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    札幌研究日誌


    05. 01.28. fri.

    FISH像を観察
    ------
    うまいこと乗っているように見える。うん。よしよし。

    午後、理学部の田守君がイモリの生殖細胞分化に関する博士論文発表を聞きました。重要なデータが空白になっているような気がしたんですが・・・。しかし、タモリくんがイモリをねぇ。ベタやなぁ。


    05. 01.27. thu.

    ハーベスト6プレート
    ------
    BU処理、コルヒチン処理してハーベスト→染色体標本作成。


    05. 01.26. wed.

    サブカルとハーベスト
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    何とか経代培養したいものです。


    05. 01.25. tue.

    セミナー@9:30
    ------
    卒研の発表練習(1)。小林君と河合さん。午後から山田さんの博士論文練習。イモリ培養細胞をハーベスト準備。サブカルしよう。


    05. 01.24. mon. 10:31

    ミーティング@9:30
    ------
    週末はすごい雪でした。

    それはともかく、先週新聞紙上をにぎわしたカモが恐竜時代にいたという論文。Natureに載っていますね。カモ、ニワトリ、そしてダチョウとかエミューの平胸類は、ほぼ同時に分化しているという言われていて、それらのうち、カモが今回白亜紀の地層から初めて見つかったということです。

    うーん。そうかぁ。カモ、ニワトリたちの方が、basalな気がすると、某ウメハラ、イシジマさんらも言っておりますから。

    それはそうと、今日はFISHして、培養細胞からのハーベスト準備、サブカルしなくちゃ。


    05. 01.21. fri. 16:15

    イシジマさん、頭にAirDO のクマを乗せるのはいかがなものかと
    ------
    隣の席のイシジマさんの周りにはカエルのエタノール漬けがあり、今日のお昼にはラットの解剖写真を見ながら喜々としてお昼ご飯をお食べあそばしておりました。そしてふと気づくと頭の上にbearDOが!イシジマさん!


    あまりそちらの世界に行かないでぇぇぇぇ。

    Ag-NOR、結局、リボソームと同じところに出たということで。メスで多型続出ということも。


    05. 01.20. thu. 24:53

    焼付けした
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    うん、まだ焼付けのほうが失敗がないな。よかった。

    Ag-NORのほう、何とかこれでけりをつけたいです。

    論文検索、読み。など。


    05. 01.19. wed. 16:46

    あああ、失敗ばかり
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    今日は、現像、焼き付けをして、Ag-NORのデータを締めようと決意も固く頑張っていたのですが、いろいろとドジを踏んでしまい、現像だけで1日が過ぎていきました。やばい。

    ヒロシ風に

    現像液がめんつゆのようになっていました。
    タカヒロデス

    他人のフィルムばかり上手く現像できました。
    タカヒロデス

    教授から「波田陽区に似ているよね」と言われました。
    タカヒロデス

    現像室の水道、漏れて真上に水が出ます。
    タカヒロデス

    定着液が使用前より増えてしまいました。容器に戻らないくらいに。
    タカヒロデス

    頑張ります。


    05. 01.17. mon. 9:36

    Natureニュース!
    ------
    カラスが道具を使っていること、そしてその方法が地域によって違っていることは良く知られている。オックスフォード大の研究グループがまったく他の個体と接することなく育てたカラスが木っ端を使って餌を探すという行動を見せたことを報告しています!うーん。文化と進化を考える上で重要な知見だそうですよ。

    今日は、Ag-NORのデータ取りもう一回やって、論文書き、データ整理します。


    05. 01.14. fri.

    FISH洗い
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    染色体一口メモ

    Ag-NORで染まる部分は遺伝子による生成物を(つまり遺伝子の発現)示しているだけではなく、染色体の構成要素であるクロマチンを染めている場合も多くある、そうです。


    05. 01.13. thu.

    イモリリボソームFISH
    ------
    性差が見られるかもしれないので、是非きちんと確認せねば。

    論文精読。単為生殖、分化に関して。


    05. 01.12. wed. 17:51

    明けましておめでとうございます(遅い!)
    ------
    いやあ、バタバタしてました。

    昨日、セミナーが終わって少しホッとしています。まあ、論文書かなくてはならないんですが。

    今年もどうぞよろしく。

    いろいろ書類を郵送し、メールを書き、イモリ培養細胞を検鏡、染色体標本の観察、FISHの準備などをこなす。

    2時からコールドルームの整理、掃除、整頓。いろいろなサンプルが出てくるものです。


    05. 01.11. tue.

