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放送開始記念企画

「銀河漂流バイファム13」を云々する


1〜13話へ
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13ではないバイファムについて余多話へ


 さて。
 ついに(関西では)終ってしまいました「銀河漂流バイファム13」。
 なんだかんだ言いながら、惰性半分、期待半分で見続け、 最終回を味わいました。後半はぽろぽろと取りこぼしてますが(笑)
 という訳で、最近忙しいので穴だらけではありますが、 前企画に引き継ぎ、やってみました。
 数行の粗筋、及び感想データです。


 「銀河漂流バイファム」の、書かれていなかったエピソード達の物語。



関連リンク




諸説及び粗筋





 第0話:『銀河漂流バイファム13』とは
「遥かな場所へ……」
(*1)

 あの名作「銀河漂流バイファム」の正統なる続編である(笑)。
 いや、続編というと語弊がある。「バイファム」内では、数週間、ないし、 数か月が、話の間に跳んだ時があったのだ。果たしてその期間に、 メンバー達に何があったのか……
 それをきっちりと書き上げた、補間版の物語なのである。
 だが、あれから13年。書き手も変わり、観衆も変わり、あるいは成長した。 以前と同じでありながら、ちょっと異なる13人は、 果たして今回どんな冒険を繰り広げてくれるのか。
 新レギュラーも加わっての、毎回楽しみなアニメーションである。




 第14話:ぼくらの選択 タウト星をめざせ!
「みんなで考えたんでしょう?」


 ラピスの母艦キエフ号が現れた。それに招待され遊ぶ子供達。……だが、 ラピスの努力に関わらず、父母やタウト星の情報は何も得られなかった。 折り悪く軍の情報部が、避難民(子供達)を尋問(事情聴収) する為にこちらに向かっているという。
 体を張ってでも子供達は庇い切るとフォルテさんは言うが、 ジェイナスは軍艦である。ラピスの中立をも揺らぎかねない。 子供達はそこまで迷惑は掛けられないと決断し、 ラピスをだます形で再び旅を再会した。
 お互いを理解し始めていた両者の別れは、暖かいものだった。

 第二部開始! という感じの物語でした。ラピスとの別れを絡め、 少々泣きが入ります。特にルーディンさんがいい、と個人的には(笑)
 ですが、中身というか、進行じたいは停滞してるような。
 更に言うと、物語の構成にもキシミがギシギシと感じられます。
 台詞や行動の一つ一つが、説得力にかけるのです。
 前々からラピスメンバーが地球語を話すのは変だ、とか主張がありましたが、 そういうのが気にならない展開もあれば、そういうアラが目立ちに目立って、 余計に話の質を落す時もあります。
 今回は落してる、と如実に思います。他に情報量のないこういう回の時にこそ、 なにげないやりとりの中、なにげない台詞の中に混じる専門用語や気使いの中、 そういうのを通して世界のリアリティをあげ、キャラ達の深みを増し、 そうして育てるものではないですか。ここがスポンと落ちております。
 各キャラ達の台詞や行動が内側から来るものに見えず、 製作者の書いた粗筋消化の為のもののみに墜しておると判定する回でした。

 具体的にいくと。
 ラピスの母艦が出る訳ですが、この中、相当でかい船らしいのに、 小ちゃな指令室と子供部屋と食堂と格納庫しか描写されません。 しかも4〜5名だけで運営してる模様。 各員は主にオペレータ、情報分析収集に従事してるらしいのですが、 その台詞や行動が、一見して子供だまし。学芸会レベルの曖昧で抽象的な 台詞回しと配役ですな。たったそれだけの情報伝えるのに、又は収集するのに、 何をだらだらとやってるんだ。 ラピスの現実性が俺の中でガコンと落ちた瞬間でした。
 あの旧バイファム一話でくどいほどやっていた基地管制、 ジェイナスはボギーとのどこかかしこまったやりとり、 ああいうリアリティは何処にいったんだ。
 とと、言えば、ボギー、いつの間にかファジー回路が組み込まれたようで。 いわゆる「コンピュータ語」を使わないでも子供達と対応する事多数。 つまり、「ボギー、回路12Aから回路16Bまでを封鎖!」 とかいう喋り方ではなく、「ボギー、エンジンの出力を”ちょっとだけ”落してくれ」 果ては「ボギー、いったいどういう事だ?」なんて言う喋り方で、 ボギーがしっかり対応してしまう。おいおい。

 更に変と言えば、キエフ号乗艦当初、 ラピスの他のメンバーとも地球語で話してました。
 で、それから暫くすると、 子供達全員のエリに小さなマイクユニットがいつの間にかついてたりしました。 旧作を観込んでいる(笑)私などはニヤリとしましたが、 あれが翻訳装置だと判る人が、気がついた人が果たして何人いるのか。 すわ、最初はつけていなかったのに、なぜ後半からは必要になったのか? また、 一体いつつけたのか、その時使用説明は受けたはず、 ならば旧作でやたら翻訳装置に感動していたアレは矛盾してしまうではないか?

