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普通教科「情報」の目標

 情報及び情報技術を活用するための知識と技能の習得を通して,
 情報に関する科学的な見方や考え方を養うとともに,
 社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ,
 情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる。
情報活用の実践力、情報の科学的な理解
情報の科学的な理解
情報社会に参画する態度
三つの観点が相互に関連しながら

 

「情報B」の目標

コンピュータにおける情報の表し方や処理の仕組み,情報社会を支える情報技術の役割や影響を理解させ,問題解決においてコンピュータを効果的に活用するための科学的な考え方や方法を習得させる。  

2 内   容

(1) 問題解決とコンピュータの活用 
          (2)以降の内容の基礎となる体験ができるような実習を扱う
ア 問題解決における手順とコンピュータの活用
問題解決においては,解決の手順と用いる手段の違いが結果に影響を与えること及びコンピュータの適切な活用が有効であることを理解させる。 問題解決の手順を明確に記述させる指導を取り入れる
イ コンピュータによる情報処理の特徴
コンピュータを適切に活用する上で知っておくべきコンピュータによる情報処理の長所と短所を理解させる。 人間とコンピュータの情報処理を対比させて,コンピュータの処理の高速性を示す例や,人間にとっては簡単な情報処理がコンピュータでは必ずしも簡単ではない例などを体験できる実習を扱う


 

(2) コンピュータの仕組みと働き
        コンピュータや模型などを使った学習を取り入れる 
ア コンピュータにおける情報の表し方
文字,数値,画像,音などの情報をコンピュータ上で表す方法についての基本的な考え方及び情報のディジタル化の特性を理解させる。 図を用いた説明などによって基本的な考え方を理解させることを重視する
イ コンピュータにおける情報の処理
コンピュータの仕組み,コンピュータ内部での基本的な処理の仕組み及び簡単なアルゴリズムを理解させる。 図を用いた説明などによって基本的な考え方を理解させることを重視する。
コンピュータ内部での基本的な処理の仕組みについては,一つ一つの命令がステップで動いていることを扱う程度とする。アルゴリズムの具体例については,並べ替えや探索などのうち,基本的なものにとどめる。
ウ 情報の表し方と処理手順の工夫の必要性
 コンピュータを活用して情報の処理を行うためには,情報の表し方と処理手順の工夫が必要であることを理解させる。 生徒自身に工夫させることができる簡単な課題を用いて,実習を中心に扱い,結果を生徒同士で相互評価させるような学習を取り入れるようにする。

 
 

(3) 問題のモデル化とコンピュータを活用した解決
ソフトウェアやプログラミング言語を用い,実習を中心に扱う。
その際,ソフトウェアの利用技術やプログラミング言語の習得が目的とならないようにする。
基本的な考え方は必ず扱うが,実習については,生徒の実態等に応じ,ア、イいずれかを選択して扱うことができる。
ア モデル化とシミュレーション
身のまわりの現象や社会現象などを通して,モデル化とシミュレーションの考え方や方法を理解させ,実際の問題解決に活用できるようにする。 内容の(2)のイ,ウ及び(4)のアと関連付けた題材や,時間経過や偶然性に伴って変化する現象などのうち,簡単にモデル化できる題材を扱い,数理的,技術的な内容に深入りしないようにする。
イ 情報の蓄積・管理とデータベースの活用
情報を蓄積・管理するためのデータベースの概念を理解させ,簡単なデータベースを設計し,活用できるようにする。  


 

(4) 情報社会を支える情報技術
 
ア 情報通信と計測・制御の技術
情報通信と計測・制御の仕組み及び社会におけるそれらの技術の活用について理解させる。  動作を確認できるような学習を取り入れる 
イ 情報技術における人間への配慮
情報技術を導入する際には,安全性や使いやすさを高めるための配慮が必要であることを理解させる。  
ウ 情報技術の進展が社会に及ぼす影響
情報技術の進展が社会に及ぼす影響を認識させ,情報技術を社会の発展に役立てようとする心構えについて考えさせる。  情報技術の進展が社会に及ぼす影響について,情報通信ネットワークなどを活用して調べたり,討議したりする学習を取り入れる。



 

第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 中学校での学習の程度を踏まえるとともに,情報科での学習が他の各教科・科目等の学習に役立  つよう,他の各教科・科目等との連携を図ること。
(2) 各科目の目標及び内容等に即してコンピュータや情報通信ネットワークなどを活用した実習を積極的に取り入れること。原則として,「情報A」では総授業時数の2分の1以上を,「情報B」及び「情報C」では総授業時数の3分の1以上を,実習に配当すること。
(3) 情報機器を活用した学習を行うに当たっては,生徒の健康と望ましい習慣を身に付ける観点から,照明やコンピュータの使用時間などに留意すること。

2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各科目の指導においては,内容の全体を通して情報モラルの育成を図ること。
(2) 授業で扱う具体例などについては,情報技術の進展に対応して適宜見直す必要があるが,技術的な内容に深入りしないよう留意すること。