■ パレスチナ自治区とは?
パレスチナ自治区とは、イスラエルに住んでいるパレスチナ・アラブ人が、独立をして自分達の国家を作りたいという考えに基づいて、とりあえず作ることができた国家内の国家、つまり自治権です。
イスラエルの国内にあります。詳しくは以下・・・。
■ パレスチナ自治区の誕生
パレスチナ人を代表する組織(PLO)とイスラエルによる、オスロ合意およびオスロ合意Uに基づいてイスラエル占領地の中の都市でパレスチナ自治政府が発足し、自治が始まりました。
この自治合意では、ウエストバンク内の町をABCの3つのエリアに分け、自治を認めるということです。
・Aエリアとは、パレスチナ自治政府による完全自治であり、イスラエル国防軍も撤収しています。(入植地を守る国防軍を除く)
・Bエリアの町とは一応の自治ではあるが、一部の町では治安を国防軍とパレスチナの共同で維持するということです。
・Cエリアの町では自治といっても、今までのようにイスラエルが社会基盤を支え、国防軍も駐留するということです。これはイスラエルにとって戦略的にも重要であり、イスラエル人の植民も進んでいる町が対象となっています
■ Aエリアの町 ウエストバンク内
ヘブロン Heblon 世界の中で最も古い町の1つです。
ジェニン Jenin
トルカレム Tulkarem
ベツレヘム Bethlehem : イエス・キリスト誕生の地です。
エリコ Jericho : 世界で一番古い町であり、一番最初の完全自治区となりました。
ナブルス Nabulus : パレスチナ自治区内では一番大きな町です。
ラマッラ Ramallah : 自治政府議長のオフィスがあります。
ゲリラによる攻撃が起こると、Aエリアに国防軍が報復攻撃を掛けたり、そのエリアを封鎖したりします。ちなみにAエリアの中に国防軍が進入すると侵攻という言葉が使われます。
パレスチナ自治区の治安維持にはパレスチナ警察があたりますが、この組織はPLOの軍事部門であったPLA(パレスチナ解放軍)の兵隊がそのまま警官となりました。警察署としては空家となったイスラエル軍の基地があてられました。
そして、イスラエルによる報復は、この警察署などがターゲットとなりF−16によるミサイル攻撃などにさらされます。 |