 更に最悪なのはその薄っぺらさが子供達にも来てる事で。
 なんというんですか、子供達が自然発生的、流動的、 各事象が連環的に流れる事で、つまり彼ららしいキャラクタ性を利用して ドタバタ喜劇をしてるうちにいつの間にか事態が推移していくのが、 そして子供達が幾つかのサブグループに判れてみたり、 いつの間にか相談がまとまっていたりするのが面白かった訳ですが。
 今回、それが極端に下手。 各イベントが単発だったり、会話が1対1でしかも直列だったりするんです。 情報部が来る、とケンツが言う。各自がそれに対して何か一言述べる。 そしてどうする、とケンツが問われ、ケンツが回答する。 違う、そうじゃあない。各自が一言を述べてるうちに、誰かが突っ込みを入れ、 誰かがそれを否定しながら別案を出し、それに誰かがチャチャを入れ、 ここはやっぱりとスコットに決断を迫ったり迫らなかったりし、 そして事態が進行していくんだ。その連関が皆であり、 ケンツがケンツらしく発言して行動しただけじゃ駄目なんだ、 結局バラバラなんだ。
 ……最近ずうっとスコットがリーダーらしくなく感じてたあたりも、 思えばこのあたりのキャラ回しが製作サイドで 下手くそだったからだからかもしれませんね。

 まあ色々と悩みはつきません。

 ええっと。他には……
 そういや、またフォルテさんがお風呂に入りたがってましたね。
 ルーディンさんの胸の谷間が拝めたっす(笑)
 キエフ号ですが、着色やメカの雰囲気。後々ジェダさん達と同根の組織だった、 と言われても不思議はない感じのハードでした。
 フォルテさん、組織の中では役立たず筆頭(笑)臭いのに、やたら偉そうでした。 あれは、あれですね、出資者の金持ちの娘さんぐらいの、ボンボンで、 その立場を利用して責任者の椅子を買って、 でもって自分を本当に責任者だと勘違いしてる手合いですね。 まそれはそれでキャラクタでいいけど。




 第15話:危機一発の大バトル! 男性7人 vs. 女性7人!?
「やあ、みんな、そろったね! るるるんるる〜ん」


 前回までの戦闘で蓄積されたジェイナスのダメージは大きく、修理に大忙しの一行。 皆も疲れ、自然、ギスギスした空気に。ささいな事から喧嘩に発展し、 一行は男対女の「戦闘」状態に。 決着をつけようとスコットが企画した「勝負」もうまくいかず、結局……

 ……馬鹿です。スコットが、すご〜く馬鹿です。もう、どうしよおってぐらい。
 どおしよお。
 壊れてる、と表現しても過分ではないと思われます。
 どおしよお。

 今回は、なんというか、夏休みの絵日記風な感じでした。 そう、旧作の「落書き天国」のノリですね。
 13人のはずなのに、男7人対女7人、という、謎の女性最後の一人の正体は、 予想通りメリーさん、でしたし。
 カチュアが男以上の運動神経を発揮し、 フレッドが女以上の料理の腕を見せました。

 ですが、やはり作りの荒さが目立ちます。いえ、絵がどうというのではありません。 話の筋運びです。子供をなめてるのか、制作サイドが無能なのか、 それは定かでありませんが、とにかく、各キャラクタの動かし方が「強引」なのです。 特に今回の様なラインで攻めるなら(予告のタイトルから判断する限り、 当分この路線、ジェイナスの中だけで閉じた小学生青春日記、で行く様子)、 こんなデキアイの型に無理矢理はめ込んだお話ではお里がが知れます。
 なんとかしないと見捨てるからな!

