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2/28/05 いつものカフェで今日もジーナに勉強をみてもらう。彼女は相変わらず履き古した赤のスウェットパンツという恐るべきいでたちで現れた。さすが私のお師匠様。よくわからないが、この時点で自分はすでに彼女に負けているような気がしてしまう。ハワイでの豚狩りの旅から帰ってきたばかりのジーナは陽に焼けており、鼻ピアス(若い頃にパンクな彼と付き合って一緒に開けたらしい。)が良く似合っていた。その辺のおばちゃんとは一線を引く素敵な40代。 勉強の後はジーナに町外れの大型トラックの運ちゃん御用達のダイナー(日本で言う食堂か?)に連れて行ってもらい、山盛りのランチをお腹いっぱい食べながら職場でのゴシップ、看護の話、そして恋話に花が咲く。いい年こいた女(ジーナはたぶん40代、私30)がふたり・・・。しかしながら今日もまたジーナの恐るべき恋の遍歴に驚かせられる私。「友達のお父さんと付き合ったことあるよ。」とか、「3人の男の人と同時に付き合っていたことがある。」とか言って、ガハハと笑っていた。「友達のお父さん」って!!そしてジーナがバツイチであることは前から知っていたが、「元・夫」が未だにジーナの近所に住み、週に2度ほどジーナの家に遊びに来ているらしいと聞いた時はさすがの私も「なんですって?」と聞き返してしまった。元・夫とそんな関係にありながら、ジーナは新・ボーイフレンドとハンティングの旅に出かけたりしており、元・夫はジーナの友達と付き合ったりしているらしい。う〜ん、理解を超えた関係だ。 そんなジーナは、いつか私と一緒に日本に旅行に行くことを楽しみにしている。彼女は高校時代1年間日本に交換留学生として住んでいたことがあるのだ。「最近の日本の若い子はちゃんとした日本語を話せない、って聞いてるからさ、私が親分の両親に会ったら”ハジメマシテ、ジーナデゴザイマス。ヨロシクオネガイイタシマス。ソレデハノチホド。なんて言ってさ、感心させるから!(カタカナ部分のみ日本語で。)」と言うので、「ジーナ、そんなに大和撫子ぶってみせてもさ、うちの両親の間ではすでにジーナのことちゃんと”女ひとりでトイレも水道も電気もない山奥の掘っ立て小屋に住み、豚を自分で解体して食べるたくましい女”で通ってるからね。無駄、無駄。」と教えてあげた。 別れ際、「今日はこれから何するの?」と聞いた私に、ジーナは「薪割り」と言って例の山奥の掘っ立て小屋にトラックで帰っていったのだった。カッコ良すぎるぜ、ジーナ。あぁ憧れちゃう。 2/27/05 「Million Dollar Baby」オスカー4冠で素直に喜ぶ私達。ヒラリー・スワンクが最優秀主演女優賞、クリント・イーストウッドが最優秀作品賞&監督賞、そしてモーガン・フリーマンが最優秀助演男優賞。よくやった。アカデミー賞を最初から最後まで逃さずに見たのは初めてだったのだけれど、司会がクリス・ロックで、彼のあまりの毒舌ぶりに爆笑しつつも、「そんな大物達をあんなにけなして芸能界でつぶされたりしませんように。」と心の中で願う。案の定途中でショーン・ペンにちくりと真剣にやり返されていて、キヨシ君と「おとな気ないなぁ、クリス・ロックは笑いを取っただけなのにねぇ〜」となんとなくクリス・ロックの肩を持ってしまった。 関係ないがクリント・イーストウッドのとなりに座っていたセクシー美女、てっきり娘さんだと思っていたら、なんと奥さんだった。この、この〜。しかしあんなにセクシー、かつキュートな74歳(!)だったら世の中の若い美しい女性達が放っておかないのもわかる気がする。私も彼にデートに誘われたら絶対について行くだろう。いや、誘われないけどさ。そして男らしいヒラリー・スワンクの旦那さんは、これがまた童顔のかわいらしい人だった。キヨシ君と共に「この人が旦那さん?!なんだかまた・・・まだ学校に行ってる子供みたいだねぇ〜。」と驚く。セレブリティーの家族が見られるというのもまたアカデミー賞の楽しみだ。あ、そうそう、それから双子出産後のジュリア・ロバーツ、いつもはがりがりに痩せていた彼女のおっぱいとお尻がものすごく立派になっていたのにも驚いた。