら、エジプトへと飛びました。お葬式は今日、カイロ国際空港で行われます。
 アラファト議長の死因は公表されていませんが、ハマスはイスラエルによる毒殺だと言っています。
 アラファト議長の持っていた権力は、PLO議長がムハンマド・アッバス(前自治政府首相)、パレスチナ自治政府議長がラウフィ・ファトウ氏らに分割されました。しかし、ファトウ自治政府議長の席は60日以内に選挙によってもう一度選ぶとの事です。
 アラファト議長と同年代のアッバス議長やクレイア首相、少し若いファトウ議長。パレスチナの権力は取りあえず彼らに移りましたが、まだ分かりません。第二世代のムハンマド・ダハラーン氏やアラファト議長の甥のムーサ・アラファト・ガザ治安長官、そしてなんといっても現在はイスラエルに逮捕されていますが、タンジームのリーダー、ムルワン・バグルティ氏の人気も大変なものがあります。 

2004.11.11
 今度は本当の情報のようですが、アラファト議長が亡くなってしまいました。フランス現地時間の本日AM3:30に死亡したと言うことです。1929年から2004年の75歳でした。
 将星堕つの事は年表に記入しておきます。アラファト議長のお葬式はエジプトのカイロで行われる模様です。カイロならイスラエル側もイスラエルと敵対しているアラブ側もお葬式に出席できます。
 埋められるのはどうやら議長府のあるラマッラになるようです。指導者のみに許されたアル・アクサ・モスクのお墓に葬られないのはちょっとかわいそうであります。
 あらふぁと議長とその仲間についてはここをクリック

 今日の朝、ガザにあるユダヤ人入植地に向けて迫撃砲が撃ち込まれ、タイからの出稼ぎ労働者が軽い怪我をしました。別の入植地ではイスラエル国防軍がゲリラを射殺したとの事です。 

2004.11.09
 アラファト議長の容態は今日も不明です。アッバス元首相とクレイア首相がパリに到着しました。実は、アラファト議長の奥さんが2人の訪問にクレームを付けたので出発が遅れていたのでした。
 奥さんは、2人がアラファト議長が死亡したことを確かめて権力を奪うと思っているようです。でも、誰かが指導者にならなくてはなりません。アラファト議長がカムバックしたとしてもいずれは同じことになるでしょうし・・・。

 ヒズボラは先日、新たに所有した無人偵察機がイスラエルへの偵察飛行に成功したと発表しましたが、これにはパスダラン(イラン革命防衛隊)から派遣された技術者が大きな役割を果たしていました。当然、無人偵察機本体もイラン製です。このUAV(無人機)はラジコン操縦ではなく、設定された経路を飛ぶタイプです。  

2004.11.08
 昨日の夜、パレスチナ自治政府のクレイア首相、アッバス元首相およびシャース外相がパリへ発ちました。アラファト議長のお見舞いですが、本当の目的は後継者問題について決めるためだと思われます。アラファト議長は昏睡状態なので形式的に、権力の移譲が行われたことを示すためなのでしょうか・・・。
 ちなみにハマスとイスラミック・ジハードは、すでにクレイア首相とアッバス元首相に対してけん制を開始しています。アラファト議長後は自治政府と民兵組織が共同でリーダーシップを採ろうというとです。 

2004.11.06
 フランスの軍病院に入院しているパレスチナ自治政府のアラファト議長ですが、昨日の夕方の発表では安定していると言うことでしたが、つまりは意識不明だけど生命維持装置によって生きている状態が変わらないと言うことでしょうか?
 病院の前ではイスラームの人々が議長の回復を祈っていますが、そこへ2人のユダヤ教徒もいました。彼らは「イスラームの人々との連帯を示すためにここに来て祈っているのです。」とのことです。1人はアメリカから飛んできたイスラエル・デイビッド・ウェイス師、もう1人はウィーンから来たモシェ・アルィ・フリードマン氏です。

 ところで、アラファト議長はもし自分が死亡した場合、アル・アクサ・モスクに葬って欲しいと希望したとの事ですが、イスラエルがそれを許可するかどうかは分かりません。
 イスラエルのレイピット司法大臣は「ユダヤの聖地にアラブ人を埋葬することは出来ない。」と発言した模様です。 

2004.11.02
 パレスチナ自治政府のアラファト議長は、病気の治療のためフランスへ飛びました。病名は発表されていませんが、”もうダメかも”というムードになっています。
 そんな中、昨日テルアビブでカミカゼがありました。この攻撃で3人が死亡し、40人以上が負傷しました。攻撃を行った特攻隊員はPFLPのムスタファ・アリ軍団に所属するアマル・アル・ファー(16)Amar al-Farです。彼の年齢は私のミスタイプではありません。今までで最年少自爆殉教者でした。
 当初の作戦ではエルサレムで自爆する計画でしたが、警察の目が多く不可能と判断され、テルアビブへ行ったとのことです。
 このカミカゼは9月の女性による自爆以来で、今年に入って14回目です。 

2004.10.25
 昨日の夜、パレスチナ自治区ガザにあるユダヤ人入植地に対しての迫撃砲攻撃に対する報復として、イスラエル国防軍がカーン・ユニスへ空爆を行いました。
 一応、ゲリラのアジトを狙ったと言うことですが、5発発射されたミサイルによって5人のパレスチナ人が死亡し、25人が負傷したと言うことです。
 木曜日にイスラエル国防軍はハマスのアドナン・ゴウル野戦司令官を暗殺していましたが、これに対する報復として、ハマスはこの週末、ガッシュ・カティフ入植地区に20発の迫撃砲を撃ち込んだのでした。 

2004.10.22
 昨日、パレスチナ自治区ガザのエジプト国境の町ラファ付近で、パトロール中のイスラエル国防軍の兵士が爆弾の爆発によって戦死しました。
 パトロール中に不審な穴を発見した工兵隊のモシェ・アルマリアック上級軍曹は、密輸トンネルの可能性があるため、穴を調べ始めました。すると爆弾が爆発したのです。
 付近にいたほかの兵士は無傷でしたが、アルマリック上級軍曹は重症を負い、病院へ運ばれましたが死亡しました。このブービートラップにはハマスが攻撃声明を出しました。
 別の場所では、ガザとイスラエルを分けているフェンスに接近するパレスチナゲリラを発見したイスラエル国防軍が、ゲリラに銃撃を浴びせ2人を倒しました。
 ガザからイスラエルへ密入国して、ユダヤ人の町を襲撃する計画だったこのゲリラはイスラミック・ジハードとアル・ファタが攻撃声明を出しました。
 さらに昨日の夜、イスラエル国防軍のアタックヘリが、ハマスの武装部門イザディン・アル・カサムの設立メンバーでナンバー2のアドナン・アル・ゴート(46)Adnan Al-Ghoulが乗る車に、ミサイルを発射し、暗殺しました。同情していた副官も死亡しました。
 他にPRCの関係者の家に対してミサイルを発射したアタックヘリですが、これによる被害は無いとのことです。  

2004.10.19
 パレスチナ自治区ガザのガザシティーで銃撃戦がありました。イスラエル国防軍とゲリラではなく、パレスチナ自治政府ムハンマド・ダーラーン自治相とアラファト議長の甥のムーサ・アラファト軍情報部長官をそれぞれ支持する人々が衝突したのでした。
 この戦闘で6人の警察官が負傷しました。内1人は重傷ということです。
 12日には、ムーサ・アラファト長官を狙った自爆攻撃もあり、ムーサ・アラファト長官はパレスチナ人に敵が多いようです。アラファト議長派のPRCはリーダーを狙われたこともあり、ムーサ・アラファト長官を非難しています。
 ハマスとイスラミック・ジハードも銃撃戦を行ったみたいですが(被害者は無し)、本当の敵は誰なんですかと?聞きたいです。 

2004.10.14
 すでに2週間目に突入しているイスラエル国防軍によるパレスチナ自治区ガザへの侵攻作戦”オペレーション・懺悔の日”ですが、昨日アタックヘリがハマスのメンバーにミサイルを発射し、暗殺しました。
 さらに国防軍は銃撃戦中にもゲリラが立てこもる家に対してミサイルを発射しました。これによりハマスのメンバー1人が戦死しました。
 ラファの難民キャンプで国防軍の銃撃により16歳の少年が死亡し、その従兄弟の7歳の少年も銃創を負いました。
 さらに国防軍は戦闘で戦車砲を発射しました。これにより2人のゲリラが戦死しましたが、彼らはカッサム・ロケットの発射要員であった模様です。 

2004.10.13
 昨日、パレスチナ自治区のガザのガザシティーでパレスチナ自治政府治安庁付近で爆発がありました。爆発したのは自動車爆弾でした。
 ちょうどムーサ・アラファト治安長官が庁舎を出たばかりでしたが、被害はありませんでした。付近にいた市民が負傷したようです。
 攻撃声明は出ていませんがムーサ・アラファト長官はアラファト議長の親戚なので、治安長官に身内を任命することに対してパレスチナ人からは不信感が出ていました。 

2004.10.08
 昨日の夜10時頃、エジプトのタバにあるヒルトンホテルで爆発があり少なくとも30人が死亡しました。その約2時間後にはキャンプリゾートのヌエビアで3度の爆発がありました。
 ヌエビアはイスラエルからの観光客で一杯だったということですが、この爆発で死亡したのは2人のイスラエル人でした。
 これらの攻撃は自動車爆弾によるものであるそうです。19人が死亡し135人以上が負傷しました。
 イスラエルは救助部隊をシナイ半島に送り込み、空軍の航空機も救助に向かいました。政府はイスラエル人のエジプトからの脱出を勧告しました。
 攻撃にはジャマ・アル・イスラミヤ・アル・アラミヤJama'a Al-Islamiya Al-Alamiya(グローバル・イスラーム軍団)というグループが声明を出しましたが、この組織の実態は分かっていません。

 一方ガザで作戦中のイスラエル国防軍は昨日、パトロール中に不審者2人を発見し、攻撃を加え1人を射殺しました。もう1人は逃走した模様です。
 さらにアタック・ヘリがミサイルを発射し、2人が死亡しました。この2人は14歳と15歳の少年で、目撃者によると兵隊ごっこをしていただけだったということですが、イスラエル国防軍はカッサム・ロケットの発射準備をしていたと発表しました。
 ちなみに、昨日も3発のカッサム・ロケットが発射されましたが、被害はありませんでした。ハマスのスポークスマンはイスラエルが市民の殺戮を止めるまでロケット発射は続けると発表しました。 

2004.10.07
 昨日、パレスチナ自治区ガザの入植地に侵入したゲリラにより、タイ人の植木職人さんが射殺されました。(イスラエルにはタイ人の方がたくさん出稼ぎに来ています)
 侵入したゲリラは3人で、1人は自爆して果てました。残り2人は駆けつけたイスラエル国防軍に射殺されました。ハマスが攻撃声明を出しました。
 タイは6月22日にガザでゲリラの攻撃によってタイ人の死者が出たときに、ガザから非難するよう呼びかけていましたが、出稼ぎの人々は言うことを聞いてくれない、とタイのパルッガマノント大使は嘆いています。

 イスラエルは国連従業員13人を拘束したと発表しました。逮捕の理由は国連の活動がテロリズムと密接な関係がある容疑です。
 実はガザで国連の救急車にゲリラが乗り込み、カッサム・ロケットを運んだと言うのです。これを無人偵察機が映像に収めたので、逮捕に踏み切ったのと言うことです。
 アナン国連事務総長はイスラエルのクレームに対して調査チームを派遣しました。
 イスラエルは以前にも国連の従業員を拘束していて、2年たっても裁判が始まらない人もいるとのことです。 

2004.10.06
 昨日、イスラエル国防軍とシン・ベットはアル・ファタのスナイパー・タアー・カエド・ハマド(24)Taer Kaed Hamad,を逮捕したと発表しました。このハマド狙撃手は2002年にイスラエル国防軍が行っていた検問などを狙って7人の兵士と3人の市民を射殺したと言うことです。

 そしてガザでのオペレーション”懺悔の日”ですが、昨日の作戦間にイスラエル国防軍が基地に近づいた13歳の少女を射殺しました。
 射殺されたイマン・アラマスさんIman Alhamasは学校へ行く途中に国防軍から”動くな”の警告射撃をされ、びっくりして持っていたバックを落とし、逃げ出しました。国防軍は逃げる彼女に向けて射撃を開始し、射殺したのでした。病院によると遺体には20発もの銃創があったと言うことです。
 国防軍はミスを認め”勘違いによって起こったやむ終えない事件である。しかし、我々が調査しなくてはならないのはなぜ20発も撃ち込んだのかということだけだ。”ということです。
 つまり、少女であってもゲリラが偵察に使っている可能性もあり、油断できないという訳なのでした。
 そして作戦は続けられ、イスラミック・ジハードの特攻隊アル・クドゥス軍団のバシャール・アル・ダバシュ野戦司令官(38)Bashir Al-Dabashが車で走行中に、国防軍のアタック・ヘリが放ったミサイルによりボディーガードとともに殺されました。
 その他にも昨日の戦闘で3人のアル・アクサ殉教者軍団のメンバーが戦死し、作戦が始まってから77人のパレスチナ人が死亡したことになります。

 そして、今日の早朝、国防軍の戦車が家に向けて戦車砲を発射し、寝ていた17歳の少女が死亡しました。パレスチナの救急隊員は国防軍の銃撃をくぐり、この家に突入して遺体と負傷者を引きずり出して救助したと言うことです。 

2004.10.05
 昨日、イスラエル国防軍国境警備隊がパレスチナ自治区ウエストバンクのラマッラへアル・ファタの構成員を逮捕に向かいました。
 国防軍はとある商店に被疑者を発見し取り囲みました。すると国防軍に対して銃撃が浴びせられたのです。この時、国防軍のローネン・ベン・メイリ隊員(36)Ronen Ben Meiriが頭部に銃創を受け、病院に運び込まれましたが、まもなく死亡してしまいました。
 イスラエル国防軍は同士討ちの可能性もあるので調査しているとのことです。この銃撃戦でパレスチナ側は2人が死亡、被疑者のナディブ・サワフィNadiv Sawaftehを含む5人が逮捕されました。
 一方ガザでは今日の早朝、無人偵察攻撃機(いわゆるラジコン飛行機)が飛来し、ゲリラに対しミサイルを発射しました。この攻撃でゲリラ1人が死亡し、2人が負傷しました。 

2004.10.04
 イスラエル国防軍がパレスチナ自治区のガザへの侵攻作戦”オペレーション懺悔の日(Operation Days of Penitence”を発動してから7日たちました。
 今日はジャバリヤ難民キャンプに対して、空爆を行いました。難民キャンプにいるゲリラを狙った攻撃でした。これにより、3人のゲリラが死亡しました。
 シャロン首相はロケット攻撃からイスラエル市民を守るため、ガザとイスラエルの間にある無人地帯を広げると言っています。  

2004.10.01
 木曜日にパレスチナ自治区のガザで、パレスチナゲリラの攻撃によってイスラエル人の民間人1人が死亡しました。
 ゲリラが民間人の女性を誘拐されそうになっていたところ、国防軍が駆けつけて銃撃戦となりました。この女性はこれで助かるかと思われましたが、国防軍が手榴弾を投げつけたため、この爆発に巻き込まれ死亡してしまいました。ゲリラも死亡しました。この戦闘で国防軍側は兵士2人が死亡し、6人が負傷しました。
 イスラエルはこれに対し今日、ガザ北部へ戦車100両、ヘリコプターで大規模な掃討作戦を発動しました。 

2004.09.27
 昨日、シリアのダマスカスで自動車が爆発し、乗っていたパレスチナ人が死亡しました。このパレスチナ人はハマスのイザ・ディン・ハリブ野戦司令官でした。
 イスラエルによる暗殺だと思われます。ハマスはこれに対し復讐を宣言しました。
 今日の朝、ガザのフェンスに近づいてくる不審なパレスチナ人2人を発見したイスラエル国防軍は、銃撃を浴びせ彼らを射殺しました。
 国防軍によると爆発物を運んでいたので撃ったということです。不審者と思ったら撃たないと、自爆でもされたら危険だというわけです。
 イスラエル国内に向けて3発のカッサムロケットも発射されましたが、これによる被害はありませんでした。 