    ミーティング@9:15、セミナー@9:30
    ------
    プログレス発表をしました。まずまずだったでしょうか?

    午後は論文書き。うーん難しい。それから、標本の整理など。テロメア論文読み。いやあ、昨日の夜は車の運転怖かったぜぃ。


    05. 01.07. fri.

    染色体標本観察
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    うん。まずまずのクウォリティか。これなら、FISHしても大丈夫か。って、誰に聞いているのか。

    文献整理。論文書き。


    05. 01.06. thu.

    Happy birth day to me!
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    34才の誕生日おめでとう!風邪ひいているし、職きまんないし、太るし、論文書けないし、と全くのダメ人間ですが、とりあえず、ま、いいじゃないの。

    論文書いて、読んで。

    あ、ちなみに今西錦司、ジョンメイナードスミス、シュリーマンと同じ誕生日です。


    05. 01.05. wed.

    仕事始め
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    今年も頑張ります。


    04. 12.20-28

    楽しく飲んで、帰って
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    いい気持ちで、素っ裸で寝たら、風邪ひきました。そのあと、大掃除、忘年会とかでもなんとなく調子悪し。

    そして、その鼻風邪がひどくなって、副鼻腔炎になりました。辛かった。ひどいクリスマスでした。まあ、病院に行ったのは、28日で、それまではなんだかだるいなぁということで、頑張っていたのですが。

    しょぼん。


    04. 12.16. thu. 29:03

    明日は忙しいぞう
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    明日は、つうか、もうすぐだけれど。

    午前中は、餌やり、書類プリントアウト、FISH像の観察。Ag-NORまでやるか?

    昼は妹と家族で会食。

    輪読会に少し出て、水替え、ハーベスト。

    7時半から中学時代の友達と飲みだ。わーい。

    今日は、夕方、ヒガシ、ミウラ研に遊びに行く。

    1日バタバタしたぜ。FISH洗い、検鏡などもしたしね。


    04. 12.15. wed

    FISHしてます
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    ハーベストも。こういう作業をしていると、なかなか論文を書くという時間はとれないですねぇ。難しいものです。でも、論文を仕上げるためにどうしても必要なデータだから、仕方ないか。

    それはそうと、Natureニュース!

    以前、イシシタ君がセミナーで紹介していた、カモノハシの性染色体が、染色体が5対、リング状になっているのだということを発見したという論文がついに掲載されました。変な動物だよなぁ。あ、そういえば、村上春樹の「シドニー!」読了しました。面白かった。確かに、オーストラリアではみんな真面目に制限速度を守って運転していたよ。あと、この本の中に、オーストラリアはあまりに過酷な環境なので、ほとんどの哺乳類が有袋類になることを選んだ、というような記述があったんですが、そうすると、やっぱり、有袋類は特殊化した生物群だという感じがするんですよねぇ。ま、超文系の村上春樹の本からの引用ですが。


    04. 12.14. tue. 20:14

    今日の予定
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    書類書き

    論文整理

    北大の中、スチームが効きすぎて乾燥しまくっております。つらい。のど痛い。

    年賀状も注文しなくちゃ、クリスマスプレゼント買わなくちゃ。金曜日には妹が遊びに来るしなあ。


    04. 12.14. tue. 13:03

    Natureニュース
    ------
    タマリンというサルでは、音楽を楽しむという能力はなかった!

    マサチューセッツ工科大学とハーバード大学の研究チームが、ヒトと他の霊長類で協和音と不協和音を聞き比べさせて、どちらを好むのかを調べた結果、ヒトでは協和音を好み、サルはどちらでもかまわなかったという結果を得たそうです。

    これまでの研究から、鳥やサルでは、協和音と不協和音を区別することができるということは分かっていたのですが、どちらを好むのかということは分かっていなかった。今回の研究から、音楽を楽しむという能力はヒトにのみ進化した現象であると結論づけています。ふーん。

    セミナーは9時半から。あれ?いつも10時からじゃなかった?

    今日は、ヤノブさんとイシシタ君のプログレス発表。どちらもなかなか面白かった。でも、あれだ。イシシタ君のアダプテーション仮説とリパルジョンモデル、検証するとしたら、酵母とその他の生物群とで、sgnとかその他の付加的な遺伝子がどういうふうに挿入されていったのかをやっぱり総合的に考察する必要があると思いますな。もし、段階的に機能を獲得していくようであれば、アダプテーション仮説だろうし、不連続に(どこかの生物群で突然sgnが機能するようになるようであれば、リパルジョンモデルによる説明が有効になると思われます。

    午後の予定は、

    • FISH準備。うーん。染色体標本ちょっと長く外に出しすぎていたかな?
    • テロメア、リボソーム、文献整理、論文に組み込む。
    • イモリ細胞に、BU入れる。5時くらい。

    頑張ります。


    04. 12.13. mon.