 各キャラクタの個性を出す点に関しては及第点をあげましょう。どころか、 やりすぎであぎといぐらいです。
 それに反比例して駄目ダメなのが、それぞれの「繋ぎ」なのです。
 訳もなくいらだったり、訳もなく機嫌を直したり。 それぞれが唐突に感情を露出させて話を展開させるんですね。 「うん、そう来るだろうなあ」という感じの納得しながら見れるモノでなく、 「なんでそこでいきなりそう怒るねん、御都合主義だなあ」と思う訳で。 一寸、いや、二寸ほど感情の「溜め」というか、 「流れの丁寧な描写」というのが無い、足りない。
 だから、安易に喧嘩して安易に仲直りする様に思えるのでした。 丁寧にやってくれればなあ、感慨深い回に化けたのになあ。
 それに、脈絡なく対決してる両者の間にてくてく歩くチビッコーズを出したりするのはよしてくれ。 13人の問題に、あの3人だけが無関係なんて、ありえないんだから。 一緒になんらかのアクションをしてるはずなのだから。
 浅いぞ。「13人」の把握が浅いぞ。そう、思うのでした。
 キャラは一人でたっただけでは意味が無い。 複数人で相関を持ってこそ真価を発揮する。 その思いを、知れ。




 第16話:ジェイナス大洪水!? お、溺れちゃうよー!
「うっしっしっしっし」


 ジェイナスの上水道系がおかしい。止まったり出たりするシャワー、 お手洗い、台所……ついに割れた配管により、シャワールームが水槽と化す。
 水圧の為かそれとも故障か扉も開かず、いや、 不用意に開ければジェイナス内に水が溢れ、 ショートを巻き起こして船を破壊してしまう!
 中に閉じ込められたケンツとシャロンはあわや溺れ死にの事態に。 給水栓の閉鎖を狙うマキ、排水に知恵を絞るバーツ、おろおろするスコット。 時間はどんどんなくなっていく!

 まずは
上村さん にとにかく感謝を。

 さて、本編ですが、今回はなかなかの出来と見ました。
 相変わらず各イベントの繋ぎ、みたいな所に不出来な所があるのですが、 「各キャラクタの癖、タチ方」みたいな所で、 なんだか満足出来てしまったのです。いかにも、 それぞれらしい動きを見せてくれました、シャロン、ケンツ、マキ、バーツ、 スコット、ジミー。文句を言えば「バイファムらしい」というより 「13」らしい、とでも言う、微妙なキャラの差、はありましたが。
 まあ、だから、全体としての流れの悪さ、 みたいな所は許す、というか、そこが焦点ではないというか。
 そう割り切れば見れるか、というか、そう割り切ってしまったというか。
 実時間追跡で今回は見てませんので、 その辺が絡んでしまってるかもしれません。

 女性陣のバスタオル姿が最初に見れたり、通じてパジャマ姿が見れたり、 最後には水着姿が見れたりと、そういう意味でも今回、 キャラクタ編として異常にポイント高いかも(笑)

 あとは。ジェイナスが「異常なし」と報告し、 やはり不調なのだと示してました。
 他のキャラクタらについても、さりげなく短い「らしい」会話があって、 ちゃんと配慮してるな、と思ったり。
 前半では、シャワールームと絡めて「体重」でギャグをとばしたり、 後半では、排水した水をプールとしたり。楽しくやってくれました。




 第17話:でた? でた! でた!! 真夜中のゆうれい騒動
「すっげー女。」


 ペンチが「幽霊がいる」と騒ぎ出す。怪しい影、女性の笑い声。 影の正体はメリーと判明するが、 その過程で逃げ出したフレッドはペンチに嫌われてしまう。
 名誉挽回をしてみせろと、 フレッドはロディ、バーツと共に声の正体の方を探しに行く事に。
 結局問題は大団円で解決、旅は続く。 ジェイナスの不調に一末の不安を残しつつ。

 ほんと、ペンチ、こえー女(笑)
 女性は大かれ少なかれこんなもん、と思い出すと、 男は誰でも女嫌いになるでしょうねえ。多分それが真理だし(爆)

 あとはいつもと同じ愚痴です。
 15少年漂流記としては及第点ですが、 俺的に満点以上をあげたいはずの作品なのに、いまいち評価しきれない。 製作サイド、もっとがんばれ。

 唯一褒めれる点は、キャラたちを強烈にプッシュしてる事ですね。 えぐくなる寸前ぐらいまで、キャラをデフォルメしてるというか、 ノリノリで(又はノリだけで)やってるというか。 声優さんたちがうまくなってるのか、絶妙の間のとり方や声音でもって 「おっ」と思える瞬間というのが結構あります。
 最後の方のクレアの「へ?」などはイイ味だしてたと思います。

 で、それと反比例するのが、全体の流れなんですよねえ。自然じゃない。 各キャラの美味しいシーンだけブロック単位で作っておいて、 あとはそれを寄せ集めただけというか。もっと鮮やかなバトンタッチ (な会話や行動の連なり)を期待したいんですけどねえ。
 それに、13人全員をよう描写しきれてないのも見えますね。 画面には出てるのに、出てるだけでなんもしてない、遊んでしまっている/ 浮いてしまっているのが何人か。

