Power Quadra 800 のさらなる speed up のために残されている余地は、内部 SCSI の高速化か、高速な video accelelation card かと考えられます。
Board 上のterminator は 3 つとも挿したままです。内部 SCSI だけの利用ではこうすると manual に書いてあります。Terminator は、たくさんの足のついた細長いものが 3 本、内部 wide SCSI connector の横に並んでいます。
JackHammer control panel の設定は全て default のままとしました。以下の様になります。
Prefetch | |
Write release | |
Write Accumulate | |
Remember Settings |
× | Enable JackHammer | |
× | Use Main Memory for Buffers | 30 |
Enable Non-Disk Devices |
× | Reset SCSI Bus at Start up |
× | Fast Scan |
Disable Command Queueing | |
× | Lock NuBus Transactions |
Initiator ID | 7 |
Number of Commands | 20 |
Minimum Synchronous Period | 100 |
Ver. 2.5.1 のときは、default では、アクティブドライバに設定、パリティー無効の 2 つだけに check が入っていましたが、ver. 2.5.3 に更新して driver も更新しますと、パワーマネージメント以外のすべてに check が入ります。このうち、PowerPro 601 では使えないブラインド転送の check をはずして、以下のようにしています。
× | アクティブドライバに設定 | × | 書き込み後に検証 |
× | 自動不良ブロック再割り当て | パワーマネージメント | |
× | ディスコネクトを許可 | ブラインド転送 | |
× | コマンドキューOK | × | パリティー無効 |
× | システム終了時にキャッシュをシンクロナイズ |
256色、または 1,670 万色表示の状態で、起動を繰り返している内に、 monitor が正確に描画されず、文字、絵がゆがみ、画面にゴミが散らばり、しばらくして freeze することがあります。PRAM clear を何回かしている内にみられなくなりました。
Mac OS の install など、大量の file を10 数分以上にわたって読み書きしていると、途中で freeze、または crush する。HDK の方は ver. 2.5.1 から 2.5.3 に version up したものを使い、現在のところ、この症状はみられなくなりました。
Norton System Info の data 自体の信頼性も問題でしょうが。体感速度はさほど変わりません。My Sweet Quadra scroll test の結果も大して違いません。
CPU | Video card |
Display | SCSI | Hard disk driver |
time | NSI System |
NSI CPU |
NSI Video |
NSI Disk |
NSI FPU |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
PPC 601 | Thunder II | 1024 × 768 | SJH | HDT | 33 | 138 | 154 | 80.6 | 208 | 180 |
PPC 601 | Thunder II | 1024 × 768 | SJH | OS 8.1 | 39 | 138 | 155 | 80 | 208 | 180 |
PPC 601 | Thunder II | 1024 × 768 | 内蔵 | OS 8.1 | 33 | 139 | 155 | 78.9 | 288 | 180 |
PPC 601 | 内蔵 | 832 × 624 | SJH | HDT | 53 | 135 | 156 | 72.1 | 206 | 181 |
PPC 601 | 内蔵 | 832 × 624 | 内蔵 | OS 8.1 | 52 | 137 | 156 | 73.6 | 306 | 181 |
68040 | Thunder II | 1024 × 768 | SJH | OS 8.1 | 39 | 42.6 | 38.7 | 74.3 | 275 | 7.45 |
参考までに、Norton System Info での disk の速度の最大値は、256K 順次書き込みのときの 5.4MB/sec でした。
NuBus slot に video card と SCSI card を併用した場合、NuBus の信号の大部分を video card が取ってしまい、SCSI の性能が上がらない、という記述を見た記憶があります。しかし、今回、内蔵 video を用いても disk の性能は改善しませんでしたので、違うのではないでしょうか。
SCSI JackHammer の manual に、Q1 (?)、Q2 (?)、または 1994 年以前の Daystar Digital 社製 PPC601 CPU card との併用は推奨しない、と書いてありました。これが原因でしょうか ?? 我が Power Quadra 800 の PowerPro 601 は 1994 年製です。
高速な SCSI では、cable の品質や特性、terminator は active terminator が必要、といった delicate な問題がついてきますが、card を挿す slot の問題もあり、CPU に近いところがよい、ともいわれています。また SCSI 機器はなるべく card に近いところで接続するのがよいが、接続の位置、terminator との距離も問題になるのだそうです。JackHammer を NuBus slot #1、#2 両方に挿してみましたが、変わりませんでした。
Power Quadra 800/601/100 の system bus speed は 33.33MHz です。* 1-bit web での記載によりますと、NuBus での性能の限界は、5MB/sec だそうです。