2004.09.25
 今日、イスラエル国防軍のアタックヘリがパレスチナ自治区ガザの難民キャンプに飛来し、ミサイル2発を発射しました。この攻撃で1人が死亡し4人が負傷しました。
 これは金曜日にガザのカーンユニス近くにあるユダヤ人入植地に向けて迫撃砲が撃ち込まれ、イスラエル人の女性1人が死亡したことに対する報復攻撃であります。
 さらにはイスラエル国防軍の車両がこの入植地から繰り出し、パレスチナ人の家20棟を破壊しました。
 22日にエルサレムで女性特攻隊員によるカミカゼがあり、国境警備隊員の2人が戦死しました。この特攻隊員は3カ月前に高校を卒業し、テレビ局で働くザイナブ・アブ・サラム(18)Zainav Abu Salamでした。アル・アクサ殉教者軍団が攻撃声明を出しました。
 23日にはパレスチナゲリラがガザの国防軍を攻撃し、士官1人と兵隊2人が戦死しました。国防軍はすぐに撃ち返し、ゲリラを射殺しました。
 侵入したのはゲリラ3人ですが、この国防軍の野戦基地には電磁フェンスが無く、侵入に成功したのでした。PRCとアブ・ライシュ軍団Abu Raish Brigadesと名乗る組織が共同で攻撃声明を出しまた。

 私事ですが、昨日OSの再インストールを行ったのですが、ブックマークのバックアップを取り忘れていて、すべて失ってしまいました。中東関係もすべてを失いました。 

2004.09.16
 昨日、パレスチナ自治区のジェニンに潜入したイスラエル国防軍国境警備隊の暗殺部隊は、カフェでお茶を飲んでいたアル・ファタのメンバー7人を発見しました。
 暗殺部隊は目的のファディ・ザハルナ氏Fadi Zacharnaと確認するや、隠し持っていた銃を抜き放ち、一緒にいたメンバーもろとも射殺しました。これにより、メンバー4人が死亡し、残り3人は降伏し、拘束されました。

 ナルブスではイスラエル海軍の特殊部隊S−13(Shayetet-13)がゲリラの立てこもる建物を取り囲み、降伏を呼びかけました。
 当然、武装しているゲリラは降伏するわけもなく、銃撃戦となりました。この結果、5人のゲリラが戦死しました。内4人はタンジームのメンバーで、残りの1人はイスラミック・ジハードのメンバーであると言うことです。 

2004.09.14
 昨日の夜、イスラエル国防軍のアタックヘリが、パレスチナ自治区のジェニンを走行中の車にミサイルを発射しました。
 この攻撃はアル・アクサ殉教者軍団のムハンマド・アブ・ハリファ野戦司令官Mahmoud Abu Halifaを狙ったもので、攻撃によってハリファ司令官と同乗していた2人も死亡しました。
 ちなみに、イスラエル国防軍は2週間前にもハリファ司令官を狙ってミサイルを発射したのですが、本人は辛くもこれを逃れました。ミサイルは一般人の家に命中しました。
 ハリファ野戦司令官はアル・アクサ殉教者軍団のリーダーであるザカリヤ・ズベイディ氏Zakariya Zubeidiから戦闘の指揮を任されていると思われます。

 そして数時間後、今日の早朝ですが、カルキリヤ付近のイスラエル側をパトロール中のイスラエル国防軍のジープに対してカミカゼ・アタックがあり、国防軍兵士3人が負傷しました。
 しかし、攻撃声明はまだ出ていません。 

2004.09.05
 9月1日にイスラエルでバス2台を同時に爆破するカミカゼ攻撃がありましたが、イスラエルはこれに対する報復で、例のごとくガザに侵攻しゲリラに協力している家族の家を破壊しました。
 こうして必然的に家を失った人々が増えていくことになるのですが、本日ガザ地区のカーンユニスにあるパレスチナ自治政府の庁舎を覆面をして突撃銃で武装した35人の男たちが占拠しました。
 彼らはパレスチナ自治政府にイスラエル国防軍によって破壊された生活の保障を求めて、立てこもったのでした。
 パレスチナ自治政府はこれに対し、彼らの要求を果たすと発表しました。立てこもり犯たちはそれを受けて撤収しました。 

2004.08.30
 日曜日の早朝、イスラエル国防軍はネゲブにあるキブッツに、匍匐前進で接近するゲリラ3人を発見し、銃撃を加えました。この攻撃で1人のゲリラが戦死しました。 

 先日発表された、イランの新型ミサイルで射程距離1300kmのシャハブ3の改良テストの写真では、明らかにミサイルに大幅な改良がされている事が分かりました。
 これはイランがシャハブ3の性能に飽きたらず、技術の進歩に取り組んでいるということです。新たに開発されるであろうシャハブ4は、射程2000kmに及ぶと思われます。
 イランはミサイル技術の向上のため、ロシアや北朝鮮の技術者や科学者を雇っていると思われます。
 イスラエルはと言いますと、先日新型の”アロー”ミサイル防衛システムのテストをアメリカと共同で行いました。その際はスカッド・ミサイルを撃ち落とすことに成功した模様です。 

 イラクではフランスのジャーナリストが誘拐されたとアル・ジャジーラが放送しました。フランスが学校でのイスラームのスカーフ着用を禁止する事に対する怒りであると言うことです。
 イスラエルもフランスに対してユダヤ差別の苦言を言ったばかりだし、この法律も訳の分からない法律ですが、フランスとはこういう国なのでしょうか・・・。 

2004.08.28
 アメリカの連邦捜査局FBIがペンタゴン内に、イスラエルのスパイが浸透している事を確信しているとTV局が報道しました。スパイを捕まえるため調査しているとのことですが、この報道が出たことでスパイには帰還命令が出るのではないでしょうか。
 ちなみに、イスラエル側はスパイの存在を否定しました。

 イラクのナジャフでは、シスタニ師の説得が功を奏したのか、イマム・アリ・モスクに立てこもっていたゲリラとアメリカ軍の停戦が決定しました。
 ムクタダ・サドル師を支持するゲリラは武装解除しましたが、マハディ軍は”シスタニ師とサドル師の合意には従うが、アメリカ軍との戦争が終わったわけではない。”と言っています。 

2004.08.26
 アテネオリンピックで、昨日行われたウインドサーフィン・ミストラル競技でイスラエルはオリンピック参加、52年目にして初の金メダルを取りました。金を取ったのはアトランタで銅を取ったガル・フリッドマン選手(28)でした。

 イラクのナジャフ会戦ですが、ロンドンへ行っていたシスタニ師がアメリカ軍とマハディ軍の戦闘に対してナジャフを守るためと帰国して来ました。
 アメリカ軍のスナイパーはマハディ軍の立てこもるイマーム・アリ・モスクを包囲し、出入りする者があれば狙撃していると言うことです。今日も、AC−130ガンシップが機関砲掃射を行い、続いて空爆もありました。
 もっとも、モスクに直接の攻撃は出来ませんから、周辺にと言うことです。 

2004.08.25
 火曜日の夜10時頃、イスラエル北部にあるアミード基地で歩哨に立っていた国防軍の兵士が斧!で襲撃されました。振り下ろされた斧は兵士の左胸に当たり、傷は肺まで達しました。同僚の兵士がすぐにこの男を射殺しましたが、やられた兵士は病院へ搬送されました。
 この男は国防軍の制服に身を包み、基地の入り口に近づいて来たのですが、歩哨の兵士に進入を拒まれます。するとこの歩哨を攻撃したと言うことです。
 攻撃した男は本物のイスラエルの身分証を持っており、アラブ・アクセントのヘブライ語を話していたと言うことです。
 警察は攻撃声明が出されていない事もかんがみ、負傷した国防軍兵士との個人的な問題も含め調査中とのことです。

 昨日、イスラエル国防軍の軍事法廷は2002年にラマラで逮捕した、ALFの書記長、レイカド・サレム氏 Rachad Salemに無罪の判決を出しました。
 ALFとしてはイラクのフセイン大統領のバックアップで行動していましたが、1996年からはゲリラ活動を停止していたと言うことです。
 1980年にキブツを襲撃したALFは攻撃声明を出しましたが、それ以来はゲリラ活動を行っていないと主張し、それが通ったと言うことです。
 そして、フセイン大統領からの多額の資金も、ゲリラ活動に対してではなく、イスラエルとの戦闘で戦死した人の家族や、イスラエルによって家を破壊された人々に対して利用していたと言うことです。
 ちなみにサーレム書記長はPLOの上級委員会のメンバーでもありました。 

2004.08.12
 昨日、ラマラからエルサレムへ入る検問所で爆発があり、2人が死亡し18人が負傷しました。負傷した18人の内6人はイスラエル国防軍国境警備隊員です。アル・アクサ殉教者軍団が攻撃声明を出しました。
 この日、ゲリラが出撃したという確度甲の情報があり(ただし、別のゲリラの情報です)、イスラエル国防軍は臨時に検問所を設置しました。臨時検問所に車で到着したこの特攻隊員は、警備が強化されているためメインの検問所に到達することを断念します。
 そして、爆弾一式を車から降ろし、道路脇に仕掛けました。イスラエルの国境警備隊が車列に沿って近づいてきたところを、携帯電話によるリモコンで爆破したのです。そのため、本人は負傷せず逃走しました。
 アル・アクサ殉教者軍団は自爆を狙っていたが断念した事を発表しましたが、同時に巻き添えになって死亡したパレスチナ人に対して謝罪も行いました。 

2004.08.10
 今日の朝、高速道路を走行中のバスと自家用車に向けて銃撃があり、割れたガラスなどで2人のイスラエル人が負傷しました。
 イスラエル国防軍が現場へ急行すると、そこには4個のAKのマガジンが落ちていたと言うことです。(4個のAKのマガジン:AKとはロシアの自動小銃で、マガジンとは弾倉のことです)
 さらには爆発物も落ちていたので、イスラエル国防軍はバスに対して爆弾による攻撃も計画されていたようだと発表しました。 

2004.08.07
 昨日の早朝、パレスチナ自治区ガザにあるユダヤ人入植地に接近しているゲリラ2人を発見したイスラエル国防軍は、銃撃を加えました。夜が明けてから確認すると1人が死亡し、傍らに自爆ベルトが有ったそうです。もう1人のゲリラは逃走しました。
 夜には、ガザの入植地を守るイスラエル国防軍が、対戦車ミサイルを持っているゲリラ数人を発見し、銃撃を加えました。この銃撃で爆発が起こり(おそらくミサイルが爆発したと思われる)、ゲリラ2人が死亡しました。
 別の場所ではパレスチナ人立入禁止の場所へフェンスを乗り越え侵入した4人のゲリラに対し、国防軍が銃撃を行いました。この銃撃で1人が死亡し、もう1人が降伏、残り2人は逃亡したとのことです。

 イラクの聖地ナジャフでは、アメリカ軍がムクタダ・サドル師の民兵と戦闘を行いました。戦闘というか、アメリカ軍の侵攻作戦でした。
 2日間の戦闘でアメリカ軍の発表によると、この攻撃で300人のムクタダ・サドル師を支持するゲリラが戦死したとのことです。(ナジャフ市の発表では400−1000人が死亡)
 ちなみに同じくナジャフに居る大アヤトラのシスタニ師は5日に病気治療のためロンドンへ飛んだそうです。 

2004.08.05
 イスラエル国防軍は、近々パレスチナ人の収監者100人ほどを釈放すると発表しました。これは刑務所が一杯になったための処置で、釈放すると言ってももちろん軽い罪で収監されている人のみです。軽い罪とは国防軍に投石したとか、騒乱罪とかで、もちろん武器を使用しておらず、イスラエル人を傷つけていない人が対象です。
 昨日、パレスチナ自治区ガザのジャバリヤ難民キャンプで2人のパレスチナ人がイスラエル国防軍の攻撃によって死亡しました。その内の1人はハマスのメンバー、カッセム・アル・ムタワク氏(23)ですが、もう1人は10歳の少年でした。
 国防軍はカッサムロケットをセッティングしていたためアタックヘリで攻撃したと発表しましたが、目撃者によればミサイルは群衆に向けて発射されたとのことです。
 一方、エジプトとの国境ラファでは国防軍が発見された密輸トンネルを爆破しました。この時、ゲリラとの間で銃撃戦が発生し、イスラエル国防軍が戦車砲を発射、これにより市民1人が死亡し、5人が負傷しました。
 パレスチナ自治区ウエストバンクのナルブスでも戦闘があり、民間人1人が死亡しました。パレスチナ側は国防軍に射殺されたと発表しましたが、イスラエル側はパレスチナゲリラの銃撃が当たったと発表しました。 

2004.08.02
 先月の30日に起こった、ウズベキスタンのイスラエル大使館、アメリカ大使館及び検察庁に対するカミカゼアタックですが、爆発によって負傷し、入院していた警察官1人が亡くなりました。
 昨日、チェコでユダヤ人の所有するカジノに対して手榴弾による攻撃があり18人が負傷しました。これはオーナーのアシ・アブトボウル氏の暗殺を狙ったようでした。ちなみにアシ・アブトボウル氏の父、フェリックス・アブトボウル氏は2年前に同じ場所で暗殺されました。
 それで、これはイスラーム過激派の攻撃などではなく、敵対するマフィアの仕業であるとのことです。

 昨日、パレスチナ自治区ガザのカーンユニスでイスラエル国防軍とゲリラの戦闘がありました。ゲリラがイスラエル国防軍に向けて迫撃砲を撃つと、国防軍は攻撃行動にでました。
 カーンユニスの難民キャンプに戦車とヘリを伴って進出し、戦闘となったのでした。この戦闘で60歳の女性が国防軍の銃撃を受けて死亡しました。さらに4人の負傷者がでたようです。 

2004.07.31
 昨日の5時頃、ウズベキスタンの首都タシュケントにあるイスラエル大使館の外でカミカゼがあり、ウズベキスタン人の警備員と警察官が死亡しました。
 同時刻、アメリカ大使館と検察官のオフィスでもカミカゼがあり、最低でも9人の負傷者がでているそうです。
 3人の特攻隊員ら自爆ベルトを装備し、大使館のゲート内へ入り自爆を狙っていたのですが、突入が不可能と悟り、外で自爆した模様です。
 イスラエル政府は当初、パレスチナゲリラによる攻撃ではないかと推測しましたが、攻撃の後、ウズベキスタンのイスラーム過激派がインターネットに攻撃声明を出しました。

 イスラエルでは、昨日、ガザからカッサムロケットが発射されイスラエル国内に着弾したのですが、イスラエル空軍はすぐさまアタックヘリに爆装させ、ガザの工場を空爆しました。
 2発のミサイルが3階建ての建物に発射されました。1発目は大爆発を起こしましたが、2発目は不発だったそうです。
 イスラエル国防軍によると攻撃した建物はハマスの秘密工場であるとのことでした。パレスチナ自治政府によると車のバッテリーを製造している小さな工場だったと言うことです。

 昨日の夜、パレスチナ自治区ウエストバンクのナルブス大学で研究のため派遣されているアメリカ人とイギリス人及びアイルランド人の3人が誘拐されました。
 3人は数時間後に釈放されましたが、犯人は不明です。アル・アクサ殉教者軍団によると我々から分離したグループが行った可能性があるとのことです。 

2004.07.27
 日曜日のクネセト(国会)で軍情報部はヒズボラがテル・アビブを射程に納めるロケットを所有している可能性が高いと報告しました。
 もちろん提供したのはイランかシリアですが、このロケットは射程115キロから200キロと言うことです。たた、ヒズボラはレバノンとイスラエルの国境を守る国防軍と戦闘することはあっても攻め込んで来ることは無いので、軍事バランスには影響なしとのことです。

 昨日、パレスチナ自治区ガザの町カーン・ユニスで12歳の少女が胸を撃たれ、病院に搬送中に死亡しました。
 撃ったのはもちろんイスラエル国防軍ですが、目撃者によると監視塔から射撃されたとのことです。
 イスラエル国防軍によると銃撃を行ったことは確かだが、入植地に侵入を試みようとしている不審者を発見したため、威嚇射撃を行ったと言うことです。
 
 今日の早朝にパレスチナ自治区ガザのガザシティー近郊でカッサムロケットの発射を計画していたグループとそれを発見したイスラエル国防軍との間で銃撃戦があり、ゲリラ2人が死亡しました。 