 ふ、ぬるいな。

 あとはね。今回のサービスポイントはね。みんな(女性陣) のネマキが見れた事(爆)




 第18話:ボギー制御不能! 浮遊機雷の恐怖
「ボギーはちょっとした誤作動を起こしているだけなんです。 ……だったら私が修理します!」


 航法データまでおかしくなっている。スコットがそう断じ、ボギーは切り離された。 自動制御だった部分をマニュアルでカバーし始める一行、 だが、それは子供達の手に負える様なものではなかった。
 おりしもジェイナスは浮遊機雷の浮く宙域に突入、身動きもままならなくなる。 解決策を見い出したのは、 カチュアやロディの修理作業によって正常に戻ったボギーだった。
 改めて「14人目」の大切さを感じながら、船はタウト星を目指す。

 おお、カチュアが怒っておれる!(笑)
 コンピュータのお守りジジイに自らを任じている(笑)カチュア様、 「ボギーは変」と言われて大憤慨!(笑)
 そこをすかさずサポートするは、お守じじいナンバー2のフレッド (笑。いやいや、さすがはコンピュータに詳しいだけあるよ、うん)、 更に助けの手を差し伸べるロディ。ここでロディというあたりが、 旧版への伏線というか、よく判ってるじゃん(笑)というか。 (脱線しますが、このあたり=カチュア&フレッドによるめざましいデバッグ、 見事
上村さん の予想と期待通りだったのではないでしょうか)

 色々と不調がうたわれていたボギーも、その原因は実は別の所にあったり、 ダメダメ艦長(ただの不平屋にまで身を落としたな)スコット君の 「1(いち)」と「l(える)」の打ち間違いにあったりとか(笑)
 いやしかし、このミス、あまりにもアリガチというか、 親身に判ってしまったので、おおいに笑った。

 更にファジィ回路の、というか、人格的学習回路の進んだボギー。 ロディ達がふざけていっていた「ボギーが腹痛」「熱を出した」 といった身体的比喩を解析したか、自身で自身の復調を 「おかげでようやく胸のつかえがおりたようです」 なあんて言い出す始末!(笑)
 どうやら「ボギー、あれとって、あれ」もそろそろ実現しそうだ(爆)




 第19話:両親に会える!? 飛んで火に入る13人!!
「ステーキってすてきぃ〜!!」


 ついにタウト星上空にまでたどりついた一行。そこには、 黙して語らぬ敵中継ステーションが浮かんでいた。偵察に行くと、 中には地球型シャトルが……そして現れた地球人を名乗る老人。彼は子供達を騙し、 ジェイナスをのっとろうとする、が失敗。老夫婦(奥さんはククト人)は、 タウト星にいる一人息子に会いたさ一身でジャックを繰り返しながらここまで来た、 というが……。子供達は一緒に降下する事にした。

 怪しさ爆発、新登場の老夫婦。行動にも言致にも節操がないわ、 思考がアサハカだわ、 判っててジェイナス一行の慈悲をひきだす様に演技してる様だわ、 しかもまたその演技がもう薄っぺらだわ……おい、制作サイド、 これが伏線でなく「精一杯」だったなんて後で言い出したら、 俺はマジでお前等の頭一発はたきに行くからな!
 それでなくても「怪しい」点は多い。完動状態なのに無人の中継ステーション、 そもそもシャトルジャックが老人二人でできるのか、 ここまでどうやって無事にとんできて、 なぜ今この中継ステーションで故障を起こして止まっているのか。
 いやいや、そもそもククトニアンである夫人はなぜ地球人と結婚してるのか、 息子はどうやって地球圏からククトの世界へ行ったのか、 なぜその息子がタウト星にいると判るのか、 その息子の最近の絵(と言っても結構時差はありそうだが) と思えるその写真はどうやって手にいれたのか……
 予想ラインとしては植物学者(自称(笑)<そう言いたくもなるんだよ、ほんと) である夫君が、初期のクレアド・ベルウィックの調査に関っていて、 その時に同じく調査に来てたククトの方の夫人と恋になっちゃって、 だから夫人は夫に合わせて地球に引きかえしてたんだけど、 息子は混乱の中ではぐれてて、 最近その子の現状ががラピスとかの情報で判って……
 と、まあ、要するにカチュアの逆パターン、とでも言う可能性はあるのだが。 それにしても、料理が下手な気がする。
 最近のアニメの風潮なのかい? このデフォルメされた行動、というか、 言動とか性格とか言うのは。ギャグ漫画はそれでもいいけどね、 こいつ(バイファム)はシリアス(根源的に、ね)かつリアル (そう、これを忘れちゃいけない)な物語なんだぜ。
 そう、リアル。これだね、最近の俺の愚痴はこの現実感の剥離に集約するね。