    みーてぃんぐ@9時半
    ------
    文献読み、培養細胞観察、培養槽を滅菌洗浄。染色体標本作製。うーん低張の条件があってないなぁ。まず、0.075M KCl、20分処理して、0.0375M KClになるように水を加えて、15分くらい処理するか。うん。次試してみよう。でも、あれか、ふつうにした方がいいのかなぁ。ぶつぶつ。


    04. 12.10. fri. 14:53

    だるいなぁ
    ------
    昨日、インフルエンザ予防接種の副作用か、だるいっす。

    ああ、培養細胞からハーベスト。FISHは来週です。

    ええと、書類書き、餌やり、水換え。うう。


    04. 12.09. thu.

    リンパ球ハーベスト上手くいかないねぇ
    ------
    なんでだろうね?

    テロメア論文読み、教科書も。なかなかすすまん。

    テロメアとは

    • 染色体の末端をコードする特殊なDNA反復配列。
    • 保存性がすごく高い。
    • でも、例外もある。ショウジョウバエ、ネギ、酵母
    • それらの多くは、18S-28S rDNAやサテライトなどの反復配列で染色体末端をおおっている。
    • 末端を特殊な反復配列でおおうことにより、染色体の長さを安定化。
    • 分裂するごとに少しずつ短くなるのは、体細胞。生殖細胞では短くならない。
    • テロメア分解酵素の過剰が、ガン化の引き金とも考えられている。

    午前中は、スッポンの解剖のお手伝い。首だけでも動く。モロみたい。


    04. 12.08. wed.

    セミナー@1:30
    ------
    修士1年の研究成果途中報告。

    みんな頑張るように。

    論文書きのための文献読み。リボソーム遺伝子について。

    イモリ培養細胞のチェック。うーん。だれかこの心臓培養細胞のバクバクするやつを世に出してくれまいか?どうやったらインパクトあるものになるんだろう?動画、公開する?


    04. 12.07. tue.

    論文読み
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    リボソーム遺伝子について。


    04. 12.06. mon

    論文書いてます
    ------
    Results and Discussion。頑張ります。培養細胞の観察、など。


    04. 12.03. fri.

    解剖解剖
    ------
    論文書いていたら、どうしても確認しなくちゃならないことが出てきて、解剖しています。解剖して、培養。論文読み。

    午後から、半田のセミナー。火曜日風邪で寝込みよったからね。内容は、うーん、頑張るように。


    04. 12.02. thu.

    輪読会@10:30
    ------
    油断していたら、輪読会の時間に。

    今日は太郎君が「有袋類、単孔類の性決定」に関するレビューを読んでくれました。が、長い。そして、長い。

    昼食を挟んで終わったのが、5時半。5時半かよ!延々7時間半も有袋類の性決定に思いを馳せていたわけです。もちろん、必死に英語を読みながら(もう少し発表者が、読み込んでおいてくれても良いが、4年生では無理かなぁ)。なんとか、読み切る。Grebsさんという有名な染色体研究者は、これらの原始的な哺乳類の核型から性決定、性染色体の進化を論じています。


    04. 12.01. wed.

    論文書いてます。
    ------
    Results and Discussion

    頑張ります。


    04. 11.30. tue.

    セミナー@10:00
    ------
    えーと、4年生の研究途中経過報告。

    頑張るように。

    午後は、論文書き。


    04. 11.29. mon. 13:50

    論文書いてます
    ------
    Current Biologyにクモの糸の論文が載っています。

    なんと人工的にクモの糸を再現して、しかも工業化に向けていくつかの企業とも具体的なプランを練っているそうです。

    その論文によると、アワヨトウの幼虫培養細胞にバキュウロウィルスを使ってクモの糸タンパクADF-3, 4をコードする遺伝子を導入すると、ADF-4のタンパクを作らせることに成功したそうです。下の図です。

    人工クモの糸

    論文論文。JT生命誌研究館契約社員の公募落ちたっす。20個目。


    04. 11.26. fri. 10:39

    どうも
    ------
    今日のここの雑記、おもしれぇ!カメvsメダカとエビ。さあ、どっちが勝つのか。

    Heredityに以下の3つの論文掲載されています。

    • ダニに見られる単数倍数性
    • カリバチでテリトキーが見つかった
    • 膜翅目昆虫の性決定遺伝子に密度効果はどれくらい働くものなのか?

