ビブレ博士の 聖書ってスゴイ!
9. 内容がシッカリ!(1)
聖書は約3500年前から2000年前に書かれたたいへん古い書物で、現在、原本は存在しておらん(と言われておる)。昔は印刷技術がなかったので、書物は羊皮紙やパピルスに書かれておった。もちろん、これは時間とともに傷んでくるものじゃから、人々は写本をつくって後世に残していったのじゃ。
一般に、写本には写し間違い、抜け落ち、後代の書き加えなどがあり、そこから原本がどうであったかを探り出すのはたいへん難しい。しかし現在、聖書は99.99%原典に近いと言われておる。
一つは、発見された写本の数が他の古典に比べて驚くほど多いからなのじゃ。多くの写本を比較することによって原典を推測しやすく、また写本の正確さも証明されておる。
たとえば、『新約聖書』の写本の数は5000以上といわれておる。『ヘロドトス』と『トゥキュディデス』の写本が8、『ガリヤ戦記』が9〜10、写本の多い『タキトス』や『レヴィウスのローマ建国史』でも20なのじゃから、驚きじゃろう。しかも『新約聖書』の最も古い写本はAD350年のものじゃ。前に挙げた他の古典の最古の写本は、すべてAD900年以降のもので、書かれてから900〜1300年も経っているのものばかりじゃ。『新約聖書』の最古の写本と書かれてからの年代差は90〜300年じゃ。
1947年、死海の北西岸にあるクムラン洞窟でたくさんの古い巻物が発見された。これらの巻物は「死海文書」と呼ばれておる。そこには多くの『旧約聖書』の写本も含まれておった。それまでに知られておった写本は11世紀頃のものじゃが、「死海文書」は紀元前2世紀から紀元1世紀のものじゃ。この発見により、1000年以上もの間も聖書が驚くほど正確に伝えられてきたことがわかったのじゃ。現在われわれは、少なくともイエスキリストの時代と寸分違わないものをもっておるのじゃぞ。
聖書は驚くほど写本における伝達がしっかい(しっかり)した文書なんじゃな。
| 参考:『Alpha Manual』(HTB Publications)、杉本智俊著『これだけは知っておきたい 聖書の考古学 新約』(CS成長センター) |
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