(具体的に行くとね、ステーションに乗った時、 ハッチを閉じる描写をとばしてたりね、そういう、 どうでもいい細かいのの積み重ね、なんだけど、さ。)

 奇麗に料理すれば、カチュア、ミューラァに継ぐ「混血児」の葛藤、 更には基本ラインである「親と子供の間の情(引力)」すらをも巻き込んでの、 非常に素敵な話になるのになあ。
 ふ、今のスタッフの力では無理か。(あきらめモード)

 ながながとグチを言いました。さて、ここからはキチンと行きましょう。
 いいですか、そういうあの老人共を別にするとですね。
 それから、ささいなギャグ(干し草事件、クレアのバスタオル姿、 きっちり鼻つまんでる描写)を別にするとですね。

 ズバリ、今回はマキの回です。
 マキです! マキ!! もう、誰がなんと言おうとも、マキぃ〜〜〜!!!
 ありとあらゆるマキの美(笑)が惜し気もなく散華する回なのです(爆)

 帽子をかぶったマキ、そこから瞳の覗くマキ、帽子をとったマキ、 いつもの髪止めのマキ、流星を「きれい……」とみつめるマキ、 髪をほどいたマキ、才気間髪のマキ、 「ちょっと!」と言いながら席をはなれるマキ。 ……くぅ〜!(いっちゃってるモード)

 そして、そんなマキに。ふと、惚れる(バイファム的表現と敷居値では、 あれは惚れるに分類、少なくともそれの直前段階) バーツの描かれる回でもあるのです。
 許す。許可。これであの訳判らん夫婦がいなければ、 私は今回の話に100点をつけてたでしょう。
 なんであんなの出したんだよう(泣笑爆)

 あ、冒頭の寒いギャグは、ケンツ軍曹(from 食事中)ね。 隣で食ってたバーツが吹き出すアフターケアつき。




 第20話:決死のランディング! 救出への第一歩
「」


 いよいよ、タウト星降下。シャトルの修理に、そして、 RVをどうやって一緒に降下させるかにてんやわんやのジェイナス一行。 それにしても挙動不審なのは例の老人二人。彼らが示す「タウト星の状況」 というのもどうもおぼつかない。結局、「ある」と行っていた滑走路(飛行場) も見つからず、緊急着陸によって一行はタウトの土を踏む。
 老人二人の姿が、トラックと共に消えた。

 という事で、今回は流れはとても素直でしたが、内容的には何もない回でした。 「地上に降りたよ、次回から地上編だよ」という、それだけ。
 ちょっとスコットがらしく(リーダーとして)指図してた事、 バーツ、ロディはRVに乗りくんで降りるので、 シャトルの運転はマキ&カチュアがしてた事 (なんか、マキ、出番が増えたね。嬉しいけど(笑))、 あたりが小嬉しいポイントでしょうか。
 子供達なりに老人達を疑い、ギリギリまで「修理完了していない」 とうたっていたりするあたりが、まあ、うまい伏線ですね。 やはり老人共はあやしいのだ、全面的に信頼はしてないのだ、という。
 あとはね。
 RVを降下させるのに、彼ら、包帯ぐるぐる状に、 RVを対熱布で巻いちゃうのですが。更に、パラシュート降下になる訳ですが。
 あれれ、おい、スリングパニアーはどうしたんだ? (この時点では持ってないそうな。あれ、そうだったか。)

 更に言うと、今回、こういうふうになめらかに、というか、まあ、 色々あったけど、とにかく一度大気圏降下という経験値を積んでいるのなら、 本家バイファムでのククト星降下、あの時の狼狽は一体なんだったのか?

