ん〜、うまくないですねえ。調子悪いや。
最近色々と行き詰まっております。困ったもんだ、年末だ、世紀末だ。
反面、うまく行っている事も沢山あります。
よかった探しをやめてはいけないね。
……こんなん真面目に言う自分がなんだか情けないなあ(笑)
よかった事の一つと言うのは、
某SF研究会の会誌で、
この「一億総ハヤカワ化計画」が後輩により継がれ生き続けていた事。
ありがとう。感謝の言葉もない。
……あ! するってえと、向こうが本家でこっちが分家になるんだろうか?
ソングマスター SONGMASTER |
オースン・スコット・カード Orson Scott Card |
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無限アセンブラ ASSEMBLERS OF INFINITY |
ケヴィン・J・アンダースン & ダグ・ビースン Kevin J.Anderson and Doug Beason |
銀色の恋人 The Silver Metal Lover |
タニス・リー Tanith Lee |
名誉のかけら Shards ob Honor |
L・M・ビジョルド Lois McMaster Bujold |
ダブル・スター DOUBLE STAR |
ロバート・A・ハインライン Robert A.Heinlein |
ジェノサイド・エンジェル 反逆の神々 GENOCIDE ANGEL |
吉田 直 / 米村 孝一郎・絵 角川 スニーカー文庫 |
メタルダム(機械どもの荒野) |
森岡 浩之 ソノラマ文庫 |
ソングマスター SONGMASTER |
オースン・スコット・カード Orson Scott Card |
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今日も今日とて吹き荒れるカード節(笑)。 発表年代的に言えば、カードの初期作品に連なるものであり、よって、 宗教の匂いはあれでもそれ程キツくない時期であり、つまり、 私の痛く気にいった話です。 やはり、人は情によって生きるのだと再確認。
あらすじ。 |
無限アセンブラ ASSEMBLERS OF INFINITY |
ケヴィン・J・アンダースン & ダグ・ビースン Kevin J.Anderson and Doug Beason |
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面白い! 物語自身に結末の様なものがついてないと言えば ついてないのだが…… ストーリテリングの勝利、というんですかね、ハラハラと読んでしまう。 それだけに、内容がないとか言われても反論出来ないのだが…… でも面白かった! 結構一気に読んだ! いや、仕事が進んでないから逃避に使ったとも言うけど……
あらすじ。 |
銀色の恋人 The Silver Metal Lover |
タニス・リー Tanith Lee |
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この本を読了後、私は片手のバドワイザーを天へと差し上げて乾杯した。 「シルヴァーへ。」 涙は流さずに、泣いた。 ヒロインである女の子の手記、という形をとって書かれる、 ロボットと少女の恋の物語である。 (余談だが、女の子の手記、というと、私は 「たったひとつの冴えたやり方」 を思い出す。脱線。) 常々、ロボットを書く時の理屈は二つに大別できると考えている私だが、 ああ、つまり、1)ロボットと人とは異質である。故に二つは助け合える。 2)ロボットと人は同質である。故に二つは判り合える。という二つだが、 これの後者の作品として、私は迷わずこの物語をベストの一つに任じる。 いや、あまり書きたくない。この余韻は壊したくない。
あらすじ。
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さて、新刊案内もしておきましょう。創元より、例のシリーズ。
名誉のかけら Shards ob Honor |
ロイス・マクマスター・ビジョルド Lois McMaster Bujold |