    以上です。


    04. 11.25. thu. 10:39

    Natureニュース!
    ------
    間接的な親切が協同行動の維持安定化を担っている!

    今週号のNatureにかような論文が載っております。この前のハチの論文でもそうでしたが、協同行動の進化、維持にはcheaterもしくはヒトの研究ではfree rider(無賃乗車するヒト)の問題が大きな障壁になるわけです。今回の論文では、理論的に、間接的な親切がこのずっこいやつの問題を飛び越えることを示しているようです。読んでみたんですが、ちょっとようわからん。北大の山岸俊男が引用されているんだけれど、分からなかった。まあ、とにかく、間接的な親切が協同行動を進化させているのだ!ということで。


    04. 11.24. wed. 13:40

    勉強勉強
    ------
    H-Y antigenてなんだということを勉強していったら、大野乾(オオノ ススム)までたどり着いてしまいました。いやあ、えらい研究者が70年代には多かったのかなぁ?どうよ?


    04. 11.22. mon.

    論文書きとか
    ------
    培養細胞チェックとか、メール書きとか、書類書きとか。


    04. 11.19. fri. 10:30

    生物ニュース
    ------
    PLOSのオンライン版に「菌類の性決定関連領域とヒトY染色体には収斂がみられる!」という論文が載っております。題名だけ見るとおお!と思いますが、ヒトと直接比較したわけではなく、性決定関連遺伝子の並びがヒトY染色体のそれと似ている部分があるというものでした。なーんだ。ちなみにPLOSとはPublic Library of Science Biologyです。聞いたことないなぁ。

    午前中は培養細胞のチェックと論文書き。データ整理。

    午後からは輪読会です。


    04. 11.18. thu.

    natureニュース
    ------
    シジミチョウの仲間に見られるアリへの寄生メカニズムを分子系統学的解析で考察してみました!という論文がNature on lineにのっとります。共著者にあのにっくきBoomsmaの名前が!Natureデビューかよ!

    研究の内容はシジミチョウの分子系統樹を作成して、近縁種間の比較をしてみたら、どうも寄生の進化の道筋が捕食型タイプの種から託卵型(カッコー種ってNature日本語版には書いてあったけれどおかしいよね)の種が派生してきただろうと推測しています。うーん、目新しいのかなぁ?図が綺麗というのは認めましょう。ほれぼれします。 こんな感じの図が目白押し。

    眺めるだけのnature論文があっても、確かに悪くないですな。

    午前中はデータ整理、マツダ先生と話し合い、などなど。

    午後は論文書き、スッポンの解剖のお手伝い。


    04. 11.17. wed.

    公募書類書き
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    ああ、あといくつ書けばぁ、いいのかなぁぁ。

    若干こわれ気味ですが、大丈夫です。むらかみたかひろ33才です。最近、白髪が目立ちます。体重も落ちません。あごの肉が憎いです。

    ハーベスト、染色体標本作製、FISH像観察。冷凍庫が入荷したので、研究室の大掃除もやりました。ふう。


    04. 11.16. tue.

    FISH仕込み
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    テロメアとかいろいろ。性決定関連遺伝子も乗っけてみなくちゃな。

    セミナー@9時半

    今日は井尻君の博士論文中間報告。うーん。頑張るんだ!

    もうひとつはボブ河合の中間報告。爬虫類、もっと種数を増やすんだ!


    04. 11.15. mon.

    ミーティング@9時半
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    染色体標本作製、UV処理、FISH仕込み等々をこなす。

    午後は論文を書いたり、メール書いたり、公募書類書いたり。


    04. 11.12. fri.

    公募書類だした
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    ううう。昨晩も夜遅くに、郵便局へ。

    午前中は培養細胞チェック。論文書き。掃除。餌やり、水替え、など。


    04. 11.11. thu.

    natureニュース
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    アシナガバチ(Polistes dominulus)で、顔の模様でランク付けが決定されている!という論文が出ました。面白いですねぇ。だいたい社会性を維持するにはcheater(ずるいやつ)を排除する必要があるんですが、ずるいやつがずるくなるには実際的にはまったくコストがかからないわけですよ。だから、理論的にはみんなずるくなってしかるべきなのに、そうではないと。今回のこの論文では、顔の模様という動かし難いシグナルが、ずるいやつを見抜く指標となり、絶えず正直者から攻撃を受けるという高いコストが存在することが証明されて、社会コミュニケーション進化の理論的基盤を保証したところが高く評価されたようです。たしかに、面白い。


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