2004.07.21
 昨日、レバノンとの国境を守るイスラエル国防軍の陣地で、屋根に登りアンテナを直していた兵隊2人が、ヒズボラのスナイパーに狙撃され戦死しました。
 ヒズボラは月曜日に車に仕掛けられた爆弾で最高幹部を暗殺されており、イスラエルではヒズボラの復讐を警戒していた矢先でした。
 戦死したのはイタイ・イルズ軍曹(21)Itai Iluzとアビシャイ・クリスキー曹長(24)Avishai Kuriskiでした。2人は防弾チョッキを着けていなかったとのことです。
 イスラエル国防軍はスナイパーの狙撃点に向けて銃撃を行いました。戦車も砲撃を行った結果、1人のヒズボラ兵士の戦死体が発見されました。
 さらに国防軍はレバノンのヒズボラの拠点へ越境報復攻撃を行いました。戦闘機はベイルートまで飛行し、上空で音速を突破し、衝撃波でもってレバノン政府に圧力を加えました。

 話は変わりますが、イスラエル国防軍が発表した、カッサム・ロケットの性能表です。大体こんな物であろうと言うことです。

  カッサム1 カッサム2 カッサム3 
サイズ 79cm 180cm 200+cm 
直径 60mm 150mm 170mm 
炸薬量 5.5kg 32kg 90kg 
射程距離 3km 8km 10km 

 これらがガザからイスラエル国内に向けて発射されているのです。 

2004.07.20
 昨日、混乱の続くガザの状況を無視して、イスラエル国防軍はフェダイーン狩りを行いました。午後、ガザシティー近郊のシャティ難民キャンプの家に潜むPRCのメンバーを狙ってアタックヘリがミサイルを発射しました。
 この攻撃により、3人のPRCメンバーが負傷したとのことです。さらにイスラエル国防軍は夜にも同じ家に再度ミサイルを発射しました。この攻撃でさらに2人が負傷したとのことです。
 PRCは昨年、アメリカ人3人を暗殺した疑いが掛けられており、それに対する報復攻撃ではないかとのことです。  

2004.07.19
 本日2度目のニュース更新です。
 今日の朝6時頃、ヨルダン国境警備隊がイスラエル側へ越境しようとしている4人のゲリラを発見しました。国境警備隊はゲリラに対して降伏を勧告しましたが、ゲリラはこれを無視し銃撃を開始しました。ヨルダン国境警備隊は3時間半にもおよぶ戦闘で、ゲリラ3人を射殺しました。
 残った1人は降伏したとの事です。
 イスラエル側でもヨルダンとの国境をパトロール中のイスラエル国防軍のジープ2台が国境を越えようとしているゲリラを発見しました。
 ゲリラは近づいていった国防軍のパトロールジープに対して、いきなり銃撃を始めました。この銃撃戦で国防軍の兵士1人が軽傷を負いました。  

 今日、レバノンのベイルートでヒズボラのガーレブ・アワル氏(40)Ghaleb Awalが自宅を出て、車に乗りキーを回した瞬間車が爆発し、アワル氏はヒズボラの病院へ運ばれましたがすでに死亡していました。ヒズボラはモサドが暗殺したと発表しました。 

2004.07.19
 昨日、パレスチナ自治区のガザで銃撃戦があり、少なくともパレスチナ人18人が負傷しました。これは治安担当のムハンマド・ダーラン氏を支持するアル・ファタが人々を率いて抗議デモを行っていたのですが、ヒートアップしたアル・ファタ所属の過激グループ、アル・アクサ殉教者軍団が情報部の庁舎に突撃を敢行したため、警察との間で銃撃戦となったのです。
 なぜ情報部の庁舎かというと、ムーサ・アラファト氏(アラファト議長の甥で情報部の長官)が新たに設立されるガザ治安長官に任命されることに対しての抗議であるからです。
 16日にはガザのガジ・ジャバリ警察長官がアル・ファタに誘拐されました。すぐに解放されたのですが、アラファト議長は自分の身も守れない人間は治安も守れない、とジャバリ長官を解任し、新たにサーブ・アル・アジズ将軍を警察長官に任命しました。
 ガザでは混乱が続き、17日には非常事態宣言が発せられました。エジプトがアラファト議長に対して治安体制を強化せよと圧力をかけたため、アラファト議長は20日に発表する予定で草案を作りました。この中でガザの治安長官に甥のムーサ・アラファト氏を起用すると言ったため、アル・ファタが反発してしまったのです。
 今日、パレスチナ自治政府のクレイア首相はガザでの混乱を理由に辞表を提出しましたが、アラファト議長はこれを受理しなかったと言うことです。

 イスラエルのシャロン首相は2005年末までにガザから入植者も含め撤収すると言っているのですが、これを受けてガザの各組織がイスラエル撤収後の主導権争いを行っている状況です。この混乱はアラファト議長の指導力が低下している証左であります。
 アラファト議長は”シャロン首相が不用意な発言をするからガザが混乱したのだ。”とシャロン首相に責任を転嫁しましたが、シャロン首相は”ガザの混乱を見てみろ、誰が我々と交渉できるというのだ。”とアラファト議長を非難しました。モファズ国防大臣は”アラファト議長が治安の改革を行っているが、現実には改革など行われない。我々はこの椅子取りゲームの観客である。”と発言しました。

2004.07.16
 昨日の夜、パレスチナ自治区ウエストバンクのヘブロンで、イスラエル国防軍に狙われていたハマスのメンバー、マレク・ナッサー・アッ・ディン氏Malek Nasser a-Dinが銃撃戦によって射殺されました。
 アッ・ディン氏は従兄弟の住むビルに潜伏している情報をつかんだイスラエル国防軍はビルを包囲して降伏を呼びかけましたが、無視されたとのことです。
 さらに昨日はカッサムロケットもガザからイスラエルに向けて発射されましたが、被害はありませんでした。

 昨日の夜、ニュージーランドのユダヤ人墓地で、ハーケンクロイツとナチスのスローガンがお墓に書かれているのが発見されました。
 4ヶ月前、ニュージーランドでユダヤ人2人がスパイ容疑(偽造パスポート所持)で逮捕されたのですが、それに対する嫌がらせではないかとニュージーランドのユダヤコミュニティーは発表しました。 

2004.07.15
 昨日、イラクでカミカゼ攻撃があり11人が死亡し、40人以上が負傷しました。イラク暫定政府のアラウィ首相(INA)は自爆した車をバックにイラクはテロと戦うと憤慨していましたが、12日、13日と大規模な取り締まり作戦を行ったばかりです・・・。
 攻撃があったのはグリーン・ゾーンと呼ばれている、アメリカ軍による強防護地区の入り口で、検問待ちの人々が犠牲になりました。グリーンゾーン内で攻撃があったらアメリカ軍も立つ瀬が無かったでしょうが、検問で攻撃を防いだ形になりました。
 さらにアル・カイダのザルカウィ師のグループとされる”タウヒード・ジハード”がブルガリア人2人を誘拐していたのですが、そのうちの1人を殺害したとアル・ジャジーラが放送しました。
 ブルガリアはこれを受けてもブルガリア軍470人の撤退はないと発表しました。タウヒード・ジハードはアメリカ軍に捕まっているイラク人の釈放を要求していますが、受け入れられない場合はもう1人も殺すと発表しています。
 フィリピンはフィリピン人の人質の解放のため、14日から軍隊の撤退を開始しました。国民の多数が海外出稼ぎで生活しているため、在外国民の安全は最優先としなくてはならないフィリピン独特の事情による撤退のようです。
 モスルでは市長が襲撃され死亡するという事件が起きました。アメリカ軍のイラク解放作戦もステージ3に移りましたが、なんというか・・・内戦を起こしたんじゃないかと思えます・・・。 

2004.07.14
 イスラエル国防軍は今日の早朝、ガザにある秘密武器工場を空爆しました。早朝だったため工場には誰もいなかったので人的被害はありませんでした。この工場はハマスがカッサム・ロケットの製造に使っていたと言うことです。
 イスラエルは最近頻発するガザからのロケット攻撃に対して取り締まりの強化を行っています。2週間前、ガザからイスラエル国内に向けて発射されたロケットがイスラエル人を死亡させました。
 イスラエル国防軍はこれに対してガザのベイト・ハヌムへ侵攻したのですが、まだ撤退していません。 

2004.07.12
 昨日、イスラエルのテルアビブで爆発があり、イスラエル国防軍のマーヤン・ナイム軍曹(19)が死亡し、33人が負傷しました。
 爆発したのはバス停にいた26番バスでした。乗っていた乗客の1人(奇跡的にも無傷だった)によると、バスは満員ではなかったが何人かの人が乗っていて、爆発が起こると皆が床に倒れた。妊婦の女性もいた。とのことです。(この妊婦の方は病院に運ばれましたが、未だに危険状態にあります)
 爆発の時にちょうどバス停に入ってきた27番の運転手は、いきなり目の前が真っ暗になった。我に返るとすぐ、バスのタイヤがパンクしたことに気が付いた。咄嗟に乗客を逃がすためドアを開け、後ろを見てみると、バスの窓が割れて数人が負傷していた。と言うことです。
 テルアビブでは7ヶ月ぶりの攻撃で、アル・アクサ殉教者軍団が攻撃声明をだしました。しかし、この攻撃が自爆攻撃であったかどうかは不明です。
 この爆発があったバス停はセキュリティーチェックの無いバス停で、さらにセキュリティーガードも居ないところでした。 

2004.07.09
 パレスチナ自治区のガザで作戦を行っているイスラエル国防軍ですが、昨日、北部の町ベイト・ハヌムで銃撃戦となり国防軍の兵士1人が負傷しました。ハマスが待ち伏せ攻撃を行ったのですが、ハマス側もナヘド・アブ・オウデン氏 Nahed Abu Oudehが戦死しました。
 さらにガザを移動中のイスラエル国防軍のシープに対し、対戦車ミサイルRPGが発射されました。このロケット弾は外れましたが、ジープはそのまま移動を続けていると今度は道路脇に仕掛けられていた爆弾が爆発し、自らの運転で前線の視察に訪れていた南部軍管区司令官ピンキー・ズアレツ大佐(Pinhas (Pinky) Zuaretz)が足を吹き飛ばされました。ジープに乗っていたヨシ・ツァージェマン大佐(Yossi Turgeman)と3人の兵士も負傷しました。
 ジープに乗っていたシャロン・イタク曹長によると、”大佐は足をやられたためブレーキが踏めず、サイドブレーキでジープを停車させました。車が止まると我々は外に飛び出しましたが、2人の大佐が出てこない事に気が付き、我々はすでに燃え始めている車に戻り大佐を運び出したのです。”大佐は重傷にも関わらずその場で適切な指揮をとり、負傷者の処置を命じていたそうです。
 イスラミック・ジハードが攻撃声明を出しました。イスラエル国防軍は、攻撃は大佐を狙ったものではなく偶然であると考えられると発表しました。
 そして、今日も引き続きベイト・ハヌムで作戦を行っている国防軍ですが、早朝に銃撃戦が発生し、8人のパレスチナアラブ人が死亡し、国防軍も1人の兵士が負傷しました。 

2004.07.07
 今日、イスラエル国防軍はパレスチナ自治区ナルブス近郊の難民キャンプで、アル・アクサ殉教者軍団のメンバーを射殺しました。国防軍のパトロールが武装したパレスチナ人を発見し、銃撃戦となったのでした。
 早朝にはガザからイスラエル国内に向けて2発のカッサム・ロケットが発射されましたが、被害はありませんでした。 

2004.07.06
 今日の早朝、パレスチナ自治区ウエストバンクのナルブスの難民キャンプで作戦を行ったイスラエル国防軍ですが、ゲリラ容疑者が隠れたビルを取り囲み、降伏勧告を行ったのですが、相手はこれに応じませんでした。
 そして、アタックヘリがビルに向けて3発のミサイルを発射しました。この攻撃で熱くなったゲリラは銃撃を始めます。この銃撃戦の結果、国防軍の将校1人が戦死し、3人の兵隊が負傷しました。
 ゲリラ側はPFLPの司令官と側近が戦死し、市民2人も巻き添えとなり死亡しました。死亡した市民の1人はアメリカの市民権を持っていた人物だと言うことです。

 昨日、イラクに駐留するアメリカ軍はファルージャを空爆しました。飛来した戦闘機が6発の爆弾(500番4発と1000番2発、重さはポンド)を投下したのです。この攻撃で12人のイラク人が死亡しました。
 この攻撃はアル・カイダと繋があり、イラクで活動中のアブ・ムサブ・ザルカウィ氏の隠れ家を狙ったものだということです。 

2004.07.05
 昨日の深夜、イスラエル国防軍がパレスチナ自治区ガザのラファでパレスチナ人1人を射殺しましたが、詳細は不明です。
 さらに昨日の夜、イスラエル空軍のアタックヘリがガザのジャバリヤ難民キャンプにある鉄工所に3発のミサイルを発射しました。この攻撃で、パレスチナ人6人が負傷しました。
 さらに別の工場も空爆を受けましたが、こちらでは人的被害はありませんでした。もちろん、工場は破壊されました。イスラエル国防軍は爆撃した工場はカッサムロケットの生産に使われていたため、空爆したと発表しました。

 フセイン大統領の娘らによって集められた弁護団は、この度カダフィ大佐の娘アイーシャ・カダフィさんが加わったと発表しました。
 しかし、リビア人は弁護士であろうとイラクへ入国しフセイン大統領に面会することはできません。できるかどうかはアメリカ当局の意向次第です。 

2004.07.04
 昨日の早朝、パレスチナ自治区のガザでイスラエル国防軍に対し投石をしていた10歳と15歳の少年が射殺されました。国防軍によると警告射撃は行ったが誰かに当たったという事はないと発表しました。
 さらに、ウエストバンクではナルブスでパレスチナ人とイスラエル国防軍が衝突し、パレスチナ人の若者1人が射殺されました。
 イスラエル国防軍によると射殺したムハンマド・アラワニ君(20)は群衆ともみ合っている国防軍の隙をついて爆弾を仕掛けようとしていたため射殺したと言うことですが、パレスチナ側によると単に石を投げていたにすぎないとのことです。このアラワニ君の弟は10日前、イスラエル国防軍に射殺されていました。
 そして今日の朝6時、ウエストバンクのユダヤ人入植地から移動中の車に向けて銃撃があり、乗っていたユダヤ人の男性1人が死亡し、同乗者の女性が負傷しました。
 アル・アクサ殉教者軍団が攻撃声明を出しました。イスラエル国防軍は攻撃の後、近くの村を捜索しましたが、犯人は発見できていないようです。 

2004.07.02
 更新が遅れまして申し訳ありません。更新していないときにイラクでは色々ありましたので少し書いておきます。
 6.28にCPAはイラク暫定政権へ主権の委譲を行いました。CPAは解散し、ブレマー文民行政官はアメリカへ帰っていきました。文民のトップは帰りましたが、軍はまだがんばっています。
 さらに同日、ヨルダン人でアル・カイダと関係のあるザルカウィ氏が拘束されたとのニュースがありましたが、これは誤報でした。
 6.29日には中東のことは中東で片づけろと言ってフセイン大統領がクウェートに侵攻する原因を作っておきながら、侵攻したとたん国交を断絶したアメリカが、新生イラクに大使館を設立し(とりあえずフセイン大統領の大統領宮殿を使用)、大使が着任しました。侵攻されたクウェートも28日に国交を回復しています。

 それではイスラエルのニュースです。
 昨日、ガザで作戦を行ったイスラエル国防軍ですが、兵士がパレスチナ人の家に潜み待ち伏せを行いました。すると3人のゲリラが走っていったので、銃撃を浴びせ1人を倒しました。
 仲間のゲリラが銃声を聞いて駆けつけ、国防軍との間で銃撃戦となりました。国防軍は支援を要請し、機甲師団の戦車が到着するとゲリラは逃走したと言うことです。この銃撃戦で4人のゲリラを倒しました。
 イスラエル国防軍はラファの難民キャンプにも侵攻し密輸トンネルの捜索を行いました。捜索中を行っていた国境警備隊に向けて銃撃が浴びせられ、銃撃戦となりました。この戦闘で9歳の少年が死亡したとパレスチナ側から発表がありましたが、国防軍は確認していないと言い返しました。
 今日の夜明け前、パレスチナ自治区ウエストバンクのラマラで、イスラエル国防軍はパレスチナゲリラと銃撃戦を行い、少なくともゲリラ2人を負傷させたと発表しました。さらに4人のアル・ファタのメンバーを逮捕しました。 

