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Kangeki Kansou Link : IPPO's part 2000.7-9

観劇感想りんく

一歩支部
SF副題は 「銀河おさわがせ中隊
2000年4〜6月   2000年10〜12月

 暫く芝居から離れていた。そう、一カ月ぐらい?
 ふとまた観に行った。

 そういうつきあいでも許して頂きたい。
 末永くよろしく、というか。


観劇感想リンク:私のおしながき
2000年 7〜9月・3本
LAST RUN! 劇団赤鬼 ☆☆☆☆
恋する宇宙に人類は エビス堂大交饗楽団 ☆☆☆☆
FLAG ランニングシアターダッシュ ☆☆☆☆
観劇感想リンク:参加者一覧
和田さん / 一歩 / いあはーとさん / iwamomoさん / リンさん / 支部長さん / 由信さん / はるおさん / BASILさん / ひろさん
観劇感想リンク:事務局
事務局 規約と書式解説 運営掲示版 演目総目次 (旧) そして全てを統べる 関西観劇ネットワーク


注意)
感想書式については、以下に準拠します。 より詳細は
和田本部 における KKL規約 などを参照して下さい。
用語などについても本部へ行けばほぼ判る手はずになっております。 演劇用語集 などを参照して下さい。

勧誘)
同じく芝居の感想文を寄せてくれる人を いつでもどこでもいつまでも募集しています。 これまた 和田本部 ぐらいに連絡を入れて下さい。いや、連絡とれれば、 どこでも誰でもどうやってでも構わないのですが。


↓感想書式のサンプルです。
劇団名 #ナンバー
『タイトル』
期間 2000年忘月忘日(忘)〜忘月忘日(忘) 会場 忘会場
観劇日 忘/忘(忘)忘 座席 前後列目上下手中央端 客席 忘満席 チケット 忘券忘円
  フリースペース。

 各自自由に記述。

 一応言っておきますが、これは書式のサンプルです。
 バージョン1.02I(一歩仕様が一部に入ってます(笑))

評者:一歩  評価:☆☆☆☆☆
観劇感想リンク 和田 / 一歩/ いあはーと / iwamomo / リン / 支部長 / 由信 / はるお / BASIL / ひろ





劇団赤鬼 #(忘)
『LAST RUN!』
期間 2000年8月忘日(忘)〜8月忘日(忘) 会場 神戸アートビレッジセンター
観劇日 8/26(土)M 座席 前列中央 客席 満席 チケット 御招待券0円
  救いようのない馬鹿達と切捨てられる馬鹿。

 8月31日、夏休みの終る日。
 夏休みが終る事を拒否した子供達は、家を出て、社会に背を向けて、
 夏休みの続行を宣言する。カレンダーを捨てた。時計を捨てた。
 心の中では、日付はどんな時でも8月31日のまま。
 夏も、秋も、冬も、春も。何巡も何巡も。
 いつまでも夏休みは終らない。

 夢。それが夢を追い続けると言う事。
 どんな夢だったのかわからなくなっても、まぼろしの様に追いかける。
 それが是か、と問われれば、
 答えはない。
 どちらが逃げなのか。
 でも、追いかけ続ける。
 まだ、追いかけ続ける。是でも否でもあろうとも。

 と、そうとも読めるお話でした。


 私が赤鬼のオリジナルを前に見たのは、そして 唯一見たのは、「スパイ マイ フレンド」。
 振り返って考えれば、赤鬼のシナリオの特徴とは。
 目に見える部分としては、
 完全なエンターテイメント、音と光とダンスの楽しみ。
 目で見ていない部分としては、
 完全なハッピーエンドに見せかけていて、 実は完全ではないそのエンド。そんなところにあるのかなあとふと思いました。
 必ず、ワリを食う奴がいるのです。必ず、涙を抱える奴がいるのです。
 それでいい、それでもいいと思いながら。
 そこんところが、格好良い、と私は思っているのかなあ。

