便利なバス・システム I 活き活きとした都心 I 環境問題への取り組み I 公共施設の整備
IPPUCのオフィス
「クリチバを見ずしてまちづくりを語るなかれ」バークレーで常々聞かされてきた台詞です。1996年6月にイスタンブールで開かれた国連地球サミット「Habitat II」において最多の賞を受けた世界最先端の現代都市計画が、日本ではあまり知られていない南米の街で行なわれている、そう考えると行ってみたくなるではありませんか。
ブラジルのパラナ州の州都であるクリチバは、サンパウロから西へ飛行機で約1時間、海抜900mの高地にあるために過ごしやすい気候の街です。ヨーロッパ系移民を中心に今世紀初頭から急成長した人口は約140万人であり、地域経済および交通の中心地として大変栄えています。
クリチバ市は都市問題が深刻化し始めた1970年代より、グレカ前市長のリーダーシップの下で都市計画機構IPPUC (Instituto de Pesquisa e Planejamento Urbano de Curitiba)を設置し、積極的なまちづくりを推進してきました。IPPUCは、まず長期ビジョンを作成した後、それに基いた計画を着実に実施しており、結果として整然とした暮らしやすい環境が保たれています。
なお、私の1997年1月のクリチバ訪問に際しては、クリチバに関する素晴しい研究をまとめたバークレーのクラスメートであったティム・アレー君と、丁寧にインタビューに応えて下さったIPPUCのプランナーであるロドリゲス氏に深く感謝します。
世界のまちづくり見聞録に戻る
このページはの提供です。
無料のページがもらえます。