2002/3/21
前々からそうじゃないかと思っていたが、やっぱりそうだったか。
……ヤグディンはゴツい。
最終滑走のウォームアップを見てて、そう思った。きゃしゃな本田くんと比べると、横幅は2倍あるのではないか? 実はプルシェンコが中に入ってたりして。ぬいぐるみ(ヤグ)が邪魔で、着てるとビールマン・スピンができないとか。
さて、21日。世界選手権の日だ。
起きてみたら8時だった。公式練習を見られる時間に行きかったが仕方ない。ゆっくり支度して、新幹線に乗る。少しだけ目をつぶったら、一瞬で長野についていた。うーむ、早いぞ、長野新幹線。
到着して11時過ぎ。競技開始が11:55だから、ゆっくり行くことにする。
フィギュアは努力と根性の観戦スポーツである。本日も開始が11:55AM、終了は20:45PM。ほぼ9時間。本日はアイスダンスと男子フリーだから間に休憩が入って、競技の間にも製氷作業やウォーム・アップが入る。会場の真中はアイスリンク。会場によっては底冷えする。
しかし、エムウェーブは快適だった。普通に冬の装備でオッケーである。カイロも必要ないくらい。
しかも、売店がすごい。峠の釜飯、野沢菜おやき、おにぎり、焼きソバ、お弁当。飲み物はソフトドリンクに、なんとホット・ワイン(チーズ付き)まで販売されていた。こんなに食べ物に恵まれた会場は初めてである。まあ、会場が風光明媚で閑静な立地(つまり回りになにもない)ということはあるんでしょうが(笑)。
まず、アイスダンスのオリジナル・ダンス。今年はスパニッシュ・メドレーの中からリズムを選んで踊る。タンゴやパソドーブレ、フラメンコ。男の女の激情、って感じで面白い。ラテンの選手の方が有利かな? 上手い選手は何でもたいがい上手いけど。
24組が滑って、休憩。チケットの半券で出入り自由なので、一旦外に出た。戻ってみたら、そこいらで中国のGAO選手がジャージでくるくると回っていた。横にいたのはZHANG選手か。いいのか、こんなとこで。君らの滑走は次だろ。
売店に行ったら、すっごくかわいいUSAのジャケットを羽織った女の子がいる。サラ・ヒューズの代わりに出場のJennifer KIRK。ほんとに世界選手権って、選手が気軽にウロウロしてるな〜。
さて、男子フリー最終滑走グループ。
19番・本田、20番・ヤグディン。
結果からいうと、やっぱりヤグディンはすごかった。今、世界最高のスケートを日本で見られるなんって、こんなにハッピーなことはないんじゃないだろうか。
よく同時代を生きた幸福、という言い方をするが、この夜、私はそれを実感した。幸せな気持ちになりながら、シャトルバス乗り場へ全力疾走した私だった。
ふう。