2004.06.27
 先週の水曜日からパレスチナ自治区ウエストバンクのナルブスで作戦(Operaton The Full Court Press)を行っているイスラエル国防軍ですが、銃撃戦で7人のゲリラを射殺しました。
 このゲリラの中の3人はそれぞれ、ハマス、イスラミック・ジハード、アル・アクサ殉教者軍団のナルブスの司令官達でした。アル・アクサ殉教者軍団はこれに対して復讐を宣言しています。

 イラクではシーア派地区のヒッラで爆発があり、イラク人の市民17人が死亡し、40人以上が負傷しました。この町を守るポーランド軍によると、連合軍の被害はないそうです。 

2004.06.25
 2000年の10月にイスラエル国防軍の兵士がヒズボラの攻撃を受け戦死し、そのまま遺体を持ち去られるという事件がありました。戦死した3人の遺体はすでに捕虜交換によってイスラエルに帰りましたが、ヒズボラのハッサン・ナスラッラー師は昨日、アル・ジャジーラに出演し、兵士を殺してしまったのは作戦の失敗だったと述べました。本当は生きたまま誘拐することが目的だったと言うことです。 

2004.06.24
 昨日の深夜、パレスチナ自治区のガザにあるイスラエル国防軍の駐留所とユダヤ人入植地に迫撃砲が撃ち込まれました。これによる被害はありませんでしたが、続いて侵入を試みていたゲリラを発見した国防軍は銃撃戦によって2人のゲリラを射殺しました。
 さらに別の場所でもユダヤ人入植地に侵入しようとしていたゲリラ1人を国防軍が射殺しました。

 エルサレムでカミカゼ攻撃の情報をつかんだイスラエル秘密警察シンベットは、警察の特殊部隊を送り、タンジームの特攻隊員イブラヒム・アブ・アヤシュ君(18)Ibrahim Abu al-Ayashとサポートメンバー2人を逮捕しました。彼らの自白によりナルブスで自爆ベルトを捜索していた国防軍は空挺師団のパトロールがタクシーのトランクからベルトを発見しました。  

2004.06.23
 今日、パレスチナ自治区のナルブスで作戦を行ったイスラエル国防軍は、イスラミック・ジハードのメンバーを捜索中に、パレスチナ1人を射殺しました。銃を抜こうとしたため、撃ったとのことです。

 ところでイラクでの戦争にパレスチナからもフェダイーン達がイスラエルに対する戦力低下を覚悟で出征したのですが、このままイラク戦争が長引けば帰還できません。イザディン・アル・カサム軍団は派手な出征パフォーマンスをしていました。
 イスラエルはイラクへの浸透工作の一環としてクルド人を表だってバックアップし始めました。裏切られても(アメリカ、イスラエル)踏みにじられても(イラン)虐殺されても(フセイン大統領による毒ガス攻撃)起きあがるクルドの戦士ペシュメルガ達は、またイスラエルと手を組んだのでした。

 イラクではアル・カイダのアブ・ムサイブ・ザルカイ師(ヨルダン)による攻撃予告がインターネットで公開されました。曰く”イラクのイヤド・アラウィ首相(INA)、我々はあなたを殺します。”だと言うことです。
 このグループは先日殺害が確認された韓国のキム・スンイル氏を誘拐したグループと同じだそうです。  

2004.06.22
 イランは21日、イギリス海軍の哨戒挺3隻を拿捕したと発表しました。イラン領海(河)に侵入したため海軍が出動して拿捕したと言うことです。
 イギリス王立海軍はイラク人に河川パトロールの訓練を施すためバスラの港を出港した後、ミスによって国境線を越えてしまったと言うことです。 

2004.06.19
 昨日、サウジアラビア特別手配人物のアブドゥルアジズ・モクリン容疑者(アル・カイダ)がサウジアラビアの治安部隊の襲撃によって射殺されました。このサウジの攻撃では他に3人の死体があり、2人が逃走したと言うことです。
 先週に誘拐されていたアメリカ人技師のポール・M・ジョンソン・Jr氏(49)を殺害したとインターネットで発表があり、彼の死体が発見された直後でした。
 ジョンソン氏はサウジでアメリカ製兵器の技師をしており、誘拐された理由にもこれが含まれると言うことです。

 昨日の夜、パレスチナ自治区のガザではイスラエル国防軍のアタックヘリが6発のミサイルを発射し、ハマスの秘密兵器工場を2棟を破壊しました。夜中の攻撃だったので人間の被害はありませんでした。 

2004.06.18
 本日の早朝、パレスチナゲリラが新型のカッサムロケット”Nasser 3”を発射しました。新型というのは命中精度が向上したバージョンであるとのことです。この攻撃でイスラエル人の家の裏庭に着弾し、住人がショック状態にあるそうです。

 昨日、イラクのバグダッドにある新イラク国防軍(仮)の基地へのカミカゼ攻撃ですが、新イラク国防軍(仮)の入隊募集を行っていた所を狙って攻撃が行われました。この攻撃で35人が死亡し、138人が負傷しました。
 さらに別の場所でもカミカゼがありイラク民間防衛隊の兵士6人が死亡し、4人が負傷しました。 

2004.06.17
 昨日、パレスチナ自治区のウエストバンクの町、ナルブスで作戦を行ったイスラエル国防軍が、モスクにダメージを与えてしまいました。
 これによって、お祈りが出来なくなったと目撃者は言いました。さらに、別のモスクにもダメージがありましたが、こちらは使用可能とのことです。
 イスラエル国防軍はこの作戦で2人のアル・アクサ殉教者軍団の女性活動家を逮捕したと発表しましたが、モスクの被害については発表がありませんでした。
 イスラエル国防軍は家々を回り、ドアを蹴破り容疑者を捜していたのですが、開かないドアに対しては爆破によって開いていたようです。この爆発の衝撃でモスクも被害を被ったのかも知れません。 

 イラクのバグダッドに構えられた、新イラク国防軍(仮)の基地に対してカミカゼが突入し、最低でも30人が死亡し、132人以上が負傷しました。死亡者の中には8人の民間人も含まれていると言うことです。 

2004.06.14
 イスラエルはパレスチナ自治区のウエストバンクに駐留する国防軍が設置している40あまりの検問所などの撤収を、日曜日から開始し月曜日には完了したと発表しました。これにより、若干ではありますがパレスチナ人の移動の自由が回復しそうです。
 この件に関してパレスチナ特別手配人物の1人、アル・アクサ殉教者軍団のジェニン地区のリーダー、ザカリ・ズベイディ氏 Zacharia Zubeidiはイスラエルのラジオに出演し、ヘブライ語で我々はイスラエルがパレスチナ自治区から出て行くまでは攻撃を続ける。しかし、出ていった場合には攻撃を停止し、我々は自治政府の警護隊へ編入されるだろうと発表しました。
 パレスチナ自治政府はイスラエル国防軍の検問所の撤収について事前に何も知らされていなかったと発表しました。 

2004.06.10
 国連は昨日、イラク軍のミサイルのエンジンがヨルダンで発見されたと発表しました。これはイラクの軍事技術がイラク戦争後(実際はまだ終戦になってませんが・・・。)から他国に流出していることを表しています。
 さらに国連はオランダのロッテルダムでもスクラップの中にこのエンジンが転がっていると、写真付きで発表しました。
 国連の査察団はイラク戦争が始まる直前に退避しましたが、それ以降はイラクに入っていません。探索はアメリカ軍が独自に行っています。このアメリカ軍の管理が甘いと言うことです。

 イスラエルのエルサレムでは今日の朝4時、パトロール中のパトカーが猛スピードで走る不審車を発見しました。この車は深夜に起こったパレスチナ人による強盗の容疑車両であったため、追跡を開始しました。
 警察は停車せよとの警告を無視して逃げる容疑車両の前に回り込みブロックしましたが、容疑車両はそのまま突っ込んできました。
 警察は銃撃を加えましたが、車は逃亡しましたが、しばらく逃げた後、結局捕まりました。警察の銃撃によって1人が死亡し、もう1人が重傷でしたが、運転していた3人目の容疑者は無傷でした。

 昨日の夜にはウエストバンクのジェニンで作戦を行ったイスラエル国防軍によってアル・ファタのメンバー1人が銃撃戦の後、射殺されました。この作戦で5人のパレスチナ人が逮捕されました。
 他にも水曜日に、ガザでイスラエル国防軍の待ち伏せ攻撃により、ハマスのメンバー1人が射殺され、2人が負傷したとのことです。 

2004.06.09
 昨日の午後、パレスチナ自治区のガザからカッサムロケットが発射され、2台の車の至近弾となりました。この攻撃でイスラエル人5人がショック状態となりましたが、負傷はしなかった模様です。
 イスラエル空軍はガザにある、ハマスの秘密工場を爆撃し、これを破壊しました。
 今日の朝には、ガザにあるユダヤ人入植地に向けて対戦車ミサイルが発射され、車を破壊しましたが、乗っていた人は無事でした。

 サウジアラビアのリヤドでサウジ国家警備隊を訓練するために雇われた、ノースロップグラマン社のアメリカ人社員が射殺されました。アメリカ人は車に乗っているところを尾行され、家に付いた時点で9発撃ち込まれたとのことです。
 サウジでは過激派が外国人を狙うと宣言していて、6日にもイギリス人の記者が2人が殺されていました。

 イラクでは昨日、カミカゼが発生し9人が死亡し、25人以上が負傷しました。さらにイラクのゲリラはトルコの民間人7人を誘拐したと発表しました。
 イラク人やパレスチナ人はトルコは政教分離でし、イスラエルと仲がよいため、イスラーム繋がりと言う考えをもっていないのか、こういったターゲットにするようです。 

2004.06.08
 昨日の夜十時頃、イスラエル空軍の戦闘機がレバノンへ越境攻撃を行いました。ターゲットはベイルートから20Kmほど離れたPFLP−GCのキャンプでしたが、このキャンプはすでに放棄されていたため、被害はなかったとのことです。
 このイスラエル国防軍の攻撃は、月曜日に地中海をパトロール中の海軍の軍艦に向けて107mmロケットが発射されたことに対する報復攻撃でした。さらにイスラエルは、これはレバノンとシリアに対する警告でもあると発表しました。
 レバノンに駐留する国連軍によると、発射されたロケットは3発であり、国連軍も調査中であるとの事です。
 実際の所、攻撃声明は出されていないので、誰が攻撃を行ったかは定かではありません。レバノンのヒズボラの攻撃目標は通常シェバー・ファーム(ドブ山)のイスラエル国防軍ですので、今回の場所から距離もあり、ヒズボラではないのではないかとの事です。

 そう言えばゴラン高原で作戦中の自衛隊ですが、今年の3月までの作戦期間はさらに延長されました。終了は9月までとなっていますが、おそらく延長されるでしょうね。 

2004.06.04
 昨日、エルサレムでゲイ(同性愛者)のパレードが行われました。エルサレムのルポリアンスキー市長はユダヤ教の超正統派から初めて市長になった方ですが、このパレードを認めています。
 超正統派とはユダヤ教の原理主義とでも言いましょうか。神の教えを忠実に守ることを信条としています。例えばイスラーム原理主義のタリバンでは女性は全身にかぶり物をしていました。ユダヤ原理主義では全身黒ずくめに開襟シャツ、髭をのばし、もみあげをカールしてるといったとこでしょうか。彼らはイスラエルという国家さえ認めていない人々もいます。ユダヤ人が流浪しているのは神の試練だと受け取っているからです。
 彼らには兵役の拒否権があります。もちろん兵役を果たしている人もいますが、その場合は軍服の上から黒コートを着て、銃を持っています。
 そんな超正統派の人々はゲイの集会に大反対です。市長とゲイに反対の人々はデモを行っています。ジューダス・プリースト・デビッド・バスリ師は”彼ら(同性愛者)は半人間だ。死後は畜生道に落ちるだろう。”と言ったらしいです。
 ゲイのパレードめがけて卵を投げつけた二人が逮捕されました。 

2004.06.01
 イスラエルはガザのゲリラが使用している兵器(RPG対戦車ロケット、カラシニコフ突撃銃や迫撃砲)はエジプトから地下トンネルで密輸されていると発表し、エジプトは取り締まっていると言っているが実際には何も効果的なことはやっていないと非難しました。
 兵器はイランで生産され、エジプト経由でガザに入っているのです。イスラエル国防軍はこの密輸トンネルを捜索し破壊していますが、破壊されてもまた掘られてはのいたちごっこでしょう。

 5月のイスラエル国防軍によって殺されたパレスチナ人の数は111人に上るとのことです。ゲリラは半数以上ですが、市民も当然含まれます。これは一昨年のイスラエル国防軍によるアラファト議長取り囲み作戦(ディフェンシブ・シールド作戦)時以来、最大となりました。  

2004.05.28
 水曜日にイスラエル秘密警察シン・ベットに逮捕されていたイギリス人ジャーナリストのベーター・ホーナム氏が木曜日に解放されました。
 シン・ベットによるとホーナム氏は水曜日、ベヌヌ氏(イスラエルの核開発をリークしたため18年間刑務所にいましたが、この4月に釈放された)を支援するイエル・ロータン氏がベヌヌ氏とのインタビューに成功し、その録音テープを受け取るためロータン氏と会う約束をしていました。
 ロータン氏はホーナム氏が約束の場所に現れないので、彼が逮捕されたことを知ったと言うことです。ベヌヌ氏は外国人とのインタビューを禁止されており、ホーナム氏は直接インタビューすることが出来ないのでした。 
 シン・ベットはさらにこの録音テープはすでに国外に持ち出された可能性があると発表しました。 

2004.05.27
 イスラエル国防軍はガザへの一連侵攻作戦を完了し撤収したようですが、昨日、ガザでパレスチナ人がイスラエル国防軍に射殺されました。入植地へ接近していたグループがいたため国防軍が攻撃したのでした。
 今日もイスラエル国防軍はガザへ侵攻し(と言ってもガザに駐留している国防軍が出動したと言った方が正しいです)三棟の家を破壊しました。ゲリラに協力していた家族が住んでいたのでしょう。
 イスラエル国防軍は自爆攻撃を行った特攻隊員の実家や、協力者の家を破壊すると言うことをします。さらに2人のゲリラがイスラエル国防軍に射殺されました。

 昨日の夜、イスラエル秘密警察シン・ベットは、20年前イスラエルの核開発を内部告発したモルデカイ・バヌヌ氏(先月刑務所から釈放された)に、当時サンデータイムスにイスラエルの核開発の記事を書いたイギリス人のピーター・ホーナム氏を逮捕しました。
 ホーナム氏は4月21日のベヌヌ氏釈放に合わせてイスラエルに来ていました。ただし、ホーナム氏とベヌヌ氏が釈放後に会ったかどうかは分かっていません。
 ホーナム氏はサンデータイムスの記者を辞して現在はフリーで活動していたとのことです。そして、ベヌヌ氏解放の記事をサンデータイムスに書いていたのですが、シンベットとしてはさらなる核開発の秘密が漏れることを恐れたのでしょうか?
 シンベットは逮捕した理由については発表していません。イギリスはイスラエルから逮捕の報告を受ける調査していると発表しました。 

2004.05.24
 パレスチナ自治区に国連が送り込んでいるUNRWA(国連の難民救済プロジェクト)のオフィスは、当然パレスチナ自治区にあるのですが、先日イスラエル国防軍の襲撃を受けていたことが判明しました。
 5月20日にこのオフィスを襲撃した国防軍兵士はポール・ウォルステンホルムPaul Wolstenholmeマネージャーに向けて一発撃ちました。照準して撃ったわけではないので、脅しのためだと思いますが、ウォルステンホルム氏は3時間にわたって拘束されました。
 この日、イスラエル国防軍はゲリラ掃討作戦を行いましたが、”探索のためこのオフィスに侵入したところ、ウォルステンホルム氏が職質に答えることを拒否したため拘束した。”と発表し謝罪しました。
 実はイスラエル国防軍は2002年11月22日、パレスチナゲリラの戦闘中に国防軍がこのオフィスへ侵入し、当時のマネージャー、イラン・ホーク氏Iain Hookを射殺しています。 

2004.05.23
 昨日、パレスチナ自治区ウエストバンクのヨルダンバレーにあるイスラエル国防軍が設置している検問所に1人のパレスチナ人が近づいてきました。イスラエル国防軍の兵士がこれに気づき、威嚇射撃で停止を命じました。
 このパレスチナ人は国防軍に発見された事を悟るとそこで自爆しました。検問所から30メートルの距離で自爆したため、1人の国防軍兵士が軽い負傷を追いました。付近にいたパレスチナ人4人も負傷しました。
 PFLPが攻撃声明を出しました。自爆したのはナルブス出身の19歳の少年でした。この攻撃はイスラエル国防軍がガザに侵攻した事に対する報復だとのことです。
 昨日はガザの入植地に向けて4発のカッサムロケットが発射されましたが、被害はありませんでした。 