 照明さんに今回は強く加点。新しい照明技法で、あれは格好良かった。
 暗幕ならぬ明幕という所ですね。
 スモークを強くたいて、そこにうまい角度で照明を当てることで、 客席から舞台を見えなくする。かなりスモークが舞台から競りだし、 客席の上を圧迫するかのように広がり、まさしく雲の中に居る気になる。
 あれはいい。

 ダンス頑張った劇団のみなさんに加点。劇中でも言っていたのですが、 動きのキレが前と違った。あの鮮やかさなら商売充分だと思う。


 あらすじ。
 劇団ファイトは結成十年を迎える。今度の劇はSF。 宇宙船が新天地を求めてさ迷いながら、 あちこちの変な星とその住人らの間を転々……、と、いう、話、の、はず。
 だが団長でもある脚本家は悩んでいた。なかなか台本はあがらない。 果たして物語にどう結末をつけるか。
 運営資金、見て見ぬふりができなくなってきた現実、 積み重ねた年月、彼自身の夢の変質。 果たして、この劇団という物語にどう結末をつけるか。
 わかっている。どんな形が理想で夢なのか。
 わかっている。どんな形があるべき現実なのか。
 一方、魔界では魔法使いの卵らに卒業試験が出されていた。 人間界に降り、一カ月の間魔法を使わずに普通の人として暮らす事。 主人公の少年(魔法使い見習い)は、 劇団ファイトの新人として話の渦中に飛び込む事になる。
 時にまるで無駄な努力を労力を時間を体力を費やして、 作られていく「芝居」。なんの意味があるのか、なにもないのか、 ただあやふやな夢という言葉と共に、 それだけの犠牲を嬉しそうに差し出し捧げて築かれていく「芝居」。
 ものを、つくること。
 夢に、いきること。
 なにかを少年はわかりはじめる。
 なにかを団長は決心する。
 そして舞台は幕を開けた。

評者:一歩  評価:☆☆☆☆
観劇感想リンク 和田 / 一歩/ iwamomo / 支部長 / 由信 / はるお





エビス堂大交饗楽団 #8
『 恋する宇宙に人類は ”The Spirit of Wonder!!”』

正しい物語の意義は、人生は捨てたものじゃないと訴える事以外にはない。
期間 2000年7月29日(土)〜7月30日(日) 会場 扇町ミュージアムスクエア
観劇日 7/29(土)S 座席 二列目中央 客席 満席 チケット 招待忘券割りカン600円
  無難にSF。

 エビス堂が安定感を持ち始めました。定番と言ってもいい、 スタイルができてきたと言ってもい。 「エビス堂」をみたいと思いでかけて、 「エビス堂」が見れたことに満足しました。

 しかも、今回はSFです。SF好きの私の為にあるようなものです。
 聞いて「やたっ」と叫びましたよ。

 ただ、難を言いますと、やはり少々時間不足、練習不足か?
 台詞をかんでいるのも見ましたし、 カンフーアクションも元気は花丸ですがタイミングは時々甘い時がありました。 いや、わかりゃいいんだからあれでいいんですけどね。
 ただ、ただ、そういう「こなれ」が充分以上でないと、 ノリに乗りにくい時があります。もっと浸って見たかった。 もっと浸って見れたはずの話だった。満点以上を求めるのは酷でしょうか?

 あらすじ。
 西暦2000年に一度地球は滅びかけた。が、 大得寺コンツェルンの呈した企業力と科学力により、 なんとかその滅びを迂回した未来。地球政府と宇宙軍は睨み合い、 深宇宙を恐れ忘れて地表を取り合おうとしていた。
 その時、その深宇宙から一隻の旧式宇宙船が飛来する。 現在でも不可能な光速の90%という速度をマークしながら……
 船には、冷凍睡眠で眠らされていた少女が一人。 記憶を失くした彼女が目覚めた時、そこには銃を構えた軍人が、 そして密売人風のグループが居た。自分を狙って、あるいは、殺そうとして。
 執拗に彼女を追う軍と政府。火力はこれ以上ない短絡さでヒートアップし、 彼女のためなら街一つを焼き、全面戦争が始まる。
 彼女にに秘められている謎とは一体なんなのか。
 記憶を、そして記憶の面影の中に残る少年を探して、少女の冒険が続く。


