チリもつもれば
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チリワインあれこれ






★ 日本のワインブームの終焉とチリワイン輸出統計の関係 (1999年6月11日)

 98年の、日本の異常なワインブーム。それに乗じて異常な伸び率を記録した同年のチリワインの日本向けの出荷額。今年は、当然の事ながら日本向けがさっぱりな分、その波をもろにかぶっている。日本でのワインの余剰在庫は10月くらいまで解消される見込みがないようで、日本向け出荷は今年はさっぱりなことだろう。

 先頃、99年1月〜4月の4ヶ月のチリからのワインの輸出ランキングが発表になった。かなり興味深いデータなのでここに掲載したい。

会社別輸出実績
(各々1〜4月実績、単位100万ドル・FOB価格)
会社19991998対前年比
(99/98,%)
Concha y Toro20.0531.13-35.6
San Pedro11.6911.72-0.3
Santa Rita10.2811.55-11.0
Santa Carolina8.5314.35-40.6
Errazuriz6.966.576.0
Undurraga5.726.02-5.0
Santa Emiliana4.648.79-47.2
Vin~a La Rosa4.141.72141.5
Valdivieso3.961.57152.8
10J. Canepa3.296.07-45.7
その他53.2752.691.1
合計133.45152.18-12.3

輸出国別ランキング
(各々1〜4月実績、単位100万ドル・FOB価格)
19991998対前年比
(99/98,%)
米国31.9435.80-10.8
英国28.2419.9741.4
カナダ8.9211.02-19.1
ドイツ7.085.2734.3
日本7.0435.21-80.0
デンマーク6.115.0122.0
ノルウェー5.985.479.2
オランダ4.944.587.9
スウェーデン3.903.812.4
10スイス3.012.913.4
その他26.2923.1313.7
合計133.45152.18-12.3

駐在員@チリの所感








★ 史上最強? チリワイン関連URL(98年7月30日)
ワインのブームは終焉こそしたものの、なんとか日本での「お買い得ワイン」の定位置を確保した感のあるチリワイン。
チリつもの出番もあまりなさそうなくらい、日本でも色々情報が取れます。
で、調べてみたらあるわあるわ、チリワイン関連日本語URL。ここに一挙掲載。
もうGooもinfoseekもいりません。

サッポロビールさん、Santa Ritaワイン新発売。プレスリリース、97年1月。
トーメンさん、CALITERRAとERRAZURIZのワインの紹介。
トーメンさんのワインリスト。
Partyさんのおすすめチリワイン。96年4月紹介。
ワインスパイラルさん、チリワインの紹介。
Echigoyaさん、ワインの販売。
わいわいWineさん、チリワインの評価。
酒の石澤さん、チリワインの販売。
くる3rdさん、チリワインの評価。
もりもとさん、ワイン販売。
小仲酒店さん、お買い得ワインの販売。
マンズワインさん、チリワイン産業の現況。
メルシャンさん、世界主要国のワイン状況。
アサヒビールさん、Santa Helenaの紹介。
木下商事さん、Santa Aliciaの紹介。
京阪神B級ワイングルメさん、チリワインの評価。
三ツ矢酒店さん、おすすめチリワインの販売。







★ 写真満載、ワイナリー訪問記(97年12月23日)
 たまにはいかにもチリらしい話題を。先日、はじめてワイナリー見学に行った。時は97年12月6日、行った先はチリ最大手ワインメーカー、Concha y Toro社。

 はじめに、見学をするためには予約をしなくてはならない。見学希望日の2日前くらいで大丈夫と思う。見学自体は無料で、ツアーガイドに英語かスペイン語を選べる。45分ほどのツアー。現地までは自分で足を確保して行かなければいけない。現地集合、現地解散。その代わり、個人参加が出来るのがいい。サンチャゴ市から車で1時間10分ほどの所(詳細は下記述)。

 現地に到着したら、特に仰々しくもないごく普通の門が迎えてくれる(写真1)。運がいいと近くをうろうろしている野良犬も出迎えに来てくれるかもしれない。中の敷地は、郊外に作られただけあってかなり広い。そしてゆったり作られている。平屋の建物が何棟か連なっている。集合場所に案内され、ツアー開始時間を待つ。この日は英語のガイドツアーだったので、自分たちを含め、いわゆる「外人さん」ばかり。日本人は我々3人だけだった(チリつも@夫・妻と、日本から来ていた出張者)。

 手始めにビデオ上映。会社の概要の説明。さすがに大手、いかにも「手慣れた」感じの作り。もちろん英語の吹き替えだった。きっとスペイン語版も別に起こしてあるのだろう。15分ほどの「プロモーションビデオ」を見たら、てくてくと歩いて、建物の裏手へ行く。ここにブドウ畑が現れる(写真2)。

 この日はものすごく天気が良くてブドウの苗の濃い緑がまぶしかった。一本一本のブドウの木に水道管が行き渡っていて、定期的に適量の水を与えている(写真3)。ブドウの実はまだ小さく、黄緑色の大豆位の大きさのものができているに過ぎなかった(写真4)。