2004.05.21
 昨日、ヨルダンからイスラエルへ入国をするため審査待ちをしていた4人のイスラエル人に向けて、ヨルダン兵が発砲しました。しかし、弾が一発出たところで銃がジャミングし、故障したため、これによる負傷者はありませんでした。ヨルダン兵はすぐさま、この兵士を逮捕しました。
 発砲した兵士は、持ち場を離れ、イスラエル人が入国審査を受けている特別室に侵入したのでした。彼はイスラエル国防軍によるガザでの侵攻作戦に対してのする怒りで行動を起こした模様です。
 ちなみに事が発生したのはAllenby Bridgeと言うところです。普段はイスラエル人がここからヨルダンへ入国することは出来ません。ここを使用するには特別な許可が必要なのです。そのため、襲撃されたイスラエル人4人は特別室にいたのであります。

 イスラエル国防軍のガザ侵攻作戦”オペレーション・レインボー”ですが、今日から撤収を開始した模様です。しかし、正式発表があったわけではありません。
 この作戦間に39人のパレスチナ人が死亡しました。ゲリラ以外の民間人も含まれています。昨日の作戦では9人の死者が出ました。

 イラクの統治評議会に参加しているINC(イラク国民会議)の代表チャラビ氏はアメリカのバックアップでINCを設立したのですが、先日一方的に切られました。どうやら、チャラビ氏はイランに情報を流していた可能性があるとのことです。  

2004.05.20
 パレスチナ自治区のガザへ侵攻しているイスラエル国防軍のオペレーション・レインボーは今日で3日目となります。
 昨日の午後、イスラエル国防軍がパレスチナ人の群衆に向けて戦車砲を発射。これで8人のパレスチナ人が死亡し、多数が負傷しました。
 今日の早朝にはアタックヘリが地上軍に接近するゲリラを発見したため、これに向けてミサイルを発射し、3人のゲリラが戦死し、2人が負傷しました。
 さらに別の戦線で、イスラエル国防軍はゲリラに向けて戦車砲を発射し、2人のゲリラが戦死しました。 

2004.05.19
 昨日、イスラエル国防軍はパレスチナ自治区のガザへエジプトから個人携帯型対空ミサイルと対戦車ミサイル及びロケット弾が密輸されたとの情報に基づき、エジプトとの国境の町ラファへの侵攻作戦オペレーション・レインボーを発動しました。
 アタックヘリにバックアップされた戦車と装甲ブルドーザーが夜明け前にラファへ侵攻しました。アタックヘリはゲリラの集団へ向けて二度のミサイル攻撃をしました。
 一連の作戦でパレスチナ人20人が死亡しました。そして、国防軍は密輸トンネルの出口があった三棟の建物を破壊して撤収しました。

 今日の早朝にはイスラエル国防軍はウエストバンクのジェニンにある難民キャンプへ侵攻しました。この時、アル・アクサ殉教者軍団と撃ち合いになり、1人のゲリラを倒しました。
 さらにはナルブスでもアル・アクサ殉教者軍団のメンバーと撃ち合いになりこれを射殺しました。 

2004.05.18
 昨日イラクのCPA前で自爆攻撃があり、イラク統治評議会のイザディン・サリム議長(アブドゥル・ザフラ・ムハンマド)が死亡しました。サリム議長はイスラーム政党イラク・ダアワ党から統治評議会に参加していました。CPA本部前の検問で順番待ちをしていたところ、車が近づいて来て自爆したとのことです。
 アラブ義勇隊と言う組織が攻撃声明を出しました。アメリカはヨルダン人で反アメリカゲリラを率いているアブ・ムサウィブ・アル・ザルカウィ師の攻撃である見方が強いと発表しました。

 一方、アメリカ軍はサリン砲弾を発見したと発表しました。化学兵器弾は毒ガスの薬剤を砲弾に詰めて敵を攻撃し、爆発と同時に最終生成が起こり毒ガスが散らばるという効果を狙った物です。
 ただし、この155mm砲弾はどうやらゲリラが爆弾代わりに道路脇に仕掛け、アメリカ軍を狙って爆破させようと目論でいたようですが、アメリカ軍に発見され処理されてしまいました。しかし、なんとサリン除去前に爆発してしまい、兵士が負傷したとのことです。
 フセイン大統領は”化学兵器は湾岸戦争以後は所有していない。”と発表していたのですが、実際アメリカはこれが戦争以後に作られた物か、それ以前のゴミなのかということは発表しませんでした。含まれていたサリンも微量だったとのことです。 

2004.05.17
昨日の夜、ガザの国境フェンスへ接近する3人の不審人物を発見したイスラエル国防軍は、戦車砲を発射し彼らを倒しました。
 国防軍によると爆発物を持っていたので攻撃したとのことです。この爆発物は戦車砲の着弾と同時に爆発したとのことです。
 今日の朝にはイスラエル国防軍のアタックヘリが、ガザにあるアル・ファタの事務所とDFLPの事務所に向けて6発のミサイルを発射し、これらを破壊しました。早朝だと言うこともあり、事務所には人がいなかったとのことです。
 そして今日、イスラエル国防軍はガザとエジプトとの国境で作戦を開始しました。密輸トンネルとゲリラの捜索です。 

2004.05.15
 今日、パレスチナ自治区のガザでアル・アクサ殉教者軍団の狙撃兵がイスラエル国防軍を攻撃し、国防軍兵士2人が戦死し、もう2人が負傷しました。
 難民キャンプにある初老の女性の家に潜んでいた国防軍兵士は、買い物に出ていた女性が帰ってきたのでドアを開けたところ、狙撃され戦死してしまいました。
 すぐさま、衛生兵が装甲車で駆けつけましたが、ゲリラの攻撃は激しくさらに1人が戦死し、2人も負傷したのでした。
 さらにガザシティーでは空軍のアタックヘリがイスラミック・ジハードの幹部を狙ってアジトのある建物を攻撃しました。しかし、そのには誰もいなかったので戦果はありませんでした。
 アタックヘリは目標を変え、別のアジトを攻撃しました。この攻撃で10人が負傷したようです。 

2004.05.14
 昨日、パレスチナ自治区のガザでイスラエル国防軍がゲリラの捜索を行いました。この時、ゲリラとの戦闘が発生し、ハマス、イスラミック・ジハード及びアル・ファタの戦闘員7人が戦死し、市民9人が負傷しました。
 さらに別の場所でも戦闘があり、イスラエル国防軍のアタックヘリの攻撃で5人が死亡しました。これらの武装したゲリラの年齢は20代が多いですが、15歳といった場合も多々あります。
 さらに国防軍はウエストバンクのナルブスで、テル・アビブへのカミカゼ攻撃を計画していたゲリラ2人を逮捕しました。2人は19歳と18歳でタンジームのメンバーでした。
 シン・ベット(秘密警察)の情報収集によって攻撃が発覚したのでした。 

2004.05.13
 昨日の夜、イスラエル国防軍はガザから撤収しました。火曜日にゲリラに攻撃され晒された、国防軍兵士の遺体が返還されたからです。
 イスラミック・ジハードとアル・アクサ殉教者軍団は自治政府とエジプトによる国防軍兵の体の返還要請を受け入れたと発表しました。
 水曜日、まだ返還が決定していない時期に、兵士を捜索していた国防軍のアタックヘリがミサイルを発射し市民4人が死亡、13人が負傷しました。国防軍はゲリラを発見したため攻撃したと発表しました。市民がいることは分かっていたが、ゲリラを逃がしてしまうとまた(火曜日と)同じ事が起りうるのでやむ終えなかったと言うことです。
 そして、今日ですが、ガザ南部でエジプトからの密輸トンネルを捜索していたイスラエル国防軍の装甲車が又しても爆破され、将校1人を含む5人が戦死し、3人が負傷しました。付近にいたパレスチナ人10人も負傷したとのことです。
 イスラミック・ジハードが攻撃声明を出しました。ちなみに先日の攻撃と今回の攻撃はイスラエル国防軍にしてみれば最悪の損害です。
 ユダヤ人を狙ったカミカゼはおさまっていますが、攻撃の矛先を国防軍に変更したのでしょうか。国防軍相手でも十分戦えるパレスチナ・ゲリラでした。
 イスラエル国防軍はすぐさまアタックヘリを飛ばし、市民の集団へミサイルを発射しました。ゲリラがいたからというのですが、市民が集まっているところには覆面のゲリラがいて、気勢を上げているわけです。この攻撃で少なくとも7人が死亡したとのことです。  

2004.05.12
 昨日の深夜からイスラエル国防軍はパレスチナ自治区のガザで作戦を行いました。戦車を含む部隊が侵攻し、武器製造工場と思われる建物20棟を爆破しました。この作戦間にパレスチナ人2人が死亡し、120人が負傷しました。イスラエル国防軍の兵士も1人負傷しました。
 作戦を終えて撤収に移ったギバティ師団の工兵隊を乗せた装甲車が爆発しました。地雷かリモコン爆弾による攻撃と思われますが、どうやらこの装甲車には摘発した爆薬も積載されていたようで、大爆発となり付近の建物も倒壊しました。
 イザディン・アル・カサム軍団(ハマス)、アル・クドゥス軍団(イスラミック・ジハード)及びアル・アクサ殉教者軍団(アル・ファタ)が攻撃声明を出しました。
 爆死したのは6人の国防軍兵ですが、、アル・ジャジーラで放映されたゲリラ(イスラミック・ジハード)はバラバラになった体の一部をさらし者にしていました。
 パレスチナ自治政府はゲリラにイスラエル国防軍兵の体をイスラエルへ返還するよう要請したとのことです。
 イスラエル国防軍は兵士の体がすべて返還されるまでガザに留まると発表しました。イスラエルは例えそれが死体であっても必ず取り戻すことを信念としています。 

2004.05.10
 昨日、パレスチナ自治区のガザで先週襲撃されたユダヤ人入植者の初七日!?で人々が集まっていた所へ、攻撃がありました。
 イスラエル国防軍はこれに応戦し、30分の銃撃戦の後、戦車砲を発射し2人のゲリラを倒しました。集まっていた人々に被害はありませんでした。
 イスラミック・ジハードが攻撃声明を出しました。 

2004.05.08
 昨日イスラエルとレバノンの国境にあるドブ山(シェバー・ファーム)をめぐる戦闘で、イスラエル国防軍の兵隊さん1人が戦死し、5人が負傷しました。
 パトロールを行っていたエゴツ師団の部隊がレバノン国境越しに攻撃にあったのでした。ヒズボラはイスラエルに対しての攻撃を計画しており、木曜日にも偵察部隊と思われる集団が国境に現れ、イスラエルは警告射撃を行っていました。
 ヒズボラは砲撃などの弾が国境を越えているのみですが、イスラエル国防軍は越境空爆を行っています。レバノンはこれ対して国連にクレームを入れました。 

2004.05.07
 今日の早朝、パレスチナ自治区のナルブスで作戦を行っていたイスラエル国防軍が、拳銃を持っていたパレスチナ人を射殺しました。屋根の上にいた18歳の少年を撃ったのでした。
 北部レバノン国境のドブ山(シェバー・ファーム)では、ヒズボラがイスラエル国防軍にむけて、国境越しに対戦車ミサイルを発射し、戦闘がありました。国防軍は戦闘機とアタック・ヘリによる空爆も行いました。
 ヒズボラは所有する衛星放送で、イスラエル国防軍の兵士が国境を越えたため、攻撃を行ったと発表しました。
 ヒズボラはハマスのアハメド・ヤシン師をイスラエルが暗殺したことについて、復讐を宣言しています。その一環としての攻撃であるようです。 

2004.05.06
 今日、バグダッドでカミカゼがあり、イラク人5人とアメリカ兵1人が死亡しました。車に爆薬を積載し、突入したのでした。しかし、カミカゼ防止壁によって被害は最小限に食い止められたようです。
 一方、パレスチナ自治区ヘブロンでは、イスラエル国防軍国境警備隊に近づいてきた男が、銃を奪おうともみ合いになりましたが、国防軍によって射殺されました。
 ナルブスではハマスの幹部が国防軍によって射殺されました。暗殺されたのはイマド・ムハンマド・ジャナジャラ(31)Imad Mohammed Janajraで、国防軍は火曜日にもジャナジャラ氏を暗殺しようとしたのですが、間違えて違う人物を殺していました。
 ハマスは最高幹部のムハンマド・タハ師が水曜日にイスラエルの刑務所から釈放されたばかりでした。イスラエルはハマスに対する攻撃を強めているこの時期になぜ釈放するのか不明です。
 イスラエル北部のドブ山(シェバー・ファーム)でレバノンとの国境を守るイスラエル国防軍の前線基地に接近してきたグループに対し、イスラエル国防軍は威嚇射撃をしました。このグループは反撃を行いませんでした。
 彼らの目的が何か分かっていませんが、イスラエル空軍が昨日、レバノンへ越境攻撃をかけ、ヒズボラの対空陣地を攻撃したことに対する報復を狙っているのではないかとの見方があります。 

2004.04.28
 昨日、シリアの首都ダマスカスの各国領事館が集まっている地区にある、国連の本部がかつて使用していたこともあるビルに対し、自動車爆弾による攻撃がありました。
 さらに銃撃もあり、警察とのテロリストの銃撃戦となりました。攻撃を行ったのは4人のテロリストで、警察との攻防で2人が死亡しました。1人逮捕で残りの1人は逃走したため捜索中とのことです。
 攻撃を行ったのはクルド・ゲリラではなくアル・カエダである可能性が高いとシリアは発表しました。

 イスラエルでは昨日、エルサレムでパレスチナ人の16歳の少女が大型のナイフを所持していたため逮捕されました。少女は兄弟や友人がイスラエルに逮捕され、復讐するため警察官を刺そうと考えていたと供述しました。 警官の隙をうかがっていたところ、当の警官に不審に思われ職質されたのでした。

追加の追加
 今日、ガザの入植地(とイスラエルをつなぐ道かな?)を走っていた、イスラエル国旗を掲げた車が自爆し、国防軍の兵隊さん4人が負傷しました。
 ハマスが攻撃声明を出しました。攻撃を行った特攻隊員はタリク・ハマイド(24)隊員で難民キャンプ出身です。攻撃は狙っていた目標を外しましたが、兵隊さんが負傷しました。
 イスラエル国防軍は独立記念日のイベントを狙った攻撃をよっっっっぽど警戒していたので、この変装攻撃を見破ったのでしょう。
 パレスチナ側からこちらに向かってパレスチナ人進入禁止エリアを走行する車を発見し、逮捕に向かったところいきなり撃ってきたので、反撃するとそのまま自爆したということです。 

2004.04.27
 今日は今年のイスラエルの独立記念日です。ちなみに今年はユダヤ歴5764年です。

 昨日、ガザで2人のゲリラが爆発で死亡しました。ロケットをセットアップしていたところ爆発したらしいのですが、イスラエル国防軍が銃撃してロケットが爆発したとの情報があります。しかし、国防軍はその地域に出動していなかったとのことです。
 他にも、ユダヤ人入植地付近でイスラエル国防軍が出動していた状況を見ていたパレスチナ人の14歳の少年が射殺されました。
 イスラエル国防軍は投石を行っている少年達は確認し、威嚇射撃は行ったが実弾は使用していない。と発表しました。 

2004.04.26
 昨日の早朝、ガザでユダヤ人入植地にカッサム・ロケットが着弾し、2人の入植者が負傷しました。ロケットは家に直撃し、彼らの家はかなり破壊されたようです。
 午後には、パレスチナ自治区ウエストバンクのヘブロンでパトロール中の国境警備隊の高機動車が襲撃を受け、1人が戦死、3人が負傷しました。アル・アクサ殉教軍団が攻撃声明を出しました。4人の隊員が攻撃に参加したとのことです。
 夜には1人のベドウィンが銃撃され、病院に運ばれました。これにもアル・アクサ殉教軍団が攻撃声明を出しましたが、イスラエル国防軍によるとゲリラ攻撃ではないとのことです。単なる私怨でしょうか。
 昨日の日曜日は国連がユダヤ人の国家を認めた1947年11月29日から、戦死した兵隊を鎮魂する日でした。 

