<日系アメリカ人史跡広場(Japanese-America Historical Plaza)--(4)
ポートランドには数多くの日本人が移民した歴史があります。その多くは第二次大戦中に迫害を受け、1942年にはアメリカ政府によって2,000人以上が中西部の収容所に抑留されました。そのため、かつてはBurnside Stの北側(現在の中華街/旧市街の辺り)にあった日本人街は消滅してしまいました。日米双方にとって悲劇的なこの歴史を記念して、日系アメリカ人史跡広場は1990年に造られました。日系アメリカ人のランドスケープ・アーキテクトであるロバート村瀬の設計は、石と100本の桜の木を芝生に調和させたものです。
<ウィラメット川に架かる橋>
サンフランシスコの金門橋のような派手な橋はポートランドにはありませんが、ウィラメット川には架かる橋はそれぞれに個性を競っています。これらの橋が市民に親しまれていることは、車の通行を制限して全ての橋を自転車で回るイベント「ブリッジ・ペダル」が毎年行われ、大勢の市民が参加することからもわかります。
ホーソーン・ブリッジ(Hawthorne Bridge)は1902年に焼失した木製の橋を1910年に架け替えたもので、アメリカ最古の稼働中の垂直昇降橋です。
モリソン・ブリッジ(Morrison Bridge)はウィラメット川に架かる最初の橋として1887年に架けられました。現在の橋は1958年に再築されたもので、無駄を削ぎ落としたミニマリスト・スタイルです。
バーンサイド・ブリッジ(Burnside Bridge)は金門橋を設計したジョセフ・ストラウス(Joseph Strauss)による設計で、1926年に架けられたコンクリート製の跳ね橋です。
スチール・ブリッジ(Steel Bridge)は1912年に架けられた、別々に垂直上昇する2層デッキを持つ世界唯一の橋です。上のデッキは路面電車MAX、バス、自動車、歩行者用で、下のデッキは1日8本の列車が通る鉄道橋です。下のデッキは水面から63cmしか高さがありませんので船が通る度に頻繁に昇降しますが、その際に上のデッキは動かす必要がない仕組になっているので、他の交通を妨げることはありません。
ブロードウェイ・ブリッジ(Broadway Bridge)は1913に架けられた朱色のトラス型の跳ね橋です。