 SFとしては、ぬるいです(笑)
 いやいや、設定が安直とかいうのではなく、こめられている魂というか、 ガジェットといいますか、ね。及第点はあげますが、A+はあげない、 ということでその感覚がわかるでしょうか。
 でも、話中の章タイトルに「たったひとつの冴えたやり方」 が出てきたのにはその名だけで満点をあげやう(笑)
 もう全部許可(笑。うそうそ)
 それを言うなら今回の英副題だって、その筋の人なら……

 構成が面白いと言えば、話もかなり進んでから、 「オープニング」をしてくれたこととか。面白かったです。
 大勢の「脇役」を(小人数のメインメンバーが何重にも兼ねる事で) きちんと登場させたこともすごいと思いました。おかげで鮮やかさが増した (誤魔化しが減った?)。

 あと、今回の注目と言えば、菊池さんでしょうか。 私がかの人をみたのは 「ハワイの結婚式」 でだったかな、 以後時々おみかけしますが、特に最近ですか、 独特の「下品さ」が身につかれたような……(笑)
 裏街道らしい味というか、ねえ。
 今回もそのへん乗せながらしかし、”かっこいい”(作・演出の岡本さんの狙い通りかな)。
 彼が演じるモリシゲ船長、そして昔の恋人ジャネット、その頃の相棒マツ。
 脇で静かに展開されている彼らのドラマが、 本編そっちのけでもうお気に入り!(笑)
 そういえば前のエビス堂公演の時も、
主人公チームよりも探偵と姉のラブラブの方に気が行ってたりしたな(笑)  単なる脇好きか?<私 というか、 さりげなくひねくれた関係の方が直球よりもこそばゆくていいのだろうなあ(笑)

 練習不足は、ですね、それを逆手にとったか、 効果音関係を全部口で言うという必殺技でやっていて面白かったです。 (これは前回からの教訓ですか?  混乱するからもう音つけるのやめちゃっていう。)

 面白かったけど、やっぱ練習不足は不足だよなということで、 差し引きしてみれば星の数はこんなもんかということで。

評者:一歩  評価:☆☆☆☆
観劇感想リンク 和田 / 一歩/ iwamomo / 支部長 / BASIL





ランニングシアターダッシュ  #(忘)
『FLAG』
期間 2000年7月14日(金)〜7月24日(月) 会場 AI・HALL
観劇日 7/22(土)S 座席 二列目下手 客席 ほぼ満席 チケット 当日券3500円
  いつも通りの安定した「ダッシュ」。

 「ダッシュ」という劇団は、非常に完成された形を成したと思います。 「観たい」と思った色が、「観たい」と思った形の通りに形造られている。
 今回も見事なものでした。


 広く、明るい灰色と暗い灰色の絨毯で縦縞を描かれた舞台。 両脇には照明。天井にも沢山の照明。 舞台奥は多少斜めに床を使ってあり、広さを見渡せる形になっている。
 桟敷はなく、全部椅子。
 入場からスモークがたいてあり、音楽がながれている。

 あらすじ。
 新米の新聞記者は、公園である少年と出会った。
 彼の父親は高校でサッカー部の顧問をしているという。
 そのサッカー部の全国大会をかけた試合の当日。
 監督の携帯電話に「少年を助けたければ試合に負けろ」と、 脅迫の電話が。
 警察には知らせられない。
 チームが試合を同点にして時間稼ぎを続けている中、 何人かの部員と、自ら巻き込まれた新聞記者は、必死で少年の探索を続ける……

 それぞれの背負った過去、やさぐれた時代。
 そして、それを助けるかのようにサッカーへと誘ってくれた監督。
 少年の、サッカーばかりにあけくれる父親への思い。
 人の思い出をふと「覗き見」してしまうイヤな能力を持ってしまった新聞記者。
 熱血な人達が叫びます。
 「俺達は、全員で一枚のFLAGなのだ。 風になびくのでない、風を呼び込むFLAGなのだ」
 「誰もが超能力者。可”能”性を秘めた超”能”力者」


