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■トレーニング計画とは
トレーニング計画とは,
トレーニング戦略に基づいて,
どのトレーニングを,どの順序で,どのタイミングで,
どれだけの間(いつまで)行うかを設計すること
である.
つまり,時間軸に沿ってトレーニングを
秩序立てて戦略的に配列していくことである.
計画的なトレーニングを行うためには,
トレーニング活動の年間計画(図),シーズン計画,週間計画および1日の計画を立案する.
他に,4年一貫の長期計画(4年間計画)がある(図).
・年間計画:年間計画は以下の3つのシーズン計画に分けられる.
→ オフシーズントレーニング計画
→ プレシーズントレーニング計画
→ インシーズントレーニング計画
・シーズン計画:数週間から数十週間にわたる一連の週間計画で構成される.
・週間計画:24時間×7日間のトレーニング内容とスケジュールを示し,
トレーニングサイクルの基本単位となる.
オフ,プレ,インのシーズンごとに週間計画を立て,
合わせて52週間分の連続した週間計画を作成すれば,
具体的な年間のトレーニング計画が完成する.
・1日の計画:各曜日の詳しいトレーニング内容のタイムスケジュールを表示する.
■トレーニングシーズン
トレーニングシーズンは,オフシーズン,プレシーズンおよびインシーズンの
3つのシーズンで構成され,1シーズンを巡回する.
チームの1年間の活動計画(スケジュール)は,
年間の公式トーナメントおよび大会の日程に基づいて決定される.
リーグ戦や個人戦などの大きな試合・大会が行われる期間がインシーズンである.
ねらいとする試合・大会の日に,ピークパフォーマンスを発揮(ピーキング)できるように
コンディショニングやトレーニングを計画する.
1997-2000年当時の筑波大学硬式庭球部では,
4月のリーグ戦と,10月の秋リーグあるいは王座の年間2回のピーキングを行っていた(図).
そのため,5-10月までを1st ステージ,11-4月までを2nd ステージとした(表).
インシーズンの前の4-6週間がプレシーズンである.
二つの公式大会が接近している場合には,
その間に2-3週間のプレシーズンを設定することもある.
2nd ステージのプレシーズンでは,チームづくりをねらいとして,
チームのコンディショニングを主要な課題とする.
インシーズンの終わりからプレシーズンの始まりまでの期間がオフシーズンである.
1st ステージのオフシーズンでは,プレーヤーづくりをねらいとして,
プレーヤー個人のコンディショニングを主要な課題とする.
オフシーズンは,インシーズン終了直後の「休養期」「テスト期」,
それに続く「立ち上げ期」,「強化期」などに分けることができる.
表.トレーニングシーズンの期分けとねらい
1stステージ
オフシーズン:からだづくり
基礎体力づくり
基礎的な動きづくり
テニスに基礎的な体力・運動能力の発達
テニス以外のスポーツ
プレシーズン:プレーヤーづくり
専門的な動きづくり
テニスに必要な専門的体力・運動能力の発達
各個人の目指す戦術を遂行できる能力の養成
インシーズン:個人の完成
コンディションの維持と発揮
ゲームの課題をもとにした修正
2ndステージ
オフシーズン:プレーヤーづくり
完全休養
基礎体力づくり
基礎的な動きづくり
テニスに基礎的な体力・運動能力の発達
テニス以外のスポーツ
プレシーズン:チームづくり
専門的動きづくり
テニスに専門的な体力・運動能力の発達
チームが目指す戦術を遂行できる能力の養成
インシーズン:チームの完成
コンディションの維持と発揮
試合の反省をもとにした修正