原理講論試験

総序

創造原理

堕落論

人間歴史の終末論

メシヤの降臨とその再臨の目的

復活論

予定論

キリスト論

緒論

復帰基台摂理時代

モーセとイエスを中心とする復帰摂理

摂理歴史の各時代とその年数の形成

摂理的同時性から見た復帰摂理時代と復帰摂理延長時代

メシヤ再降臨準備時代

再臨論

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参照:原理講論 緒論 ()内の数字は原理講論のページを示す。

1、復帰摂理とは何か?(271)

 復帰摂理とは、堕落した人間に創造目的を完成せしめるために、彼らを創造本然の人間に復帰していく神の摂理をいう。

2、復帰摂理の大要を述べよ。(271)

 人間は長成期の完成級において堕落し、サタンの主管下におかれるようになってしまった。したがって、このような人間を復帰するためにには、まず、サタンを分立する摂理をなさらなくてはならないのである。しかしながら、堕落人間がサタンを分立して、堕落以前の本然の人間をして復帰するには、原罪を取り除かなければならないが、この原罪は、人間が、その真の父母として来られるメシヤによって新生されるのでなければ、取り除くことは出来ないのである。それ故に、堕落した人間はサタン分立の路程を通して、アダムとエバが成長した基準、すなわち、長成期の完成級まで復帰した型を備えた基台の上でメシヤを迎え、新生する事によって、アダムとエバの堕落以前の立場を復帰した後、メシヤに従って更に成長し、そこで初めて創造目的を完成することが出来るのである。このように復帰摂理は、創造目的を再び成就するための再創造の摂理であるから、どこまでも、原理によって摂理されなければならない。それ故に、これを復帰原理というのである。

3、蕩減復帰とは何かを説明せよ。(273-274)

 どのようなものであっても、その本来の位置と状態を失ったとき、それらを本来の位置と状態まで復帰しようとすれば、必ずそこに、その必要を埋めるに足る何らかの条件を立てなければならない。このような条件を立てることを「蕩減」といい、堕落人間が、このような条件を立てて、本然の位置と状態へと再び戻っていくことを「蕩減復帰」とう。

4、復帰摂理における二つの基台について述べよ。(277-280)

 堕落人間が創造本然の人間に復帰するためには、「メシヤのための基台」を完成した上でメシヤを迎え、原罪を取り除かなければならない。その「メシヤのための基台」を造成するためには、アダムが元来、創造目的を完成するために立てなければならなかった2つの条件、「信仰基台」と「実体基台」を立てなければならない。それゆえに、堕落人間が創造目的を成就しうる基準を復帰するためには、まず初めに、人間始祖が立てることの出来なかった「信仰基台」を蕩減復帰しなければならないが、その「信仰基台」を復帰するためには、次のような三種類の蕩減条件を立てなければならない。第一には、そのための「中心人物」がいなければならい。第二には、そのための「条件物」を立てなければならない。第三には、そのために、「数理的な蕩減期間」を立てなければならないということである。そして、この「信仰基台」を蕩減復帰した基台の上で、「実体基台」を立てることによって「メシヤの為の基台」が成就されるが、その「実体基台」のための条件として「堕落性を脱ぐための蕩減条件」を立てなければならない。

5、キリスト教が殉教の宗教になった理由(276)

 イスラエルの選民達は、イエスを憎んで、彼を十字架につけたために罰を受けるようになったが、彼らがそのような立場から再び救いを受けて、選民の立場を復帰するためには、蕩減復帰の原則により、以前とは反対にイエスを愛し、彼らのために自ら十字架を負うてついていくというところまで進まなければならないのである。キリスト教が殉教の宗教となった原因はここにある。

6、復帰摂理と私に関して六つのうち四つを述べよ。(287-288)

 1)「私」という個性体はどこまでも復帰摂理歴史の所産である。
 2)「私」はこの歴史が要求する目的を成就しなければならない「私」なのである。それ故、「私」は歴史の目的の中に立たなければならない。
 3)復帰摂理歴史が長い期間を通じて、縦的に要求してきた蕩減条件を、「私」自身を中心として、横的に立てなければならない。そうすることによって、はじめて「私」は復帰摂理歴史が望む結実体として立つことができる。
 4)「私」は預言者や義人達が達成することのできなかった時代的使命を一代において横的に蕩減復帰しなければならないのである。
 5)預言者、義人たちに対してこられた神の心情と、彼らを招命された神の根本的目的、そして、彼らに負わされた摂理的使命が、果たしてどのようなものであったかということを詳細に知らなければならないのである。
 6)我々は、復帰摂理の完成者として来られる再臨主を信じ、侍り奉り、一つになることによって、共に復帰摂理歴史の縦的な蕩減条件を横的に立て得た立場に立たなければならないのである。