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ご存知 「マイルズ」シリーズ 又は 「デンダリィ傭兵隊」シリーズ と呼ばれる物の最新邦訳である (計画5に今までの詳細あり)。 これはマイルズの父と母が出会う、奥面もないラブラブものである、と私は見た。 この物語の終りからマイルズの誕生までぐらいを書いた続編も、 すぐに発刊されるらしい。嬉しい限り。 ラブラブ物であると同時に、設定資料集でもあったのだなあ、という読後感も 強い。マイルズの母であるヒロインは、つまり「外国人」な訳で、 始めてしっかりした「外側の目線」 からバラヤーという国を冷静に見つめる事になる。 実は、これが作者ビジョルドの処女長編なのだそうだ。 なる程、そう言われて見てみると、確かに文の固い所とか、 未熟なと思える所がある。特に弱点としてあげたいのは、主人公の求芯力である。 沢山の登場人物、それも、後々のマイルズシリーズにとって重要な役所を担う 人物達が沢山現れる(イリヤン他、主要メンバー、伏線メンバーはほとんど) のだが、いわばその彼らの履歴書的な所があるのだ。これも前述の設定資料的と 断じた所に関連してる。それだけに後のシリーズを知ってれば楽しめるが、 単品の物語として見た時に、評価が少々難しい。 洗脳に関するくだりの逆転発想は、背筋が寒くなりながらも納得という所で 加点である。 まあ、くどくど言うより読むが早い。30歳のヒロインと、40歳のヒーローの、 嘘みたいな本当の一目惚れロマンスをお楽しみ下さい。まあそこはそれ、 二人の立場が立場だし、あのマイルズの親となる人達の事、気概も誇りも 並のものではないので、まあ色々と、色々とねえ。
あらすじ。 |
ダブル・スター DOUBLE STAR |
ロバート・A・ハインライン Robert A.Heinlein |
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ヒューゴー賞受賞 『太陽系帝国の危機』の新訳・改題 副題かな、それとも、改題前の原題かな? 「Here's the Interworld Masquerade」とも書かれている。 序章紹介はこちら 面白いと思いつつも、読後に一つの疑問がまとわりついて胸から離れない。 成る程、帝国は、人類は救われただろう。首相ボンフォードも活躍だったろう。 だが、「偉大なるロレンゾ」は一体どこへ行ってしまったんだ、その「存在」は? 一人の売れない俳優の「死」に、私は憤りの涙を流す。登場人物達は全員、 政治の為に、多くの市民の為にと言い訳しながら、一人の男を「殺した」 事を自覚して欲しい。そう、その自らを「殺した」、その「本人」にも。 首相ボンフォードが平和を実現した未来、そこには酒を飲んで酔っ払う、 一人の売れない役者が居ない。誰よりも、いや、誰と比べてもその重要性の 変わる事のない、誰の犠牲になる事もなく、誰の犠牲の元にでもなく、 存在したはずのその役者が居ない。 泣きたい。
あらすじ。 |
おっと、ここから下は、日本の(ライト系?)作家です、今回。
ジェノサイド・エンジェル GENOCIDE ANGEL |
吉田 直 / 米村 孝一郎・絵 角川 スニーカー文庫 |
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(第2回スニーカー大賞受賞作) どうでもいいよなSFな感じの中で、ギリギリ「読めるじゃん!」 の部類に分類できる。その原因は、と考えて、素直に作者の筆力だ、 と断言できればいいんだけれど。あるいは、 敬愛する米村孝一郎画伯のイラストにだまされてしまっているのかもしれない。 もしくは、研究室をさぼって読みふけった久しぶりの一冊 だったからかもしれない。 らぶらぶな要因が入っていたからかもしれない。 なんでこんな奥歯にもののはさまった様な言い方をするかと言うと、 プロットとかアイデアとかに「おお、すげえ」ってなのがないんだ。 どっかで見た様な部品の合成品。先も読め読めに読めてしまうし。 でも、読めたんだよなあ。 (<謎?) まあなんにせよ、暇な時間を潰す時に損にはならんだろう 日本語作家さんの本として、久しぶりにあげておこう。
あらすじ。 |
メタルダム(機械どもの荒野) |
森岡 浩之 ソノラマ文庫 |
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上述しちゃったからこれも書こう。 星界シリーズで有名になっちゃった森岡さんの話。 でも俺、この人にはこんなど〜でもいい話より、早く星界の続き書いて 欲しいなあ。
あらすじ。 |
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