最近(睡眠時間を削り、ゼミ準備を放棄し、血を吐く様にしながら)読んだ
SFについて。
紹介記事(読書感想文)を書く。
だから、皆も読め。(そして、感想文を書け。)
俺だけ不幸なんて、許さあぁぁぁん!
ゼノサイド (上・下) XENOCIDE | オースン・スコット・カード Orson Scott Card |
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青い瞳のダミア 《九星系連盟2》 Damia | アン・マキャフリィ Anne McCaffrey |
ダミアの子供たち 《九星系連盟3》 Damia's Children | アン・マキャフリィ Anne McCaffrey |
軌道通信 Orbital Resonance | ジョン・バーンズ John Barnes |
ゼノサイド (上・下) XENOCIDE | オースン・スコット・カード Orson Scott Card |
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「エンダーのゲーム」 「死者の代弁者」 と続く一連の、アンドルー・ウィッギンが登場するシリーズ物最新作。 同じ世界と主人公(脇役?)だ、てだけで毎回話の趣は変わるね。 今回は「家族」及び「人(生物)を造り上げてるエゴ(自我)とは?」 みたいなのがテーマに組まれてる。 家族は二組み。孤立した惑星で、知能持つ異生物との共存を目指し苦闘する エンダー(アンドルー)のチームと、銀河評議会の直属惑星で指導的立場に 立っており、不可思議な宗教と頭痛に捕らわれているハンのチーム。 異なる立場と惑星から、異なる思想を持って同じ事件にあたる。 視点がくるくる変わって、それは面白い。 だが、物語や謎や登場人物に、全然決着がつかずに終わってる。 なんか、肩すかしくらったかんじ。 「ラーマ(宇宙のランデヴー)」 と同じ不満が読後に残る。あああ、貴重な時間を無駄にしたなあ。 「エンダーのゲーム」 が面白かったから、この人の本まとめ買いしたんだけど…… 同じ作者の 「第7の封印」 「辺境の人々」、 また読めたらなんか書くわ。 |
青い瞳のダミア 《九星系連盟2》 Damia | アン・マキャフリィ Anne McCaffrey |
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ダミアの子供たち 《九星系連盟3》 Damia's Children | |
これまた一連の 「銀の髪のローワン」 からのシリーズ物。 前作のヒロインローワンの娘ダミア、更に孫の話な訳だ。 タラント(エスパー)が高い地位とそれに伴う責任をおう、他恒星系進出を 果たした未来世界。惑星間物流はその殆どが、人数の少ないエスパー一族の テレポート能力による訳だ。 そんな地位と特権と、そして責任により奪われる自由。 それにめげない我儘娘共が所せましと暴れ回る、痛快&青春ラブラブ物。 突然の(そしてご都合主義な)異星人の襲来。 その撃退や、また別の異星人との遭遇、同盟。 でもって、らぶらぶなお婿さん選び。まあ、おもろいっちゃ、そうやね。 好きな人は好き。すっげートリックとかは、ううん、ないな。 この作者もマンネリって感じ? 雰囲気は同作者 「クリスタルシンガー」 シリーズに近いね。 実は、今上げたそのシリーズ、それから同作者 「歌う船」 シリーズは、全て同じ世界。私はこの本より、この世界の過去を書く 「ペガサスに乗る」 「ペガサスで飛ぶ」 の方が好き。こちらは今時代の話で、生まれつつあるエスパー達の、 人権&職場探しの苦闘物語な訳だ。「魔女狩り」に走りそうな世間と せめぎあいをしながら、徐々に地位を確立して行く。 |
軌道通信 Orbital Resonance | ジョン・バーンズ John Barnes |
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悲惨な戦争をくぐり抜けた直後、てのがこの未来世界の背景。 資源衛星が、地球と、テラフォーミングを始めた火星の軌道を跨ぐ様に ぐるぐると回っているんですね。この衛星(ア・バオア・クーと思って間違いなし) でくらす14歳ぐらいの少女の日記、てな感じで書かれている。 これが、今のじじいと中学生の間の「新人類」てな感覚のジェネレーション ギャップがあって、おもしろい。あ、読者がじじいの立場ね。 「ツチブタ(地上人)って、馬鹿あ? なんか、超ダサってかんじぃ」 という様な口調で書かれてる訳だ。 宇宙の衛星暮らしとの文化のギャップつうてもいいね。結構ショックっすよ。 ま、只の、地上とは違う宇宙の日常、てだけでなく、そのウラ、みたいなのも あるんだが、ま、それはだまっておくとして。 これも、らぶらぶものなんだな、ある意味。背中がかゆくなるシーンあり。ははは。 |
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