 ま、いっか。

 降下途中、バーツのRVは繰り返しジャムり、 おかげで場の緊迫感とかが出る訳ですが、その解決はことごとく運です。 なりゆきです。子供達はその解決になんの知恵も行動も出してません。 というあたり、が、まあ今回の甘い(製作サイドが手を抜いた) 点でしたでしょうか。
 あんまりナメたドラマしないように。

 注:「ジャムる」とは、通常銃器なんかで使われる「故障した」 「機構の噛み合わせががっちんこして動かんくなった」という表現です。 私の周囲では電気機器の「機嫌が悪い」時によく使われます。 「ジャミング(された)」 となんか関係があるんでしょうかね、語源は。




 第21話:再会への秒読み! 収容所へいそげ!
「」


 幸いにももう一台持ってきていたトラックで、老人の書いてくれていた地図をもとに、一行は捕虜収容所へ向かう。だが、困難な雪山越えをしてたどり着いたのは既に廃棄されて久しい無人の基地だった……シャトルに帰ってきてみると、そこには老人の残した置き手紙が。「騙してすまない。君達の両親はこの星にはいない。もうひとつのタウト星へ急いで向かえ。」

 はて。時間稼ぎ以外、なんの意味のあった回なのであろうか。
 老人達の目的ははっきりしない。どうも、故郷を一目見たいからとかなんとか言ってたけれど。更に、子供を騙した事に罪悪感を覚え、半端に改心したようだが、その具体的行動と言えば置き手紙だけだし。
 雪に関るそれらしい所の会話やエピソードは、まあ一通りありました (上村さんの期待は満たされたのではないかな?)。
 親に会いたい! その為なら銃だってうつ覚悟を決めた! なのにいなかった、会えない! といった心の叫びも、まあ一通り。

 そんだけ。




 第22話:とざされた道 ジェイナスに帰還せよ!
「……あばよ。」


 ごめんなさい! 寝過ごしました!
 目覚しが悪い、という事にしておきましょう。
 ラスト5分くらいは見れましたが。
 ……という事で、ごめんなさい。

 どうやら一行の未来には光が指した様です。 シャトルの背景が変わっていたので、一旦は離陸・着陸を行なった様ですね。 そして、そこでなんらかのデータを得て、 「飛びたちさえすればすぐに両親に会える」状況になったようです。
 RVは持っていけない(シャトルに積めない)、という事で、 バイファム、ネオファムを”始末”するロディ、バーツ。その想いは、 別れの言葉は、胸をうちました。
 少々ちぐはぐな、毎度の場面転換 (やっぱ、この違和感には大きくスコットが絡むのかなあ) を経て、今度のパイロットは前述ロディ&バーツで発進。
 が、滑走が、草地にタイヤをとられうまく行きません。 そうこうするうちに目前に崖が現れ緊急ブレーキギリギリ。 主翼は片方が折れ、バランスを崩せば機体は今にも崖下に落ちそうで……
 以下次回。

 むー。こーいう、「会いに行きたいけどアクシデント連発でうまく行かない」 で最終回までひっぱるのか。
 どうでもいい事をしてくれるなあ。ドラマ考えてよ。というのが愚痴ですか。

 あああ、それにしても失敗だ。見れなかったとわ。




 第23話:脱出不能! 逃亡者を探せ!
「ごめんなさい。食事の量は半分に減らしたの。」


 おっとっと。
 今回も出だしを見逃しました。
 まあ、5分から10分のロス、という所でしょうか。
 それで話にはついていけましたから、特に重要なロスではなかった様です。
 ま、とはいうものの、謙虚に(?)なりまして、まあ暫定版って事で。

 んー、最近緩んでるのかなあ。 MDガンガン聞いてて時計のアラームに気がついてなかったのが敗因なんだけど。

 さて、今回は作画がかなり変わってます。
 そういうのに鈍い私が気がつくくらいだから、鋭い人がみたら
「あれは同じ髪の色をしただけの別人」
 とかいうかも。特にマキとか。
 まおいといて。

 自分達のシャトルが壊れてしまった子供達は、 老人夫婦チェンバーさんになら何か手段があるだろう、 と二人を探す事になります。 ある意味「二人にだまされた」結果ですから、「責任とってくれ」 という心情も多大にあった訳です。そして見つける 「ジェイナスにあるのと同じ石」。

 ちょっとスタイルが違うのは、壊れてるのか、 バージョン違いなのかな?

 そしてその石のたもとで二人を見つけると同時に敵の攻撃。 攻撃は老人達も子供達も関係なく襲います。
 そして敵を撃退したのち、話はチェンバーさんの昔話モードに入るのです。

 所で、敵の撃退がものすごーくハンパなんですけど。
 子供達に人殺しになってほしくないって配慮?
 でも、だったらハナから撃墜させないで欲しいんだけど。
 まおいといて。

 いわく、彼は最初の頃の惑星調査部隊の学者で、ククト人に捕虜にされていた、 そこで植物学者であると知れた後「緑化チーム」へと繰り込まれ研究をし、 そして今の夫人と知合い、混血児である息子を産んだ、と。

 おお、まるでレイズナー。私はそう思いました(笑)