 熱い路線と平行して、小技のギャグも全編冴えます。
 しかし、クライマックスもええ加減まできて、 まさか「バロム・クロス」をやるとわ(笑)
 私や私の連れは体を折って笑っていましたが、 会場の半分以上は「なにそれ? 知らない」っていう顔してましたよ(笑)

 そういや、また観客席に小道具が飛び込むアクシデントもありました。
 今回は原稿用紙の束。
 前にもあったぞ、あの時はグローブだ。顔で受けたんだ。
 な、なつかしい。変わってない。いいなあ、ダッシュ。全力で。

 ただ、あえて苦言をすれば、 「完成」と「成長」はあい入れない、という所でしょうか。 何度も観て慣れた人間にとっては、「ニュー」がなくなる事で、 新鮮味が欠けていく。最初の頃のあの感動は再びやってこない。 書きたい事は既に書いてしまっているから、 新しい本を書こうにも結局同じものになってしまうとか、あるかもしれません。

 役者陣の新陳代謝を頑張っている所であり、今看板を第二世代陣が 張り出しているという所もあるのかもしれません。そういえば最近、 「出目金」にされたり、 某お人の扱いが可愛そうなぐらいに前に押し出されているような(笑)

 例えば「ニュー」として何を求めるかと言うと、 今回の「サスペンス風味」というのは、なかなかうまく組合せだしたな、 と思います、うまいです。ですが、結局私が「ダッシュ」として認めている 味を飛びだしてしまう程の強烈な味つけにはなっていませんでした。
 そこが崩れるぐらい、 もっともっとキチ○イな感覚を強く鮮やかにねちっこくやったりしたら、 それは多分今までのダッシュと融合させるのがかなり難しいかもと思いつつ、 観てみたくもありました。


 あ、そうだ。全然余談。
 詳細ははぶきますが、某役者さんがふと「ホームページとかに書かないでね」 といった発言をされました。
 ああ、インターネットというのは意識される媒体として、 影響力を持ち始めたのだなあ、とふと胸に迫りました。
 せめていい影響を持ちたいなと思いつつ、つらつらと。

評者:一歩  評価:☆☆☆☆
観劇感想リンク 一歩






評者:一歩 の思う所



 その観劇姿勢など。

 芝居を観だしたのは、ひとえに 和田さん (又の名は制御盤さん)に誘われたから。
 必ず5割、いや、無理でも3割は、冷静に、シニカルに、理性的に舞台を観よう、 っていうか、誰が笑ってやるものかという姿勢を保とうというのが一応方針。
 感想はけなし専門。

 プラス評価は
1)ギャグ
2)オチ(結末がきちんとついてる)
3)エンターテイメント(シリアス含む)
 マイナス評価は
1)ピンボケ(判りやすく)
2)眠気(静か過ぎず)

 笑わしてくれて、かつ、後味がすっきりしてれば最高ってわけ。

 強度の眼鏡着用による眼労と、 不節制な生活によるバイオリズム崩壊の為、始終アクビをしています。
 が、これは劇がつまらないとかとは全くの無関係ですので、 大口開けている馬鹿を見ても皆様怒らないで下さい。


 観たの一覧は こちら になりますね。



 ☆の数についてなど。

 一応、五段階評価。

☆☆☆☆☆ 理想!(絶対出ない(笑))
☆☆☆☆ 完璧おもろい! 〜 並よりマシ
☆☆☆ 並 〜 一点買い
☆☆ 意欲は買う

 ☆三つなら見て間違いなし、☆二つなら要検討、でしょう。

 そのうち「☆」マーク以外を導入しようか、とも考えている。
 例えば「☆+」「☆−」(0.25点加減点)とか。
 例えば「☆★」(0.5点加点)とか。
 どうしようかなあ。



 芝居の法則
「10観て1アタリなら満足しろ」
「舞台装置がすごいと話は駄目」
「最前列は舞台全体を把握できない」
「ナマモノだから痛みや外れが激しい、そして当たりも」
「開幕にはこなれてない舞台が透ける」
「千秋楽は役者さんが声を潰している」






 おまけ。

 芝居小屋マップ
 でも実は 本部 にも こういうの がある。


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