出産が女に及ぼす影響をまざまざと見せられてちょっとたじろぐ出産未経験30歳。 2/26/05 久々にキヨシ君と映画を観に行く。ヒラリー・スワンクとクリント・イーストウッドの「Million Dollar Baby」。良かったです。唯一の不平を言わせてもらえると、医療関係のことに関してたぶん専門家のアドバイザーを付けなかったことだろう。(そうに違いない。)気管切開をして人工呼吸気につながれているのに自分の声でしゃべっていたり、そんな所に普通床ずれはできないだろう、という所に床ずれが出来ていたり、そんなの見たことも聞いたこともない、という状況がちょくちょく起こっていた。モニターとか必要以上に付いてるし。(心電図とか、ひとつで充分なのにいくつも付けてどうするんだろう。)いいんだけど、せっかく映画に入り込んでいる所に、そういう現実にはありえない状況が出てくるとどうしても冷めてしまうのだ。もったいないことしたよなぁ〜。 まぁ、それさえ目をつぶればいい映画だった。泣いてしまった。しかしヒラリー・スワンクはいつも体を張っている。(「Boys Don't Cry」の時もそうだった。)ボクシング・シーンとかすごいカッコ良かったし。目がお岩さんの様に腫れていても。そして鼻血が出ていても。そういえばどっかでみたインタビューで、この映画のためにトレーニングで筋肉を8パウンド増やした、と言っていたなぁ。素敵。お友達になりたい女優さんのひとり。そしてクリント・イーストウッド、彼も素敵でした。はっきり言って今までの彼の映画は良いと思ったことがなかったのだれけど(とくに「マディソン郡の橋」での彼とか、最悪だった。)今回の彼は良かった。彼とモーガン・フリーマンのコンビがものすごくいい味を出していた。 明日はアカデミー賞発表の日。明日の夜ヒラリー・スワンクが主演女優賞を、クリント・イーストウッドが最優秀監督賞をもらえるかどうかが楽しみな所。 2/24/05 精神科の看護師さん達が人手が足りなくて大変忙しいというので、助っ人として借り出された。おかげで「目を離さないでね」と頼まれた隔離病棟の患者さん2人と一日中ジグソーパズルをして私の勤務終了。ジグソーパズルなんてしたの本当に久しぶりで、ちょっと燃えてしまった。「空」の部分でかなり苦戦してため息をついていると、普段めったに口をきかない、と聞いていた中年女性の患者さんに蚊の泣くような声で「そこは一番タフよね。」と慰められてしまった。どうもありがとう。 2/23/05 キヨシ君に辞めてほしい事。環境保護派だか地球にやさしくエコロジー派だかは知らないが、ごみを捨てずにためること。冷凍庫を開けると空のアイスのパックが出てきたり、冷蔵庫の中から空のヨーグルトの容器が出てきたり、テーブルの上にサランラップがふわりと置かれていたりすると、私困るんです。リサイクルのし方がわからない、でも捨てるのはどうしても嫌なのだね。気持ちはわかるが、だからといって元の場所に戻せばいいってもんじゃない! そんな彼は、今日も仕事の後に「禅」についてのレクチャーを聞きに行っており未だ帰宅せず。 2/22/05 看護師試験(NCLEX)の受験許可がまだ降りない。母校の看護短大からの書類がまだ送付されていないからだ。看護部長(これまたいい人なんだ〜。学生時代、この先生から生化学を教えてもらった。)が、「前回の時(CGFNS受験の際)のようなミスをしないように、記入事項がすべて大丈夫なことを確認してから送りたい。記入箇所に1ヶ所だけ不明な点があるから、電話で聞いてみてくれないか」と頼まれた。(彼は英語があまり出来ない)これが2月14日、バレンタインズデー。その日から今日まで、連日州の私の担当の係の人に電話をしていたのだが、これがずーっと留守電。メッセージを残しても一向に返事がないので、ならばメール攻撃だ!とメールをしてみたのだがこれにも返事なし。「あぁ、これではCGFNSの時と同じパターンだ!このまま連絡が取れずにまた1年半ただ待ちつづけるのか!」とここ1週間以上憂鬱な毎日を過ごしていた。 が、このまま泣き寝入りしてはいられない、と今日も朝から担当の人に電話。