2004.04.23
 今日の夜明け前、パレスチナ自治区ウエストバンクのカルキリヤへ潜入した、イスラエル国防軍国境警備隊のアンダーカバー(この場合はアラブ人に変装した特殊部隊)が、3人のゲリラ容疑者を射殺しました。(さらにもう1人を負傷させた)
 死亡した内の1人はアル・アクサ殉教軍団のカルキリヤ副司令官アブド・ラーマン・ナザル氏 Abed Rahman Nazalでした。他2人はアル・ファタのメンバーでした。
 負傷したカルキリヤの司令官アーテフ・シャバーン氏Aatef Sha'abanは病院に運ばれましたが、重態だと言うことです。
 木曜日にはトルカレムで3人のタンジームメンバーがイスラエル国防軍に射殺されました。
 ガザで掃討作戦を行っていたイスラエル国防軍は木曜日に作戦を終了しました。3日間の作戦でパレスチナ人17人が死亡し、40人以上が負傷しました。 

2004.04.22
 昨日、あまりに発射されるカッサムロケット攻撃を防ぐため、イスラエル国防軍はガザで掃討作戦を行いました。この作戦によって9人のパレスチナ人が死亡しました。この中の5人は武装していましたが、他はゲリラでは無かった模様です。ちなみにこの5人はアル・ファタが2人、イスラミック・ジハードが3人でした。
 侵攻してきたイスラエル国防軍に対し市民が集まり、押し合いへし合いとなり、結果発砲した国防軍によって市民の犠牲が出るという事です。
 そして今日、ウエストバンクの町、トルカレム付近で3人のゲリラがイスラエル国防軍によって射殺されました。3人はイスラエルが手配していたタンジームのメンバーでした。
 イスラエル国防軍の掃討作戦に寄よって、20日は5人、21日は9人、今日はすでに3人のパレスチナ人の死者が出ています。イスラエル側には死者はいませんでした。 

2004.04.21
 今日、イスラエルの刑務所から1人の囚人が釈放される予定です。国家反逆罪で禁固18年の刑をくらったモルデカイ・バヌヌ氏です。
 バヌヌ氏はイスラエルのディモナ核開発施設で働いていましたが、イスラエルの核開発の内容をイギリスの新聞にリークしたのです。
 バヌヌ氏はこの新聞が発行されるより前に、モサドに発見され、送り込まれた女性工作員の誘惑に乗ってしまい逮捕されたのです。
 イスラエル政府はバヌヌ氏が釈放後に頭の中にある核開発に関する情報を他人に漏らす危険性があるとして、一年間の海外渡航禁止としてパスポートを与えないとしています。さらに外国メディアからの取材の禁止を決定しました。
 刑務所の前ではバヌヌ氏をサポートする核開発反対の平和運動家が集まっているようです。 

2004.04.20
 昨日の夜ですが、パレスチナ自治区のウエストバンクにあるヘブロンでゲリラ捜索行動をしていたイスラエル国防軍の国境警備隊が、とある疑惑の建物に近づいていきました。
 すると中から男が走りだし、逃走をはかりました。国境警備隊員は一斉に銃撃し、彼を射殺したのです。しかし、この人武装しておらず、ただ逃走を図ったのみでした。走り出してきたのでいきなり射殺しましたが、この人は国境警備隊が捜していた容疑者ではありませんでした。
 さらにガザではカッサムロケットがユダヤ人入植地にむけて発射され、7人のユダヤ人が負傷しました。
 他にもいろいろな場所でパレスチナゲリラの攻撃がありました。ランティシ師暗殺から、カミカゼが一件あって以来、大規模な攻撃はありません。しかし、カッサムロケットや対戦車ミサイル(RPG)そして迫撃砲は盛んに発射されています。
 カッサムロケットは命中率がとても悪いので大した効果は上がっていません。誘導装置がない物を一般的にロケットと言っていますが、誘導しないので”大体あの辺り”にしか当たりません。 

2004.04.19
 土曜日、にガザのエレツ検問所で自爆攻撃があり、国境警備隊員1人が死亡し、3人のイスラエル人が負傷しました。
 今日の朝、パレスチナ自治区のガザで2発のカッサム・ロケットが発射され、ユダヤ人入植地に着弾しました。この爆発の破片でユダヤ人が負傷しました。
 さらにガザからイスラエル国内に向けて3発発射されましたが、これによる被害はありませんでした。
 昨日から今日の朝にかけて、5発のロケット、対戦車ミサイル、迫撃砲による攻撃がありましたが、被害は上記一つだけだと国防軍は発表しました。
 もちろん、ハマスのランティシ師暗殺に対する報復攻撃です。イスラエルは警戒警報を出しているので攻撃側もなかなか難しいのでしょうが、それでもいくつかの攻撃を行ったのです。
 対戦車ミサイル(おそらくゲリラベストセラーのRPG)は個人が携帯して発射するのでヒットアンドランが出来ます。いるのまさにゲリラ向けの兵器です。
 迫撃砲も小型のものなので平たい場所があればすぐに設置でき発射後はすぐ撤収出来ます。ロケットですが、これも射程が短く命中率の低い小型であれば簡単な装置で発射でき、逃げ去るときは発射台を持って行くのみです。
 自衛隊の多連装自走ロケット発射システムはロケット自体が大きいので人力で運搬することは出来ません。そのため戦車の上に載せているのです。ゲリラのロケット発射は全く別物で発射台なんてとても簡単な物です。 

2004.04.18
 昨日の夜、イスラエル国防軍は潜伏していたハマスの新指導者アブドゥル・アジズ・ランティシ師をアタックヘリのミサイルで暗殺しました。
 これはランティシ師の乗っている走行中の車に向けて、ミサイルを発射し運転手とボディーガード共々暗殺したのです。いくら潜伏してもイスラエルの情報網によってあっさり発見されたと言うことです。
 イスラエル(シャロン首相)はテロリストは殺し尽くすという勢いなので、ハマスは新しい指導者の名前は伏せています。
 ランティシ師は去年の6月10日、乗っている車に3機のアパッチ攻撃ヘリコプターが7発のミサイルを発射し、暗殺されそうになりましたが、攻撃ヘリの接近を知ったとたん車から飛び出し、足を負傷したのみで助かっていました。
 ヒズボラはこの暗殺に対して”武装闘争のみがシオニストとの暴挙を止める唯一の方法である。”と発表しました。
 エジプトはこれがイスラエルの本性であり、暴力の繰り返しを広げるだけである。と発表しました。 

2004.04.16
 昨日の夜7時ごろ、パレスチナ自治区ウエストバンクにあるユダヤ人入植地アリエル付近で、ヒッチハイクをしようとしていたパレスチナ人の女性が爆発物を隠し持っていました。国防軍の予備役の人が不審に思い、バッグをチェックしたところ発見されたのでした。
 彼女はアル・アクサ殉教軍団のために働いていたのですが、自爆攻撃を計画していたわけではなく、爆発物の輸送をしていたと自供しました。
 これを計画していたのは、最近アル・アクサ殉教軍団のウエストバンク、ナルブス軍管区のリーダーで、イスラエル国防軍から手配されているニダル・アブ・レイルと言うことです。
 ガザのラファ難民キャンプでは、イスラエル国防軍が19歳のパレスチナ人を射殺しました。この少年は武装し銃撃を行ったため、反撃し射殺したと国防軍は発表しました。
 さらにイスラエル国防軍のアタックヘリが2発の対戦車ミサイルを発射しました。逃走する武装グループに向けて発射したと言うことですが、市民11人が負傷しました。 

2004.04.15
 イラクで拘束されてい3人のヤバーニは解放されました。バグダッドではイランの外交官が射殺された模様です。イランはムクタダ・サドル師とアメリカの仲裁に入っています。
 ロシアはイラクにいるロシア人と元ソ連の国の人々を退避させるため、飛行機を送ることにしました。ロシア人3人とウクライナ人5人のウクライナ人が拘束され、危険であるからと言うことです。
 ロシアはイラクで電力、輸送、石油及びガスの復興支援に当たっています。イラク戦争に反対の立場をとっていながらも、しっかりイラクでの利権も確保しているロシアでした。 

2004.04.13
 昨日の早朝5:30、ガザにあるユダヤ人入植地へ霧に紛れて入植地に接近したゲリラは、電磁フェンスの網を切り、3人のゲリラが入植地へ侵入しました。
 彼らはイスラエル国防軍を待ち伏せ攻撃しようと潜んでいましたが、逆に発見され2人は射殺、もう1人は負傷しながらも逃走しました。射殺されたのはイザディン・アル・カサムの隊員とイスラミック・ジハードの隊員でした。
 イザディン・アル・カサム、イスラミック・ジハード、アル・ファタが共同で攻撃声明を出しました。この攻撃によるイスラエル側の損害はありませんでした。 

2004.04.12
 昨日の早朝、パレスチナ自治区ウエストバンクのナルブス付近の村で作戦を行ったイスラエル国防軍は2人のタンジームメンバーを逮捕しました。
 この時に1人のパレスチナアラブ人を射殺してしまいました。これは家の窓からのぞいた人に対し、警告射撃を行ったところ命中してしまったと言うことです。
 死亡したこの人は逮捕されたタンジームのメンバー1人の兄弟だと言うことです。
 ガザではゲリラがカッサムロケットをイスラエルに向けて発射し、道路の一部が破壊されたと言うことです。

 イラクのバグダッドでは地上のゲリラと戦闘中のアメリカ軍のアパッチ攻撃ヘリコプターが撃墜され、クルー2人が戦死しました。
 イラクでの戦闘は全く落ち着かないようで、外国人の誘拐も頻発しています。イラクの武装勢力は8人の人質の解放するとの声明をアル・ジャジーラに送りました。しかし、中国人が誘拐されているとの新たな情報もあります。
 そしてアメリカ人も誘拐されていますし、ドイツ人が行方不明となりました。日本人3人はスンニー派の聖職者会議の協力によって解放される模様です。誘拐したゲリラは解放すると発表しました。 

2004.04.10
 昨日、お伝えしたイラクでのパレスチナアラブ人誘拐事件ですが、2人の内1人アハメド・ヤシン・ティカティはカナダ人のファディ・イーサン・ファデル氏だと判明しました。
 イスラエルは2人の釈放に尽力すると発表しました。アラファト議長もすでに2人の解放のためあらゆる方面と連絡を取っているとの事です。 

2004.04.09
 昨日、イラクでパレスチナアラブ人2人が誘拐されたことが分かりました。アル・ジャジーラではなくイランのテレビ局アル・アラムが報じたところによるとアハメド・ヤシン・ティカティ(33)氏とネイビル・ジョージ・ヤコブ・ラズク(30)氏で彼らはイスラエルの身分証明書や運転免許証及び、アメリカジョージア州発行の運転免許証とオーガスタ大学(ジョージア州)の学生証を持っていました。
 放映された映像の中で誘拐犯は”我々はシオニストのスパイを捕らえた。我々はシオニストが収監しているイラク人の釈放を要求する。”さもなくば・・・、と言うことです。
 人質の家族はアラファト議長に対して、彼らを無事に返してもらうよう協力を要請しました。ちなみに彼らはパレスチナアラブ人(キリスト教徒)ですが、身分証明書が示す通りエルサレム(イスラエル)に住んでいるのでイスラエルも彼らの救出に尽力すると発表しました。しかし、彼らはイスラエルの市民権を持っていないこともあり、イスラエルとしても最終的にどこまで行動するかとは言えない、さらに彼らはモサドの要員でもないと付け加えました。
 東エルサレムに住むパレスチナアラブ人は希望すればイスラエルの身分証明書が発行されます。そして、彼らは持っていませんでしたが、市民権も希望すれば得ることが出来ます。
 昨日は日本人3人と韓国人7人も同様に誘拐されましたが、韓国人は無事に解放されました。  

2004.04.08
 昨日、イラクのファルージャで戦闘中のアメリカ海兵隊は敵の攻撃を制圧することが出来なくなり、ついにアタックヘリが不可侵なるモスク(に立てこもるゲリラ)に対してミサイル三発を発射しました。 この攻撃によって市民約40人が死亡しました。アブドゥル・アジズ・アル・サマライ・モスクの本殿には命中しませんでしたが、ちょうど午後のお祈りの時間だったので人が一杯いたと言うことでした。
 アメリカ軍は明確にモスクを狙って(ただし、本殿ではなく塀を)攻撃したと発表しました。モスクがゲリラの拠点となっているから攻撃したようです。
 イスラエルさえモスクは攻撃しないのに、アメリカはこんな事して大丈夫なんでしょうか・・・。
 
 イラクではムクタダ・サドル師のマハディ軍をはじめとして、連合軍に対する攻勢が強まっており、毎日激しい戦闘が行われていますが、例によって民間人とゲリラとの区別は付きません。
 そのため、積極的に攻撃できない連合軍は戦い辛いでしょう。イラク南部のクートを守るウクライナ軍は攻撃が強いので市内から退避しているようです。
 カルバラにおいてはポーランド軍がムクタダ・サドル師のマハディ軍と交戦し、現地事務所所長を殺害しました。アメリカ軍はムクタダ・サドル師に対して宣戦布告をしています。

 イスラエルではヤシン師を暗殺した後、イスラエルは他の幹部も容赦しないと発表し、ハマスは報復を宣言していました。しかし、ハマスの幹部は地下に潜ったままだし、報復攻撃も行っていません。今のところ、平穏です。 

2004.04.07
 ここ三日間、イラクで100人以上のイラク人が死亡し、多数が負傷しました。イラクでアメリカ人が惨殺され市中引き回しに合ったことへの報復作戦を実施しているアメリカ軍との衝突が起こったためです。連合軍においては30人の戦死者が出ました。
 ここに来て、イラクのイスラーム最高指導者(シーア派)と言う言葉が盛んに聞こえ、さらにはそれが複数いて混乱してしまいますが、アヤトラーの最高位、グレート・アヤトラー(最高指導者)と言う役職に任官している人達だと言うことです。

 アラファト議長はイスラエル国防軍が撤退した(としたら)後のガザに自治政府とは別の組織を作ることを提案しています。これはハマスとイスラミック・ジハードが含まれる組織となるそうです。
 ハマスはハマスでパレスチナ自治政府の野党になりたくはないと発表しました。ただし、政治的な協力は必要であると付け加えました。
 アメリカはハマスやイスラミック・ジハードが含まれることに遺憾を表しました。ちょっと現実的ではありませんね。 

2004.04.05
 昨日、パレスチナ自治区ウエストバンク(ヨルダン川西岸地帯)のトルカレムにある難民キャンプで作戦を行ったイスラエル国防軍は、ハマスのメンバーを射殺しました。
 武装ゲリラを発見した国防軍は銃撃戦を開始し、1人を射殺しもう1人を負傷させたのです。この負傷したハリド・カーウィッシュ氏は病院に運ばれましたが、イスラエル国防軍が病院にまで追いかけてきて、彼を逮捕しイスラエルの病院へ搬送したとのことです。
 病院の担当者は”国防軍が入ってきて彼をよこせと言ったが、私はこれから(設備の整った)ナルブスの病院へ搬送するんだと拒否しました。しかし国防軍は彼を連れていった。おそらく亡くなってしまっただろう。”と話しました。
 イスラエル国防軍によると確かに、トルカレムの病院付近で作戦行動は行っていたが、病院の中には入っていないとのことです。
 一方、同じウエストバンクの町、ジェニンでは国防軍の兵隊さんが狙撃され、負傷しました。 

2004.04.03
 昨日、ガザでイスラエル国防軍とパレスチナゲリラとの間でいくつかの戦闘があり、四人のパレスチナ人が死亡しました。
 ガザ北部の国境フェンスへ接近していたパレスチナ人を国防軍が射殺しました。他にも武装したゲリラを発見した国防軍はこのパレスチナ人を射殺しました。エジプトとの国境ラファの難民キャンプでは激しい銃撃戦が行われました。
 一方、ウエストバンクのベツレヘムでは国防軍と戦闘を行った少年が重傷を負い、後に死亡しました。

 イスラエルではヤシン師暗殺以降、パレスチナゲリラの報復攻撃の危険情報が頻繁に発生しますが、大きな攻撃は発生していません。
 イスラエル国防軍もハマスの幹部の暗殺は進んでいません。幹部達はヤシン師の葬儀の後、地下に潜ったままのようです。 

