それは冬にしては暖かな一日、会社をサボって(笑)ワインディングを走った日の事でした。トラブルも何とか解決し、走りそのものはキモチもよく、体もようやく慣れてきたのですが、私自身が軽量であるためか、あるいはそもそも欧州仕様の高速よりの設定のためか、どうもリア周りが仕事をしていないような印象を受けたのです。特に、高速コーナーを飛ばしているときにきっちりリアが落ち着いてくれない。という訳で、せっかくホワイトパワーのアジャスタブル・サスペンションなのだし・・・と、プリロードをもっとかけてみることにしました。

この純正リア・ショック、ピギーバックタイプのフル・アジャスタブル。つまりWPのリプレイス用がそのまま付いています。減衰力は、圧側は別体タンクに付いているので簡単に調整できますが、伸び側とイニシャル調整は・・・アジャスターに手が届かないのです。アメリカからの荷物もろくに届いてはいない状態なので、素直にお店に行ったのですが、いきなりアッパーカウルの取り外しから始める嵌めになりました。次いで、タンクを取り外し、シートを外し、シートカウルを外し、これでほとんどストリップ状態。さらにエアクリーナー・ボックスを取り外してようやくリアクッション・ユニットが出てきました。こいつははっきりいって大事です。冗談じゃねーぜっていうくらい面倒くさい。
おまけに、エアクリーナー・ボックスの巨大なこと!タンクの下からシート下まで、複雑な形状で容量を稼いでいるこのパーツ、実測で 3kg 余りもあるのでした。これを見てすっかり嫌になった私、ついうっかり「パーツがありゃこの際だからエアフィルターにしちゃう手もあるよねー」
「あるよ!」

をいをい(笑)。しかも、なぜかデロルトのキャブのセッティング・パーツまである。うーん、ここはYSPじゃないのか?(笑)そして、あれよあれよという間にエアフィルターが店の奥から出てきてしまったのでした。これで軽量化もできるし、見た目もすっきりかっこいい。おまけにリアサスだって外装外さずに手が入る♪・・・という訳で見事、取り付けてもらうことになっちゃいました。フィルターそのものはお馴染み K&N の水洗いもできる優れもの、ちょっと高価だけど丁寧に扱えば一生ものです。しかし、デロルトのパーツ(メインジェット + パイロットエアジェット)が高い・・・合計で結局 \35,000 もしたのでした(涙)。

確かに、見た目はすっきりカッコよくなりました。エンジンかけると、吸気音がしゅぽしゅぽうるさい(笑)。走り出すと、気のせいか軽くなったような気もします。もっとも、ラム圧過給が効かなくなることもあり、パワーは差し引き一緒くらい。ダルな低速から中速の繋がりが多少よくなったのがポイントでしょうか。ま、見た目のカッコよさが肝心かな(笑)。