彼女の電話が案の定留守電になっていたので、今度は看護局の電話番号を片っ端から電話しまくり、すべての留守電にメッセージを入れ、またあきらめかけたころに今度はメッセージではなく「本物の生きている人間」が電話に出た。あぁ神様。事情を説明し、「Lさん(私の担当の人)と連絡を取ろうと14日から電話やメールをしているのですが返事がないのです」と言うと、彼女はあっさり「あぁ、Lさんは今バケーション中だからいないのよね」と言った。そんな・・・。Lさんががバケーション中なら、その間誰か彼女の仕事を引き継ごうよ・・・。 ということで、その電話に出た人が看護局の一番上の人と電話を引き継いでくれ、私はようやく質問の解答を得ることができたから良いようなものの。Lさん担当の受験生の書類は、たぶんLさんのバケーション中は手付かずなんだろうな。さすがアメリカ。 2/19/05 私は今週末土日2日とも仕事だったので、家にいる料理が出来ないキヨシ君の為に金曜日の夜に野菜カレーを大量に作り、タッパーに入れて冷蔵庫保存しておいた。(ご飯は常に冷凍保存してある)昨日仕事から帰って来て冷蔵庫をチェックすると、どのタッパーも少しずつ中身が減っている。どうやら彼は、大好きなじゃがいもとにんじんだけを主に食べたらしい。子供じゃないんだから・・・。しかし実を言うと私はカレーを食べる時一番好きなのがルーなので、半分溶けかかった玉ねぎと、マッシュルームと、トマトがいくらか残っている程度のカレーを食べられるなんて、とても幸せだ。カレー(キヨシ君は具が好き、私はルーが好き)だけじゃなく、アスパラガス(キヨシ君は頭の柔らかいところが好き、私は根っこの少し固いところが好き)、キムチ(キヨシ君は根っこの固いところが好き、私は”しなしな”になった葉の部分が好き)、その他もろもろ、これから将来お互い好きなところだけを食べられるものがたくさんあるなんて、なんて都合が良いのだろう。これも結婚して良かったことのひとつ。 (ただしスイカだけは違う。キヨシ君は放っておくと私がスイカを切り分けているその端から、てっぺん部分:スイカの中心部、一番甘い所だけを齧っていくので油断がならない。この部分だけは私もさすがに譲れないのだ。) 2/18/05 ここ1週間、バレンタインズ・デーの為に買った数冊のベジタリアンレシピブックを参考に作った洒落た(笑)料理を続けて食べていたせいか、「白いご飯が食べたい」という欲求がとうとう今夜押さえきれなくなった。今夜のディナーには「アボカド、トマト、ブルーチーズのサラダ」を作り、これがまたキヨシ君にも大好評だったにもかかわらず、夕飯の後もなんだか物足りない私。すくっと立ち上がり、キッチンで米を洗って炊き、切干大根をもどして煮付けているとキヨシ君が「やっぱり親分はライスと”醤油味のもの”がないとダメなんでしょ。」と苦笑している。よくお分かりで・・・。というわけで、今夜の夕飯第2弾は「白米、切干大根の煮付け、海苔、昆布の佃煮」という超・質素な日本食。やっぱり私は日本人なのだなぁ〜。(笑) 2/16/05 ここしばらく、ある気難しいおばあちゃん、Jさんを受け持っているのだけれど、最近お互いにようやく気心が知れてきて軽口を叩いたり出来るようになり、Jさんの顔にも笑顔が見られるようになった今日、ドクターがナースステーションで「Jさん、やっぱり左足切断しかないなぁ。」と言っているのを小耳に挟んでしまった。ドクターはもうすでにJさんにオペの話をしたのだろうか。明日Jさんの顔を見るのが辛いなぁ・・・。Jさん、若い頃はバレリーナだったのだ。片足を失うということが、彼女にとってどれだけショックなことか・・・。 2/14/05 アメリカではどっちかといえばバレンタインズ・デーは男性から女性へ、というのが主流なようですが。せっかくだからキヨシ君を驚かせようと、秘密でこの日のためのプランを1週間かけて練っていた私。チョコも好きじゃないし、肉もあまり好きじゃないキヨシ君。その昔ベジタリアンでもあった「健康オタク」な彼の為に、「ベジタリアン・ディナー」を用意してあげようではないか。我ながらいい案だ。 月曜日なのでキヨシ君は仕事。私は運良くお休みをいただいていたので、キヨシ君を布団の中からいってらっしゃ〜い!と送りだし、そのままいつものように二度寝をするふりをしておきながら、キヨシ君がオンボロトラックで出勤するのを確認、計画実行開始。