2004.03.29
 今年はイスラエルとエジプトが和平条約に調印してから25年目に当たります。25年前の3月26日、イスラエルのメナヘム・ベギン首相とエジプトのサダト大統領がアメリカのカーター大統領の仲介で和平の合意に達したのです。
 サダト大統領はイスラエルとの和平をしたことで、イスラーム原理主義過激派アイマン・ザワヒリ(現アル・カエダNo.2)率いるジハードによって暗殺されてしまいます。
 イスラエルは和平の合意によって占領していたシナイ半島を返還しました。しかし、シナイ半島にもユダヤ人が入植しており、彼らを強制退去させての返還でした。
 そして、エジプトも和平条約が結ばれたからと言ってイスラエルの味方になったわけではありません。あくまでパレスチナ人の味方です。

2003.03.26
 昨日、イスラエル国防軍はガザのユダヤ人入植地に侵入したパレスチナゲリラを倒しました。ゲリラ達は適当なターゲットを銃撃しましたが、これは被害がありませんでした。
 そして、ゲリラの蠢動に気づいた国防軍と銃撃戦が始まり、2人のゲリラ兵は戦死しました。彼らは地中海からボートで入植地に接近し、海に飛び込み泳いで上陸したと思われます。

 国連で行われたイスラエルのヤシン師暗殺を非難する国連決議案会議で、フランス、スペイン、ロシア、中国など11カ国は非難決議に賛成しましたが(イギリス、ドイツ、ローマニアは棄権)、アメリカが拒否権を行使したので案は流れてしまいました。
 まあ、どちらにせよイスラエルはハマスの幹部暗殺は続けるでしょう。  

2004.03.25
 昨日、パレスチナ人のハッサン・アブトゥ少年(14)が自爆ベルトを体に巻いて、イスラエル国防軍の空挺師団が検問を張っている所へやってきました。
 ハッサン君は自爆することなくイスラエル国防軍に降伏し、体に巻かれた自爆ベルトは市民が見守る中、爆発物処理ロボットで彼の体から外されました。
 彼はイスラエルの通貨100NIS(約4200円、本日のレート)で自爆を請け負ったようです。ヒーローになりたかったと彼は兵隊さんに語りました。
 タンジームが攻撃声明を出しました。 

2004.03.23
 昨日、ハマスのアハメド・ヤシン師が暗殺され、各国で抗議のデモが起こっていますが、問題は次のリーダーです。
 誰がハマスを率いるのか?と言うことです。ハマス広報担当のランティシ師は誰しもヤシン師の代わりは果たせないだろうと語りました。そして、ハマスは幹部達による合議制で運営していくしかないと言うことです。
 イスラエル国防軍はハマスの幹部達を次々に暗殺してきましたが、辛うじて生き残っている上級幹部達を上げると、ムハンマド・ザハル師(暗殺されかかったが生き残り、穏健派となった)、イスマイル・ハニヤ師(現実主義者で自治政府との交渉役)、アブドゥル・アジズ・ランティシ師(車にミサイルを撃ち込まれるも生き残る。強硬派で実質No.2だった)達がいます。

 イスラエル国防軍は過去にヒズボラの指導者ハッサン・ムサウィを暗殺しましたが、後を次いだハッサン・ナスラッラー師がムサウィ師よりさらに強硬派だったという落ちがあります。
 PLOの上級幹部アブ・ジハードを暗殺した時はたしかに組織的な攻撃が抑制されました。それだけアブ・ジハード氏のリーダーシップが強かったと言うことですが、インティファーダはまったく抑制できませんでした。
 さらにはアラファト議長に意見できるジハード氏が死亡したことでアラファト議長の独裁色が強くなったとされています。

 ハマスはこの3年半で425回の攻撃を行い、377人のイスラエル人を殺害し、2076人の負傷者を出しました。この中でカミカゼは52回でした。 

2004.03.22
 ついにやっちまいました。今日の早朝、イスラエル空軍のアタックヘリが移動中のヤシン師が乗る車を攻撃し、ヤシン師は死亡しました。 
 ヤシン師はハマスのトップでイスラエルの宿敵とでも言う人物でした。空爆で何度か危険な目にもあっていましたが、私は暗殺はされないと信じていました。
 なぜならヤシン師を殺してしまうとパレスチナ人達が一致団結してしまうことは目に見えているからです。アラファト議長が殺されないのもまたしかり。
 でも、殺されてしまいました。死亡したのはヤシン師とボディーガード7人、他にも15人が負傷しました。
 イスラエル国防軍は攻撃声明を出しました。曰く、ヤシン師は数々のテロ攻撃の黒幕であると言うことです。

 それぞれのコメント
 ハマス ”シャロンは開けてはならない地獄への扉を開いたのだ。我々がシャロンの首を取るまで何人たりとも止めることはできない。”
 アル・アクサの殉教者(団) ”戦争だ。シオニストどもとの戦争だ。目には目をである。イスラエルは神による裁きを受けるだろう。”
 パレスチナ自治政府クレイア首相 ”イスラエルのこの行動は危険でクレイジーである。これによってさらなる混乱が始まるだろう。”
アル・ファタ ”ヤシン師の死刑にサインした奴は、ユダヤ人の死刑執行にサインしたと言うことである。”

 イスラエル・モファズ国防大臣 ”ヤシン師はパレスチナのビン・ラディンだ。ハマスとの戦いはまだ続く。”
 ネタニヤフ元首相 ”この攻撃によってハマスは攻撃を激しくするだろうが、それは短期的なものだ。長期的に見ればハマスのリーダー達も自身が暗殺される恐怖を悟り、攻撃は沈静化するだろう。” 

2004.03.19
 パキスタン軍が戦闘でアイマン・ザワヒリ(アル・カエダのNo.2及びジハードのリーダー)を負傷させている可能性があると発表しました。
 パキスタン軍はアル・カエダのメンバーが潜んでいると思われるアフガンとパキスタンの国境付近に、密かに作られていたアル・カエダの要塞を攻撃していたのです。
 火曜日から始まったその戦闘で多数のアル・カエダメンバーを倒し、アイマン・ザワヒリもそこにいたというわけです。戦闘での捕虜からもその情報が入ってきたのですが、パキスタン軍は未だザワヒリ師を捕まえていません。そして、今日も戦闘を続け、ザワヒリ師の逮捕に全力を尽くすと言うことでした。
 アメリカはその情報は未確認であると発表しました。

 イスラエルでは引き続き侵攻作戦を継続中であり、銃撃戦が行われていますが、ガザの戦闘中に戦車を狙ってリモート爆弾が爆発しました。この爆発で兵隊さん2人が負傷しました。  

2004.03.18
 昨日、バグダッドのホテル前でカミカゼがあり、最低でも27人が死亡し、45人が負傷しました。かなり大きな爆発だったので両隣のビルも破壊されてしまいました。この攻撃は車に450キロものプラスチック爆弾を搭載して自爆したのでした。
 攻撃声明にはまたしても日本などを名指しして”次に我々の鉄拳を受けるのは誰だろう?”と書かれていました。さらにスペインはイラク撤退を宣言したので攻撃を停止するとも書かれていました。
 さっきニュースで言っていましたが日本はスペインでの列車爆破以降、電車などの警備を強化しているそうです。
 でも、テロ攻撃のセオリーは”決して同じ攻撃方法は採らない”なんですよね。いったい次はなにが狙われるのか?

 イスラエルではパレスチナ自治区への報復作戦 Operasion Continuing Storyが発動されていますが、ラファに侵攻している国防軍は2人の武装したパレスチナ人を射殺しました。
 ラファに侵攻した国防軍に対して銃撃が始まり、戦闘になりました。この戦闘でパレスチナ人2人が戦死し14人が負傷しました。
 地上で撃ち合っている陸軍の他にも上空から支援をしていたアタックヘリもゲリラを発見し、ミサイルを発射しました。このミサイル攻撃で2人の少年が戦死しました。2人とも15歳でしたが武装していたのでした。
 他には、ガザシティーでパレスチナ自治政府セキュリティーサービスとハマスの間で衝突があり、1人が死亡し、17人が負傷したとのことです。 

2004.03.17
 昨日、ガザシティーの北部の建物にイスラエル国防軍の攻撃ヘリコプターがミサイルを発射しました。これにより、イスラミック・ジハードのメンバー1人が死亡しました。
 さらに今日の早朝にも攻撃ヘリコプターがイスラミック・ジハードの幹部を狙ってミサイルを発射し、2人が死亡し9人が負傷しました。しかし、狙われたムハンマド・ハロウビ氏Muhammad Haroubiは難を逃れたようです。この攻撃の後、戦車25両をを含む陸軍部隊がラファ難民キャンプに侵攻しました。
 昨日の午後に、先日アシュドッドで2人の特攻隊員によって敢行されたカミカゼに対する報復攻撃を行うことが承認されたので、この侵攻作戦はまだ続くと思われます。。 

2004.03.16
 パレスチナ”一応”自治区ウエストバンクにあるナルブスで検問を行っていたイスラエル国防軍は10歳の少年が押すカートに爆弾が入っているのを発見しました。
 このアブドゥラ・クラン君は釈放されました。彼は自分がカートで運んでいたバッグの中身は何か知らなかったのです。
 彼が学校から帰る時間にはほぼ毎日イスラエル国防軍が検問を張っており、昨日もいつも通り検問がありました。彼は重い荷物を抱えて検問待ちをしている人のためにカートに荷物を載せて運び小遣いを稼いでいました。(彼だけではなく他の子供もやっている)
 そして数人の荷物をカートに載せ、クラン君は自身が検問を受ける順番になったので、イスラエル兵の所へ進んだところ、一つの荷物の中に爆弾が入っていたということでした。  

2004.03.15
 日曜日の夕方、アシュドッド港で2度の爆発があり、10人(特攻隊員2人を含む)が死亡し16人が負傷しました。最初の爆発は事故という報告でしたが、数分後に別の場所で爆発が起こり、これは自爆攻撃であると判明しました。
 1人目の特攻隊員が湾口施設に侵入し、自爆しました。これにより、5人が死亡したのです。数分後、もう1人の特攻隊員が100Mほど離れた冷凍コンテナエリアで自爆し、付近のオフィスにいた3人が死亡しました。

 イスラエル国防軍は今日の早朝、報復としてガザのハマスの拠点を空爆しました。死亡者はでませんでしたが、パワープラントにダメージがあり付近が停電したようです。
 さらに今日、道路脇に仕掛けられた爆弾が、入植者を乗せたバスの通過に合わせて爆発しました。バスは走行不能になりましたが、負傷者はありませんでした。 

2004.03.12
 昨日のスペインでの列車爆破はバスク自由と祖国(ETA バスク人の独立運動組織)の攻撃と見られていましたが、ETAは関連を否定しました。そして、アル・カエダのスペインでの協力団体が攻撃声明を出したのですが、真偽は不明です。
 攻撃声明に曰く”アスナル(スペインの首相)、アメリカはどこですか?誰が私たち(の攻撃)からあなた(スペイン)、イギリス、日本、イタリアなどを守ってくれますか?”だそうです。
 ちなみに攻撃声明を出したのはアブ・ハフス・アル・マスリ軍団 The Brigade of Abu Hafs al-Masriと名乗るグループで、この名前はトルコのシナゴグ同時爆破とバグダッドの国連本部爆破でも名前を出しました。
 スペインでは爆破が起こる以前に起爆装置を乗せた車を発見しおり、当局は警戒していたそうですが、防ぐことが出来なかったのでした。そして、その車にはクルアーン(コーラン)が有ったことから当初から当局はETAの攻撃ではないと考えていたようです。
 
 攻撃によって死亡したのは190人、負傷者は1000人を超えています。スペイン史上最悪の犠牲者でした。 

2004.03.11
 昨日、パレスチナ自治区のジェニンに潜入し捜査を行っていたイスラエル国境警備隊の特殊部隊が、逆に攻撃され撃ち合いになりました。
 銃撃戦の後、国境警備隊員は全員無事で攻撃してきた5人のパレスチナ人は全員戦死しました。彼らはタンジームのメンバーであるとのことです。 

2004.03.10
 昨日、アメリカとパレスチナ自治政府は昨年の4月にイラクでアメリカ軍に逮捕されていたPLFのアブ・アッバス(パレスチナ自治政府の初代首相ではありません)が死亡したと発表しました。
 アッバス氏はどうやら心臓に持病があったようでアメリカ軍はそれを認識していなかったため死亡させてしまったようです。
 PLFはまだこの件に対して確認がとれていないとのことで、コメントは発表しませんでした。 

2004.03.08
 昨日、ガザの難民キャンプで深夜3時から作戦を行ったイスラエル国防軍ですが、この作戦によって15人のパレスチナ人が死亡し、80人以上が負傷しました。
 死亡した中には4人の少年が含まれています。ハマスメンバーが9人、アル・アクサの殉教者(団)が1人、PRCが1人でした。巻き込まれた少年以外は全員武装していました。
 今回の作戦は逮捕作戦ではなく、いわゆるゲリラ掃討作戦でした。イスラエル国防軍に対し市民達が集結し抗議していたところへ武装したゲリラ兵が参加したのです。
 市民とゲリラがいる中で巻き込まれた少年達は気の毒でありますが、国防軍もゲリラのみをねらい撃ちしなくてはならないので大変でしょうね。
 国防軍が引き上げたガザでは土曜日にカミカゼ攻撃を行った特攻隊員達の葬儀も執り行われました。 

2004.03.07
 昨日、ガザのエレツ検問所に攻撃がありました。パレスチナ側から2台の車が検問所に近づき爆発しました。
 1台目はパレスチナ自治政府警察の交番の前で自爆し、2人の警察官が死亡しました。これは、不用意にエレツ検問所に接近している車に対し警察官が職質を行おうとしたためではないかと思われます。
 2台目はさらに検問所に接近したところで自爆しましたが、被害はありませんでした。そこへイスラエル国防軍の軽機動車が接近してきました。しかし、パレスチナ側から接近してきたこの軽機動車はイスラエル側の一番南に配置され、疑念を持って見ていた国防軍兵士めがけて走ってきて付近のバリアーに激突します。
 中から飛び出したのはこれまた国防軍の兵士の服を着たパレスチナゲリラでした。国防軍はすぐさまこのゲリラを射殺します。車の中にはもう1人乗っていましたが、外にでることに失敗しそのまま射殺されてしまいました。
 結局、被害としてはパレスチナ人6人が死亡しました。攻撃としては失敗でしたが、ハマス、イスラミック・ジハード、アル・ファタが攻撃声明を出しました。 

2004.03.06
 今日の朝、ウエストバンクのトルカレムで、いつものパトロールを行っていたイスラエル国防軍がパレスチナ自治政府の警察官を射殺してしまいました。
 国防軍のパトロールに投石が始まり、自治政府の警察官であるタハー・アブ・サリヤ Taher Abu Sariyeh(19)君は銃を抜いたため撃たれたと言うことです。
 国防軍に対して銃を抜いたのか、市民に対して銃を抜いたのかは不明ですが、この時に彼は警察官の制服を着ていたようです。
 昨日からイスラエルではゲリラ出没警戒警報が発せられており、攻撃もたくさんありました。国防軍も銃の引き金を引きやすくなっていると言うことです。 

2004.03.05
 イスラエルの警察はアラブ人に対しての爆弾攻撃を計画していたとしてハイファに住むエリラン・ゴラン容疑者(22)とその父を逮捕しました。ゴラン容疑者の自宅からは爆弾と武器類が発見されました。
 ゴラン容疑者はアラブ人の車と家およびアラブ人を支援しているユダヤ人の女性の家に爆弾を仕掛けた容疑で逮捕されました。
 ゴラン容疑者は2001年頃から爆弾を製造しアラブ人をターゲットに爆発させましたが、2003年10月にモスクを攻撃したときまで活動は止めていました。
 ゴラン容疑者は兵役を精神的な問題があるという理由で解雇されていました。本人は自身は極右活動家であると発言しています。

 イスラエルではプリム祭というのが週末から始まりますが、これに合わせた攻撃があると予想されます。ゲリラ出没情報は”Very high alert(確度甲)”となっています。
 ガザではすでに攻撃もあり、カッサムロケットも発射されたようです。 