 ですが時代は地球とククトの戦争へと流れます。ククトから見れば、 地球人とその行動は、立派に一方的な侵略です。半分地球の子といじめられ、 家出までしてしまう息子さん。 チェンバー夫婦も世間の白い目とスパイ嫌疑に追われ、流浪の人となるのです。
 だが、救いはありました。ある日息子が「地球人でもなんでも、 それでも両親に会いたい。」と、再び目前に現れてくれるのです。
 んがしかし。その息子さんは、その時に「スパイを追っていた」 人達との争いになり、あえなく……
 追われる身である老人二人は全てに絶望、せめて思い出の地、 彼らが緑化の研究を行ない、息子を産み、 やがては目覚しい緑化研究の軍時利用を企む軍部によって閉鎖された土地へ、 この星へ、と、息子の骨の埋葬に、そして自らの埋葬にと来たのだ、と。

 ふう。こんだけの話を一気に、じじい一人に語らせるんですなあ。
 今までにろくな前振りも伏線もなしに。

 いやあ、設定は評価できるんですけどねえ。
(国どうしとしての状勢の説明になるし、例の石版の謎も解けるし (ここで研究して作ってたんですよ)、 エイジ(笑)の存在も戦争に一石を投じてるし。)
 でも、それをこんな稚拙な形で「語らせ」ちゃあいけねえよ。
 おまけに、本質的に子供達自身にはなんもからんでへんやん。
 あかん。あかんわ。浮いてるわ。外伝だわ。
 (それが13の本領とか言われたらミもフタもないけど。)

 これにある程度しんみりするのは、おいたちからして人事ではないカチュア。
 が、その他の面々の思いは基調として
「だからどーした、かんけーねー。
 責任とって俺達をジェイナスにかえせー! 両親にあわせろー!!」
 です。ね、見事にかみあってないでしょ?(笑)

 更にチェンバーじじいがすれ違わせる、
「星を脱出する方法はない!!」(笑)

 ここでようやくかみあいだすのがおばさんの方。って言っても無理無理だけど。
「この子供達は私の息子によく似てる。私はこの子達を助ける!
 あなた、あなたはどうするの?」
 じじい豹変。
「わかった、わしにまかせとけ。
 方法はある!」

 ……あのなあ。

 なんかだめだめなかんじ〜。




 第24話:残された道 輸送機を奪い取れ!
「あのじーさん、なんだか調子よすぎて信用できねーぜ。」


 任せろとは言ったものの、脱出方法に悩むじいさん。 奥さんの一言に助けられて、自分達夫婦をネタに「救援」を呼びかけ、 それに応じてやってきた輸送機を奪うという計画を思いつく。 計画というにはあまりにずさんだが他に代案もなく、 子供達はその指示に従い落し穴を掘ったりと活躍。
 だが計画は最初から思い通りにいかない、前回撃墜した機の調査に、 こちらの準備が整う前から偵察部隊がやってきてしまったのである。 それでもなんとか罠にはめて部隊の機を奪う一行だったが、 じいさんとケンツの軽はずみな「試し乗り」で、 せっかく奪った輸送機は墜落大破。
 状況は何も変わらない……

 という、今回。
 ……阿呆。

 わずかに救いは、じいさんとケンツの心が通った事、でしょうか。
「スパイ」以外のなにがしかの思いを、ケンツはじいさんに持ち、 じいさんはケンツのその思いに答えたようです。

 で、状況は何も変わらない、という。
 出てきた偵察部隊の方々、なんとも無駄。
 あ、そうか、余計に状況は悪くなったのかな。 敵に警戒させるだけの「度重なるアクシデント」があった訳だし、 落し穴に落した兵士達=捕虜達の扱いもある訳だし。

 もうちょっとストーリに絡めろよ。

 ここで次回、この捕虜達をうまく小道具として利用して(脱出の為でもいいし、 異星人間の心の通い合いという意味でもいい。両方だったら尚結構) くれるのなら立派な伏線。だけど、 そんな期待はコッパミジンに裏切られそうな気がすごくする。

 今日思った事は、「13は13話ぐらいで終らせてた方がよかったのでは」 というものでした。
 だって、中身がないんだもん。ほんっとーに。
 時間稼ぎ、話数あわせだけ。
 脱出しかけてアウト、のパターンはもう駄目だって。ていうか、 既に2、3回前から駄目になってたって。
 どうせなら、一つの脱出方法を練って育てて成就させるまでに、これまでの回、 これからの回を使ってればいいのに。
 スタッフ力不足すぎ。これじゃ日本のアニメおさきまっくらすごく納得。