朝からスーパーに食材の買出しに行き、なんと6時間もかけて料理をしていたのだった。(←時間かかりすぎ!笑。)メニューはこちら。 アーティーチョークの野菜詰め アスパラガスとリコッタチーズのキッシュ マッシュルームとワイルドライスのスープ ピーチタルト なんと今回はちっとも「ズル」をしなかったのだ。キッシュの生地も、タルトの生地も、すべて手作り。しかもすべて初めて挑戦するレシピで、特にアーティーチョークなんかは生まれて初めて調理した。(キヨシ君の大好物なのでいつか調理法を取得したいと思っていたのだった)料理本を片手に悪戦苦闘しながらも、なんとかキヨシ君帰宅までに完成〜! 「うわ〜、すごい!ありがとう〜!!」とキヨシ君も喜んでくれ、「これなに?何入ってるの?」と質問攻めのキヨシ君に、自慢気に「これはねぇ〜、」と説明しつつ、2人でたらふく食べた後はカウチでトム・ハンクスの「ターミナル」を観ながら笑い、なんとも素敵なバレンタインズ・デーになったのだった。 ![]() 2/13/05 今朝キヨシ君はおととい私が作ったグリーンカレーの残り物に「梅干」を混ぜて食べていた・・・。すごい味覚の持ち主だ。ちなみにそんな彼は金曜日にヘアカットに行き、ものすごく短く髪を切ってもらってきたため、本当に「禅僧」のようになってしまった。 2/11/05 イニューはカワイイ(そして面白い)。キヨシ君はやさしい(そして面白い)。私は幸せ者だなぁ。 2/8/05 キヨシ君は、一旦あるもの(こと)に興味を持つと、とことんそれについて調べないと気が済まないタチだ。座禅はいまだに続いているし、去年「コマ」に興味を持ったときには、世界中の色々な種類のコマを調べたり、自分でコマ回しの特訓を積むだけでなく、なんと「どうしてコマは回るのか」と図書館から専門書を山ほど借りてきて物理まで猛勉強し始め、正直我が夫ながら大丈夫だろうか、とちょっと心配になったこともある。そんなキヨシ君の新しい興味の対象、それは「苔」。そうです、あの「コケ」です。これまた地味な・・・。 多分自分のオフィスの水槽で大好きな魚を飼い始めたのがきっかけなのではないかと。水草やら砂利やらを吟味して自分の水槽にアレンジしているうちに、たぶんコケにふと興味を抱いたのだろう。数日前、突然「親分、僕、自分がいったい何になりたいかようやくわかったよ!コケ博士になりたいんだ!」と宣言され、なんと答えていいものやらわからず、思わず「そうか、それはいいね!」と思わず応援などしてしまった、これまたマヌケな妻。 しかし「イチョウウキゴケって知ってる?これね、本州以南に生息、ってあるけど北海道にもあるよ。それから実はこれアラスカにもあるんだよ!すごくない?!」って興奮気味に語られてもね・・・。 2/5/05 キヨシ君と一緒のお休み。寒いので外出する気も起こらず、再び2人で一日中家でだらだらと過ごす。私はたまっていた食器洗いをし、パンプキン・レーズンブレッドを焼くことに。ズッキーニブレッドのレシピを参考に適当に分量を決め、シナモンやクローブやジンジャー、オールスパイス、などのスパイスを色々入れて焼いてみたら、かなり美味しく焼けたので自分で驚いた。「何作ってるの?」と聞くキヨシ君に、「パンプキン・レーズンブレッド」と言うと「新しいレシピだね、誰から教えてもらったの?」と聞くので「誰にも教えてもらってないよ。勝手に考えたんだよ。パンプキンとレーズンで作ったらうまいだろうと思って。粉は全粒粉、砂糖はブラウンシュガーを使うからね。レーズンはだいぶ前にラム酒に漬けていてすっかり忘れていたヤツを使うよ。」と答えると、彼はちょっと怯えていたが、出来あがったブレッドを食べたらなかなか感心していた。たまには冒険も成功するのだ。 2/4/05 連日マイナス30〜40℃という極寒の地アラスカで、相変わらずキャビン生活、外便所使用でがんばっている親分です。こんばんは。いいかげんこの気温にも嫌気がさしてきた今日この頃。いつもは外で勝手に遊ぶのが大好きなイニューも、最近は用を足したらさっさと帰ってきてヒーターのまん前にデンと横になるようになった。さすがのイニューもこの寒さには勝てない模様。 |