サーファーでもワカル魔術入門
但!ここで言うサーファーとはネットサーファーなる人種をさすものではなく純然たるサーファーのコトを指します。
(TAF関係者の為のオカルト学)2/11
そんなわけで唐突ですが魔術入門講座身内篇を始めることになりました。
ただし、書いている本人自身の知識が否応もなくいい加減なうえに細かくやり始めるとこれだけでホームページの容量を簡単に使い切ることになってしまうのでごく簡単な解説程度に考えて下さい。
しかも、この手の研究者はこの暫くのブームでバカみたいに増えた上にそれぞれがある一定の自説とそれなりの伝統にしがみついた亡者の様な連中が多いので、対抗上、こちらも予断と偏見に凝りかためて展開していく予定です。従ってもしかすると簡単な儀式魔術等を紹介するやもしれませんがユメユメ実行しないように、兎に角これから書く内容をあまり本気にして鵜呑みにはしないようにしましょうね。
基本的定義
ありがちな誤解ですが魔術というものは、なにも黒いマントをショって杖を振り回し鍋に韃靼人の指とトカゲのシッポをいれて煮こんでいるような状態ばかりを指すわけではありません。
魔術の本来的な意味とは自分もしくは自分を含む集団が目的達成のために存在する全ての手段を行使するための方法論のことをさすと考えて貰ったほうが本来の在り方に近いといっていいでしょう。
魔術と言葉でいえば西洋の魔女だのサバトだのを思い浮かべてしまいますが、人類の発生時点から存在した一番古くから連綿と存在した総合的な直観的科学の集大成であると言い直せばもう少しわかりいいかもしれません。
かの有名な錬金術も宗教における密教も魔術とよびなわされる広大な知識体系の一部だということです。
宗教と魔術
ここで宗教と魔術のかかわりを簡単に説明しておきましょう。
宗教も本来は当時の人間の知的探求心にそった学問体系として発生したものですが、アニミズム、シャーマニズム、からキリスト教や仏教等のような一神教にいたってからはその時点での権力機構の一環として作用するようになり、現在もそのステータスは少しも変わっていません。
共産主義などで宗教を否定的に扱うのは大抵の場合、宗教が権力の側に加担し、無知な大衆からの摂取と抑圧の元凶に成り果てていたケースがあまりにも多かったからです。
ただ、現実には宗教によってしか救われることのない人間達が多いのもまた事実で、一概に宗教を否定したところで今度はマルクス教条主義といわれるような救いがたいくらいもっとうすっぺらな人間を量産してしまうことにもなりかねません
し、これではなんにもなりません。相当な犠牲をはらって革命を達成したのに以前より暮らしづらい世界を構築するんじゃ犠牲者達もうかばれないということです。
さて、近代マルクス主義者の苦悩は本編と特に関係ありませんのでその辺にポイしてもらってハナシをもう一度宗教と魔術の関係に戻します。
ここで、物凄く荒っぽく言ってしまえば宗教のなかの密教とよばれている部分こそが魔術といわれるものの正体でもあります。
我々日本人にとって魔術というとどうしても西洋のオカルト的なイメージを抱きますが、15世紀前半までの彼ら西洋人(特にヨーロッパ)の文化の大半は侵略によって強奪してきたものが殆どだといってかまわないくらい壮絶なものでした。
中世で語られる魔女、サバトのイメージはそのルーツにジプシーのイメージが強く混在していることは理解して貰えると思いますが、彼らジプシーのルーツはインド北部に住んでいたアジア人達だといわれていて踊りや曲芸、薬、占い等で生計をたてていました。
その当時迷信と農耕に明け暮れ文化的には世界でもかなり遅れていたヨーロッパ人達にとって彼らの存在ともたらした未知の文化は彼らのなかで憧れからやがて恐怖へと変化し魔女、サバト、悪魔等の負のイメージへと変化していったと考えてもいいのではないでしょうか。
魔術の起源
ここで、一端、ハナシをかえて魔術の起源についての予断と偏見を展開してみましょう。
世間一般でいうところの魔術(西洋系オカルトっぽいもの)はベースにカバラを置いています。
つまりこれだともともとのベースはユダヤ教だということになります。
もう少し正確にいうならユダヤ教の密教部分であるということです。
なんだよ!魔術っていうからもう少しえらそうなもんかと思ってたらあのヘンチクリンな帽子被ってすっげえぶっさいくなヘアスタイルしてるオヤジ達の宗教かよ!って・・あくまでもルーツの一部だからね・・。
まんまそうってわけじゃないし、私的にはそれすら一部でただの大きな器的に魔術っていう言葉使ってるつもりなんでもうちょっとハナシを続けていきます。
説明がメンドウくさいんで一気に結論づけて言ってしまいますが魔術の源流のかなりの部分はエジプトから始ったものと考えて貰ってもいいでしょう。
マグレガーメイザースを首領とする「黄金の夜明け教団」(クロウリーはここの出身者)等をはじめとする近代の魔術士の多くがエジプト式の儀式を取り込んでいるのもこの事実があるからに他なりません。
つまり宗教と全く関係がないわけではありませんが、少なくとも同じカバラに源流をおいているということであって魔術士イコールユダヤ教徒であるという図式は全く成り立たないということです。
ここで一気にまとめてしまうとエジプトで端を発した魔術はユダヤ教(キリスト教)にかなりの部分を隠ぺい改ざんされながらもローマを通じてキリスト教の普及と同時進行でヨーロッパに渡ります。
そしてその当時ヨーロッパで陸ケルト、海ケルトといわれていた連中の土着宗教と融合し、独特な進化を遂げていきました。
魔術のなかで黒魔術であるとか白魔術とかの言い方を聞いたことがあるでしょうが黒魔術という言い方にかんして説明すると土着宗教と入り交じり、かつては神でキリスト教の伝播とともに悪魔にされてしまったものを主神としてあがめ儀式を執り行った者たちにたいして言われたいいかたが転化して個人あるいは特定の人間の利益追求のため、他の不特定多数の人間にたいして災いをなすような術を執り行う術者にたいしての表現に変わったものです。
中世までにより多くの知識がヨーロッパに集中することによって魔術は発展していきますが魔女狩りを契機にかなりのものが失われ、魔術を継承するものは歴史の闇のなかへ姿を消していきました。
魔術が名実ともに復活するのはブラバッキー夫人が19世紀後半に出現してから以後のことです。
この時代を前後してヨーロッパは傑出した神秘主義者を3人生み出しています。
一人はヒットラーを生み出したといわれているグルジェフで、もう一人はヒットラーに最大の難敵とみなされ暗殺されたシュタイナー、そしてクロウリーを生み出すきっかけになった唯一の伝統的な魔術教団を作り上げたマグレガーメイザース、この3人です。
まぁ、取り合えず今回はこの3人の名前位はアタマのどこかにしまっておきましょう!
では、また、続く!(ホントか?)
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