 第25話:大ピンチ!! 最後のチャンスにかけろ!
「うわわ、きたねえ!」


 すわて、今回は結構胸をはって言えます。
「前半見てない!」(笑)
 ちょっと私事ですが、それどころの事態ではなかったのです。 それでも後半は見てる訳ですが(笑)
 今回、副題をつけるなら、私は
「さらばメリー」
 とします(笑)。まおいといて解説いきましょか。

 今回彼らは前半、なんと地表に設置してあった マスドライバーの存在を思いだし/発見した様です。 とはいえ修理は必須のよう。また、 用意してあったカーゴでは不足な部分が多いらしく、 代用としてカーゴ役に前回破損したシャトルを使用。土台に乗るように、 シャトルの翼は切っちゃいます。
 そして、いつのまにやら友情するケンツとじーさん。
 準備は進みます。
 と、そこでメリーが脱走。 それを追いかけるとなんと山羊の野性の群が発見されるのです。 「ああ、お別れだね」とおいらはぴぴーんと来た訳ですが、 意地でもピンと来たくないのはジミー君。ずばりそのタイミングから敵が来たり、 敵が来たり、敵が来たりしても諦めずにメリーさんを追いかけます。
 割りをくうのは周囲の面々で、戦って、戦って、戦いぬくのですが、 おいつかず。ついに限界な所で、こちらそんな戦闘に何故か全然気づかずに ひたすらマスドライバー修理していた面々が「テストに」 と打ち出してたカーゴがずばり落下してきて、 これに敵はずばり動揺するのですが、 神経セラミックなロディとバーツは全く動揺せずに、ずばり 「今だ!」なあんて洒落た事を抜かして敵ARV連続撃破。
 もの悲しい涙の音楽の流れる中、 あんだけ執着していたはずのメリーをいきなり突然唐突に放してしまう ジミーの涙に、一同くっさ〜い台詞をかけつつ本日は終るのでした。

 これが最終回直前の回です。くそったれ




 第26話:飛び立て13人!
「生きる為に」


 全ての準備が整い、打ち上げのカウントダウン開始。その時、 先日の戦闘で追い返していた敵(紫のARV・ジャーゴx3台) がついに打上所に迫る。やきもきする老夫婦を尻目に、マルロとルチーナは言う。 「大丈夫だ」と。いつも彼らは帰って来たから、と。
 苦闘するロディとバーツの前に、 どんぴしゃそれを助ける為にトラックで爆薬を運び、敵にしかけるスコット以下。 最後のバイファムの一撃で、敵は全滅する。
 息をつく間もなくあと5分で打ち上げ、その時老夫婦は言う、 自分達はこの星に残る、死ぬ為でなく、生きる為に、と。
 そして子供達は再び宇宙に、そして故郷「ジェイナス」へと帰還し、 旅の終着点目指して出発した。両親のもとへ。

 という、最終回でした。
 ここに来てようやく及第点な作りをしてくれます。 各所でしっかりと納得のいく回でした。……ですが、最終回なのだ、 と特別な目で見ると、やっぱりこう、落第点な訳ですが。 (だって、”総決算”という感じがまるでないんだもの。 もともと決算するものがないんだからそれを求めるなと言われると弱いけど。)

 ククトのマシンをハックして打ち上げる訳ですが、 敵が来たから一旦停止させようというと 「無理です。リプログラミングに時間が」とか言ったりする、 あの「ククトの機械はコンピュータ仕掛けすぎて融通が効かない」 パターンをしっかり踏んでくれるし。
 子供達だけでコンピュータと対話しながら準備を進めるってのもそうだし。
 スコットがここに来てようやく偉そうになってくれたし。
 実は、戦闘ってのはロディ&バーツだけ、RVだけでない、 それなりの手段をつくして全員でやるものだというパターンもしてくれたし。 (しかし、だ。以前シャロンだかがバズーカで敵の船を撃ち落としたが、 なんで同じバズーカがジャーゴにあたっても効かないのだ? 謎)
 バーツとマキがベタベタな関係になったのは(と私には見えた) ちょっと不満かな。
 最後のジェイナスに帰ってからの再立ち上げみたいなシーンが 全然なかったのも不満かな。

 じいさん達との別れ、というか、彼らの残る意義みたいな所も唐突でしたか。
 撃ち落としてしまった敵ARVに乗ってたパイロットの死について、 とかもなかったですね。

 ま、なんにしろ、これで外伝は終った訳です。
 合掌。



それでは、来週をお楽しみに(笑)
★更新予定・未定。正規バイファムが続きになるかと思ってたんだけど、 なんか、来週からはデビルマン・レディーだそうで……どうなるんだ?★



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