ビブレ博士の 聖書ってスゴイ!
10. 内容がシッカリ(2)
聖書がいかに厳密に書き写され、後世に伝えられてきたかということを紹介しよう。
イェメン(南アラビア)のユダヤ人たちは、中東やヨーロッパに住むユダヤ人たちと1000年以上もの間交流を断っておった。しかしこの長い期間を経ても、イェメンに住むユダヤ人たちのトーラー(旧約聖書の最初の五書)と中東やヨーロッパに住むユダヤ人たちのトーラーでは9字の違いだけしかなかったのじゃ。文字数は同じで、付け加えや抜け落ちはなかった。ただ9つだけ違う字をつかっている箇所があったのじゃ。しかも、それらは本文の文章の意味を変えてしまうような違いではなかったのじゃ。
聖書の写本は厳密な正確さをもって行なわれてきた。
とくに「マソラ」学者といわれるユダヤ教徒たちは、聖書(旧約聖書)の各書巻を書き移した後、その書全体の単語数と、その中に使われているアルファベット各文字の文字数を数え、各ページについても同じように数えて、写し間違いがないように確認をしておったのじゃ。書き写すだけでもたいへんなのに、その後に気の遠くなるような確認作業をしておったんじゃなあ。
また、間違いのあるものが発見されたときには、写しが作られないように、その写本は焼き捨てられておった。彼らは、「神の書」を書き写し間違えるということは冒涜に等しい行為だと考えておったのじゃ。
「神の書」であるという聖書の性格から、このような正確さが求められ、せーっかく書いたものでも焼かなければならないことがあったというわけじゃ。
| 参考:久保有政著『聖書の暗号は本当か』(徳間書店) |
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