第六章 真の父母と重生

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第六章

第七章

目次

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第一節 女性と子女における重生

私たちの生命は肉の父の子供の種から出発し、肉の母の体中に蒔かれて生まれてくる。肉の父は罪人であり、その種もサタンのざん訴条件を相続しており、母もまた罪人であるので、私たちは罪人として生まれざるを得ない。原罪は親子の関係を切り替えてその血統を転換する以外に清算する道はないのである。罪なき父母(真の父母)を通してもう一度重ねて生まれなければならない。これが真の父母と重生というテーマが出てくるゆえんである。

重生の家庭を通過して生まれた子女はもともと堕落したサタンの血統圏から出発したという意味においてカイン型の子女であり、初めから真の父母から出発したアベル型の子女(直系の子女)を真っ赤とするならばピンク色のレベルである。しかしながら原罪は解決されているのでサタンはこれをざん訴することができない。これから処理すべき台木はまだ残っているとしても、接ぎ木されたのは甘柿の芽であって、渋柿とはもう何の関係もなく、甘柿の実を結ぶことができるのである。

個人として出発する女と子女は家庭的レベルの真の母の体中に帰った条件を立て、その家庭メシヤの母に連れられて、氏族レベルの真の母の分身体である氏族メシヤの母の胎中に帰った条件を立てるのである。氏族メシヤの母の胎には百六十以上の家庭メシヤの女と子供が帰ることになるのである。天宙的勝利基準を立てられた真の父母は世界と国家まで下りてこられ、そこまで責任をとられる。民族的メシヤは実際には通過体と見ることができるため、家庭的メシヤの体に入った各個人は氏族的メシヤの母の胎に入って、そのまま真の母の胎に入り、真のアダムの種を受けて、また同じ氏族的メシヤの母の胎を通して家庭で重生を成就することになる。真の父母の天宙的勝利がなされた後の重生または祝福による血統転換は氏族的メシヤを通してなされるようになるのである。

第二節 天使長の立場にある男性から第二のアダムへの復帰

神が真のアダムを送られる目的はまずエバを救うことである。その条件において全女性、特に復帰されたエバはメシヤの新婦の立場に立つのであるが、実体の新婦は真の母以外には存在しない。心情的にはこの一人のアダムによって四大心情圏を復帰し得る原理的立場に立つのであるが、実体で共に愛し合うことのできる夫なしには四大心情圏を実体的に完成することはできないのである。そのような夫をつくり出さなければならない。そのために天使長の立場にある男性を堕落しなかったアダムの立場に転換しなければならないのである。

堕落によって天使長の立場になったアダムであったが、堕落の時(十六歳)までは神と共にあったのである。故にその基準は天使長の立場の男性にも相続されている。それが復帰の基台となる。真のアダムである再臨主は十六歳でイエスより使命を相続され、アダムの堕落とその結果を完全に蕩減復帰されたのである。その勝利体を天使長の立場の男性の十六歳までの基台の上につなぐならば、十六歳で堕落せずに完成し、罪悪世界を天宙に広げなかった立場の本然のアダムの立場に復帰させることができるのである。このようにして天使長の立場の男性が堕落しないで完成したアダムの立場に帰ることができれば、そのアダムは真のアダムの延長線上に立ち、真のアダムである再臨主を第一アダムとすれば第二のアダムとなり、相対者と子女を持ち得る立場に立つのである。

女性と子女のみならず、天使長の立場の男性も救われて共に愛を中心として天国の市民となり創造理想を復帰完成していくのである。このような恵沢が全地上人と無数の霊人たちに及ぶとき復帰摂理は完成し何十万年続いたサタン主管圏は完全に消え去り、神と真の父母を中心とした罪なき新しい人類が地上と天上に満ちあふれるときがくるのである。