 次は建物の中を案内してもらう。まず目にはいるのは正面にどーんと置かれた巨大なワイン樽(写真5)。実際昔は使用されていたものだという。銘板によると、「1885年にConcha y Toro者創設者のDon Mercholにより、ボスニア(ユーゴスラビア)の山麓から持ち込まれた樫(かし)の樽」と書かれている(写真6)。ワインを仕込むステンレス漕群を横切る(写真7)。次の間は「樽倉」だった。ワインの成分が樽の中から蒸発しないように、一定の時間毎にスプリンクラーで天井から霧が撒かれる(写真8)。「床が濡れています。足下注意」の表示板がある(写真9)。我々がここを通ったとき期せずして上から霧が舞ってきたが、あれはたまたまだったのか、それともツアー客へのサービスの意味でのデモンストレーションなのか。

 最後に案内してもらったのが、高級ワイン"Casillero del Diablo(悪魔の倉)"の貯蔵庫へ(写真10)。ここは前述の樽倉とは違い、空調・保湿設備をいれていない、自然の倉である。地下に作られていてレンガで覆った屋根、土むき出しの地面とまさに「悪魔の倉」の名にふさわしい作りである。あと、照度の関係から撮影できなかったが、フェンスの向こうにほこりをかぶった「秘蔵のヴィンテージものワイン」もちゃんと置いてあった。何十年ものとかあるらしい。これで一通りのツアーは終了。建物のそばに、今は使われていないブドウを運ぶカートが展示品のように置いてあった(中には2,3の紙屑か捨てられたあった、写真11)。

 (97年12月30日追記:上記で"Casillero del Diablo"を高級ワインと書いたが、当方の勘違いで、中級クラスのワインということが判明。お詫び申し上げます。サンチャゴのスーパーで2,455ペソ、日本で1,400円くらいで売られている。)

 なお、収穫したブドウを圧搾したり、できたワインを瓶詰めしたりする製造行程が見学コースに入っていない。なにかとノウハウに触れる、企業秘密でもあるのか、衛生管理上の問題だからだろうか。そういう「小学生の社会見学」的なものを少しは期待していただけに、ちょっと残念であった。今回ガイドをつとめてくれたGrahamさんはばりばりのハンサム兄ちゃん。ただし、ネイティブのすごく早口なイギリス英語なので聞き取るのに結構骨が折れる。今回のレポートで色々肝心な所が抜けているのはひとえに作者@夫のヒアリング力不足のせいだ(謝)。

 お土産屋は結構充実している。Concha y Toro社のワインが全製品揃えてあり、最高級品"Don Merchol(創設者の名前を取っている)"も置いてある(14,000ペソくらい)。ワインの価格はどれも市中とほぼ同じ。バーカウンターがあり、試飲もできる(有料らしい。なお、最高級品のDon Mercholは試飲用には置いてなかった、写真12)。

 日本に持って帰るといいだろうと思われる「キャラクターグッズ」も豊富だ(写真13)。
  • ワイングラス、プレートなど一式が入った「ピクニックセット」(写真14、50,000ペソ)
  • 人形のようにワインボトルにかぶせる「ワインスーツ」(1,500ペソ)
  • ワインを注ぐときに非常に便利な液ダレ止め「Drop Stop」(1,200ペソ)
  • 白ワインを冷やすのにいい「バケツ」(10,000ペソ)
  • 定番(?)イラストマップ(1枚1,000ペソ)
  • その他Tシャツ、トレーナー、タオル、コルク抜きなども販売している。

Concha y Toro
Virginia Subercaseaux No.210, Pirque, Santiago

行き方
 ダウンから南に延びているVicuna Mackenna通りをひたすらまっすぐに南下する。途中左手に地下鉄2号線を見ながら、どんどん行くと道が少し狭くなる。同じ通りが名前を変えてConcha y Toro通りになる。左手にショッピングモール"Puente Alto"をやり過ごすと、町中を抜け、郊外へ出る。心配せずにまっすぐ行くと小さいMapocho川を渡り、うねうねとカーブしながら丘を登っていく。その先T字路にぶつかったら、右折。これがVirginia Subercaseaux通りで、100mもいくと右手に上の写真の門が出現する。向かい左側には山吹色の建物(すごく小さいショッピングモール)があるので分かり易い。

 自家用車等の足がないなら、地下鉄2号線の南の終点、Lo Ovalleまで行って、ここで客待ちしているタクシーの運チャンと交渉して3時間ほどの貸し切りにしてしまうと良いかも。Lo Ovalleからは40分見ておけば現地に到着できると思う。現地で帰りのための流しのタクシーを拾うのは難しいかもしれない(ツアーで一緒になった人と仲良くなって、地下鉄の駅まで送ってもらうというテもあるが)。

予約連絡先:電話 +56-2-853-0042、FAX  +56-2-853-0063
56はチリの国番号、2(チリ国内からは02)はサンチャゴの市外局番。

ツアー時間帯
月曜から金曜
英語 : 10:00、12:00、15:30 スペイン語 : 11:00、14:30、16:30

土曜
英語 : 10:00、12:00 スペイン語 : 11:00

日曜・祭日はお休み

(写真を
クリックすると
大きな画像に)

1.入り口

2.ブドウ畑

3.一本一本に
灌漑されている


4.まだ小さい
ブドウの実


5.自慢の大樽

6.説明文

7.ステンレス漕

8.湿度が
保たれている


9.足下注意

10.悪魔の倉へ…

11.ブドウを運ぶ
カート


12.お土産屋。
試飲もある。


13.キャラクター
グッズたち


14.お気に入り
Picnicセット








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