2004.02.29
 金曜日にガザのイスラエル国防軍の基地付近でカミカゼが発生しましたが、特攻隊員1人が死亡したのみで被害はありませんでした。ターゲットにたどり着く前に誤爆した可能性があります。
 昨日、ウエストバンクの入植地にすむイスラエル人のカップルが車で走行中に銃撃を受け、死亡しました。2歳になる子供1人が生き残りました。
 国防軍はすぐさま駆けつけましたが、攻撃を行ったゲリラはカラシニコフの空薬莢を残し逃亡していました。アル・アクサの殉教者(団)とPFLP−GCが攻撃声明を出しました。
 イスラエル国防軍はガザに空爆を行い、イスラミック・ジハードのメンバー2人を暗殺しました。夜の7時頃、ガザに飛来したアパッチ攻撃ヘリから走行中の車に向けて2発のミサイルが発射されたのでした。
 ターゲットのメンバー2人が車に乗ってこの道を走行中であると言うところまで情報が漏れていると言うことです。モサドの工作員はパレスチナ自治区に普通に住み、情報を探っているのです。 

2003.02.27
 昨日お伝えした、エレツ検問所での銃撃事件は今日になって正確な情報が入りましたので、訂正させていただきます。
 パレスチナ自治区のガザからイスラエルに入る検問所エレツで昨日銃撃がありました。この攻撃で検問所を守るイスラエル国防軍の兵隊さん1人が戦死しました。国防軍はすぐさま反撃し、攻撃してきた2人のゲリラを倒しました。
 アル・アクサの殉教者(団)が街宣スピーカーで攻撃声明を出しました。

 昨日もゲリラ越境防止フェンスの建設に対してデモがありましたが、国防軍と衝突になりパレスチナ人3人が死亡、多数が負傷しました。国防軍も投石による負傷者がでました。
 死亡した内の1人は65歳のパレスチナ人で心臓発作によるものだそうです。 

2003.02.22
 今日の朝、エルサレムのバスにアル・アクサの殉教者(団)のムハンマド・ザエル(23)隊員がカミカゼ攻撃を敢行しました。
 この攻撃で7人が死亡し66人が負傷しました。攻撃声明にはゲットーの建設を止めないと攻撃が続く、さらに今月11日にイスラエル国防軍に作戦で戦死した15人のパレスチナ人の復讐であると発表されました。
 明日はオランダのハーグ国際司法裁判所でこのイスラエルのゲリラ越境防護壁(通称ゲットー)の建設が犯罪であるかどうかの審議が開始される日です。 

2003.02.21
 昨日、パレスチナ自治区ウエストバンクのヘブロンにある基地で訓練を行っていたイスラエル国防軍ですが、なんと銃弾が兵士に当たり負傷するという事件がありました。
 ゲリラが基地に侵入してくるという想定で訓練を行っていたのですが、空砲を装填するはずのマガジンにどう間違ったのか実包を装填してしまったようです。
 1人の兵士が空砲を発射した後、この実包を装填した兵士も至近距離で射撃を開始しました。本人はすぐに気が付き射撃を止めましたが、すでに3人の兵士に命中していました。 

2004.02.19
 昨日、パレスチナ自治区で新しい病院の設立式に出席するため、ジェニンを訪問中のパレスチナ自治政府保健相ジャワド・ティビ大臣Jawad Tibiと、一緒にいたエコノミストのムハマド・シャタイェー氏 Mohammad Shtayyehがアル・アクサの殉教者(団)に銃撃を受けました。
 2人はレストランで食事中、銃撃されましたが、からくも無傷で逃げることが出来ました。しかし、付近にいた市民と警察官が負傷しました。

 イラクではバグダッドにあるポーランド軍のキャンプに突っ込んでくるトラックを発見した、ポーランド軍は銃撃を浴びせました。
 トラックは入り口から設置されているコンクリートのバリアーに突っ込み自爆しました。
 付近にいた10人が巻き込まれ死亡し、64人が負傷しました。負傷した人々はイラク市民、ポーランド人、ハンガリー人、フィリピン人、アメリカ人が含まれているようです。
 攻撃を行ったのはアル・カエダ?  

2004.02.17
 昨日、イラクでアメリカ兵が戦死しました。道路脇に仕掛けられた爆弾が遠隔操作によって爆発したのです。
 バクバでパトロール中のアメリカ軍を狙って爆発させた爆弾は、1人を戦死させ、4人を負傷させました。アメリカ軍はこの攻撃の容疑者2人を逮捕しました。内1人が携帯電話を持っていたとのことです。(リモート爆弾は携帯電話で爆発させる)
 同時刻、バグダッドでも爆弾の爆発があり、アメリカ軍の兵士1人が戦死しました。この兵隊さんは来週に帰国予定でした。
 アメリカがイラクに攻め込んでから現在までのアメリカ関係者の死亡数は540人となりました。 

2004.02.13
 昨日、イラクのファルージャでアメリカ中東軍総司令官のジョン・アビゼイド将軍(John Abizaid)が移動中に攻撃に合いました。まず、仕掛けられた爆弾が爆発し、時間差でもう2発の爆弾が爆発しました。同時にゲリラがロケット弾を発射したのです。
 しかし、アメリカ軍に負傷者は出ませんでした。アメリカ軍はすぐさま反撃したのですが、ばらまいた銃弾に当たったのは付近にいた民間人2人でした。
 ゲリラの攻撃は失敗に終わりましたが、将軍が移動するという情報が漏れていたのでしょうね。

 イスラエルでは昨日、パレスチナ自治区のガザとエジプトの国境の町ラファでパトロール中のイスラエル国防軍が少年のグループに向けて発砲し、10歳の少年1人が死亡、1人が負傷しました。
 国防軍は少年のグループが立入禁止区域に近づいていたため注意しましたが、その後少年らをその付近で発見したため、敵対行動であると認識し攻撃したとのことです。(少年だと分かっていたのです)
 ウエストバンクでは早朝、ハマスの秘密兵器工場2カ所を国防軍が急襲し、6人の技術員を逮捕しました。この中にファダー・タハ(30)Fader Tahahと言う兵器製造の責任者も含まれていました。
 ファダー氏は昨年、イスラエルの刑務所から出所したばかりだと言うことです。イスラエルはゲリラが復讐をする可能性が高いので、警戒警報を出しました。
 ラマッラでもハマスの隊員の逮捕に向かった国防軍ですが、容疑者が逃亡を図ったため射殺したとのことです。 

2004.02.10
 昨日、自衛隊の本隊がイラクに到着しました。カンボジアPKOの時は装甲車の機関銃をわざわざ外していきましたが、今回は武装しています。あちらでは自衛隊=日本国防軍という認識なんでしょう。やりきれないですね。
 アメリカはイラクを攻撃した理由に”大量破壊兵器(核、生物、化学兵器)を持っているから。”と言っていましたが、未だその証拠が見つからず、ここに来て”フセイン大統領はこれらの兵器を作るかもしれなかった、そして使うかもしれなかった。”と攻撃した理由を変えました。
 アメリカは最後まで化学兵器廃止の国際条約に反対して、調印しなかった事は忘れたのでしょうか。そしてイスラエルはそれらを全部持ってると思うんですが、イスラエルがいくら非人道的な行動をしてもアメリカは注意するだけです。
 こうして、ウエストバンクを囲う壁(ゲットー)は世界中から非難を浴びながらも、建設は進んでいます。 

2004.02.07
 木曜日の深夜にパレスチナ自治区のガザからカッサムロケットが発射されました。この攻撃による負傷者は出ませんでしたが、民家が若干の被害を受けました。
 昨日の早朝に、ガザとエジプトとの国境の町ラファをパトロール中のイスラエル国防軍の偵察車に対して、対戦車ミサイルが発射され、2人の国防軍兵士が負傷しました。
 国防軍は反撃を行いましたが、この戦闘で2人のパレスチナ人が負傷したとのことです。
 ガザの入植地に向けても迫撃砲が発射されましたが、被害はありませんでした。さらに夕方には、同じくガザからカッサムロケットが発射され、イスラエルに着弾しました。しかし、着弾した場所は民家から外れていたため被害はありませんでした。
 ウエストバンクではイスラエル国防軍がゲリラ容疑者逮捕の作戦を展開し、17人を逮捕しました。この中にはアラファト議長直属アル・ファタのメンバーが含まれているようです。 

2004.02.06
 更新遅れまして申し訳ありません。インフルエンザにかかってしまいました。皆様も気を付けてくださいね。
 昨日、ウエストバンクで作戦を行ったイスラエル国防軍は、ゲリラと撃ち合いになりました。この時、イスラエル人が巻き込まれ、銃弾をうけ負傷しました。

 ところで自衛隊のお話ですが、自衛隊はこの度のイラクが初めての中東ではありません。イスラエルとシリアの兵力引き離しの壁としてゴラン高原に展開しています。つまりPKOと言う訳です。
 自衛隊は後方支援任務(輸送任務)に就いているので、装甲車は持っていっていません。
 そして、その終了期間は96年から2年の予定でしたが、延長に次ぐ延長でいつになるかわからないのです。
 ゴラン高原で国連によるイスラエルとシリアの兵力引き離しが始まったのは1974年でした。 

2004.01.30
 昨日、通勤客でごった返すバスで、カミカゼがありました。10人が死亡し、44人以上が負傷しました。自爆したアリ隊員(24)は出撃前にこの攻撃は水曜日のイスラエル国防軍ガザでの作戦に対する報復であると言うことです。
 アル・アクサの殉教者(団)が攻撃声明を出しました。ちなみにこのアリ隊員は難民キャンプ出身でベツレヘムで警察官をしていたそうです。 

2004.01.29
 今日の早朝にガザで作戦を行ったイスラエル国防軍ですが、パレスチナ側と銃撃になりました。パレスチナ側の銃器には重機関銃や対戦車ロケットもあり、かなり激しいものとなりました。
 この戦闘で、4人のイスラミック・ジハードのメンバーと1人のハマスのメンバーが戦死しました。しかし、民間人も巻き込まれ、3人が死亡し、さらに7人が負傷したようです。

 本日、ドイツでイスラエルとヒズボラの捕虜交換が行われましたが、イスラエルでは解放される400人の収監者が順次、家路につき始めました。
 同様にヒズボラに返還されるレバノン人の遺体60体は車でレバノン国境まで運ばれました。

 イラクでは昨日、バグダッドのホテルを狙ったカミカゼが発生し、5人のイラク人が死亡し17人が負傷しました。特攻隊員は救急車に爆薬を隠し、ホテルに向かって突入してきました。
 警護しているイラク警察が救急車に向かって発砲し、制止しようと試みましたが、そのまま自爆したのでした。
 イラクではこの他にも警察署が攻撃され、2人のイラク人が死亡しました。アメリカ軍も作戦を行っていたので、3人の武装ゲリラが死亡しました。 

2004.01.28
 イスラエルの北国境で対峙するレバノンのヒズボラ・ゲリラですが、どうやらこの度、イスラエルとの捕虜交換が行われるようです。
 両者はずいぶん前から交渉していたのですが、イスラエル側が渡したくない人物の釈放を拒否したりしたため交渉は難航していました。
 捕虜交換は明日、ドイツ国防軍の基地で行われる模様です。航空機がテル・アビブとベイルートでそれぞれの捕虜を乗せ、ドイツまで飛行します。
 ヒズボラが返還するのは拉致していたイスラエル人の民間人1人と3体のイスラエル国防軍の兵士の遺体です。イスラエル側は30人の収監者を釈放するようです。
 この交換が無事に終わったら、イスラエル側は続いて400人の収監者と59体のレバノン人の遺体を返還する予定です。
 イスラエルが釈放するのはパレスチナ人はもとより、シリア、リビア、スーダン人も含まれています。 

2004.01.26
 昨日イラクのモスルで、チグリス川でパトロールを行っていたアメリカのボートが行方不明となりました。これを受けてアメリカ軍は救助ヘリを飛ばし、捜索を行っていました。
 しかし、このヘリが墜落し、二重遭難となってしまいました。ヘリが攻撃を受けたかどうかは定かではありません。

 日本の未来がかかりてこの状況にあり、自衛官各員は粉骨砕身いっそうの努力をすべし。陸上自衛隊もイラクへ本格参戦が決定した模様です。
 PKOではありません、戦闘地域への派遣です。いつの間にか改造されていた、特別あつらえの戦闘車があれば、大丈夫?でしょうか。 

2004.01.23
 昨日、パレスチナ自治区のガザでイスラエル国防軍がパレスチナ人の少年達に向かって銃撃を行いました。これによって11歳の少年が死亡し、2人が負傷しました。負傷した12歳と16歳の少年はすぐさまイスラエルの病院に運ばれました。
 しかし、実は死亡した少年を発見したのはパレスチナ人であり、イスラエル国防軍は負傷した2人の少年のみ救助し、もう1人には気がつかなかったようです。
 死亡した少年の叔父は、彼らは鳥を捕まえると言って家を出ていったと言いました。鳥を探して立入禁止区域に進入した様です。
 彼らが銃撃された場所は、ゲリラがよく爆弾を仕掛ける場所であったということです。  

2004.01.19
 先週の木曜日にガザのエレツ検問所で自爆攻撃が発生し、イスラエル兵4人が死亡した事件がありましたが、自爆したのは2人の子供を持つ母親です。
 彼女が自爆したのは彼女が不義を働き、夫がそれを咎めて曰く”自分の行動が間違いであり、神に対する冒涜であると自覚するなら、皆のために自爆して神の許しを請え。”と言われて自爆したとの報道がありました。
 しかし、彼女の夫はそのような事実はない、それはユダヤ人が広めた噂だと一蹴しました。そして、彼女はイスラームとパレスチナのためにその身を捧げた尊敬すべき人間ですとも付け加えました。
 参考までに・・・ハマスの武装部門イザ・ディン・アル・カサムが配った彼女のポスター

 土曜日に、イラクのバグダッドでアメリカ軍を狙った爆弾攻撃が発生し、3人のアメリカ兵が戦死しました。これでイラクでの戦争が開始されてから、アメリカ人の戦死者は500人となりました。
 直接的な戦闘による戦死者よりもカミカゼや爆弾による不意の攻撃による死亡者数の方が上回っています。
 日曜日にはCPA本部を狙ったカミカゼが発生し、少なくとも20人が死亡しました。最近の攻撃はイラク人のフセイン派の人々のみならず、やはり外国からの義勇兵による攻撃が増えているとのことです。  

2004.01.16
 イスラエルがウエストバンクとイスラエルの境に建設中の”テロリストのイスラエル国内への越境を防護するためのフェンス”についての問題が国際的に大きくなっています。
 オランダのハーグにある国際司法裁判所はこのフェンスが違法であるかどうかの審理を行う予定ですが、アラブ諸国が参加するアラブ連盟の発言を認めました。
 アラブ連盟の担当者は”この壁はパレスチナ人たちの生命を脅かすのみでなく、パレスチナ人の強制退去につながり、さらにはそれが新たな中東諸国の混乱の種になる危険性がある”と発表しました。

 昨日、イラクのバクバで作戦行動中のアメリカ軍に対し攻撃があり、銃撃戦でイラク側は4人が戦死しました。
 この作戦によってアメリカ軍は31人のゲリラ容疑者を逮捕し、さらにAK−47突撃銃19挺、機関銃3機やプラスチック爆弾などを押収しました。
 さらに別の部隊がイラク人2人を射殺しました。近づいてくるイラク人に対し、停止を命じたが無視したため、発砲したのでした。
 ティクリートでも戦闘がありました。アメリカ軍に対し爆弾攻撃があり続いて、銃撃が来ました。アメリカ軍は反撃し、1人を射殺した模様です。  

2004.01.06
 昨日、パレスチナ自治区のナルブスで作戦行動中のイスラエル国防軍に対し、パレスチナ人の少年らが火炎瓶を投げてきました。国防軍はこれに対して銃撃し、少年1人が死亡、もう1人は負傷しました。
 土曜日にエジプトの民間機が紅海に墜落した事件で、Advocates of Truthと名乗るイスラーム組織が犯行声明を出しました。
 しかし、フランス当局は月曜日、機体に爆発の痕跡などはない(つまりテロではなく事故)と発表しました。

 イラクでは昨日、秘密作戦中のイギリス軍特殊部隊SASの隊員2人が死亡しました。これは交通事故に合ったもので攻撃を受けたわけではありませんでした。 

2004.01.01
 明けまして、おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。本日もニュースの更新を敢行いたします。

 パレスチナ地方では西暦の今日がアル・ファタの設立記念日となっています。まあ、あくまで設定された記念日なのですが、アル・ファタを設立したアラファト議長は”イスラエルによる弾圧は南アフリカの旧アパルトヘイトよりひどいものである。”と演説で言いました。

 イラクでは大晦日パーティーで賑わうレストランを狙った爆弾攻撃があり、5人が死亡しまし、25人が負傷しました。

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